【まとめ】ぼくの鬱病の症状~こんな症状に苦しんでいました~
2017/09/23
あの頃の僕と同じ症状で苦しんでいる人へ
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
本日は、過去の自分が苦しんでいた症状をまとめてみます。
「【闘病記】うつ病と顎関節症」で詳しく書いていますが、僕は7年以上うつ病でした。
鬱の症状は人それぞれです。
勇気を出して自分の症状を打ち明けても、うつ未経験者は理解してくれないことがあります。
「甘えなんじゃないのか?」
と、自分も相手も思ってしまうことがあります。
しかし、うつは甘えではありません。
(うつが甘えじゃない理由:思い込みにとらわれてはいけない)
僕の症状をお話しすることで、あなたの症状が甘えではないと思っていただけたら幸いです。
本日もよろしくお願い致します。
これがぼくの鬱症状でした
人はいい意味でもわるい意味でも、忘れる生き物です。
時が経つにつれて、あの時どんな鬱症状に悩まされたか忘れてしまいます。
なので、ここに書いた症状が全てではないかもしれません。
今でも思い出す、あの時の症状を列挙したいと思います。
カラダの症状
(1)首と肩がガチガチにこる
(2)光が異常にまぶしく感じる
(3)目が開きにくい(意識しないとまぶたが閉じる)
(4)口、顎周りの筋肉が緊張していて常に疲れる
(うつ病と顎関節症はなぜ間違いやすいのか~うつが「原因」で顎関節症は「結果」~)
(5)体(特に下半身)に鉛が入ってるかのように重いしだるい
(うつ病の症状の1つとして体が重く感じることはよくある症状)
(6)汗がとまらない
(なぜ、うつ・自律神経失調症になると汗が止まらなくなるのか(多汗)?│汗の種類と対策)
(7)少し動いただけで疲れる
(8)眠りすぎてしまう
(うつ病の過眠と治療法:うつの睡眠障害は不眠だけではない)
(9)股の違和感があって気持ちが悪い
(足のケガから股の違和感へ~異常事態発生~)
—————————–
(1)首と肩がガチガチにこる
どれほど凝っていたかというと、首を左右に動かすことができないぐらいでした。
例えば首を左に動かそうとすると、首の右側の筋肉がピクピク震えて筋肉が硬直し、動かせないのです。
本を読む下向きの姿勢になると、上向きに戻すときに首の筋肉がまたぴくぴくと震えます。
力を入れないと元に戻せないような状態でした。
肩の凝りもひどく、常に肩を上にあげてるような緊張状態でした。
(いかり肩)
(2)光が異常にまぶしく感じる
この感覚を言葉でうまく説明できないのですが、周りが異常にまぶしく感じました。
光の調節が出来ていないような感じで、全体が白っぽく見えます。
そのうちめまいを起こすこともありました。
(3)目が開きにくい(意識しないとまぶたが閉じる)
健康な人は、目の開きを意識しません。
しかし僕がうつ病の時は、意識しないと目を開けていられませんでした。
何もしないと、勝手にまぶたが閉じていくのです。
まるでまぶたの筋肉が機能していないかのように。
普通の目の開きにするために、意識して目を見開かないといけませんでした。
”目を意識して開く”という普段考えないようなことを考え続ける必要がありました。
四六時中ストレスを感じていました。
(4)口、顎周りの筋肉が緊張していて常に疲れている
顎関節症の方は、この感覚がお分かりかもしれません。
(TCH(歯列接触癖)とは?:顎関節症の最大の原因が発見された!)
筋肉が疲れ切って神経過敏になった状態です。
少し顎や口を動かしただけで筋肉がつったり、ピクピクしたりします。
スムーズに動かすことも出来ずに、少し話しただけで筋肉痛や疲労を感じていました。
(噛み合わせ治療にマウスピースを使うのはもうやめよう)
顎の筋肉を指でちょっと押しただけで痛みを感じたので、どれだけ筋肉疲労を起こしていたのか、今考えても恐ろしくなります。
ほんとにやっかいで、ずっと付きまとうし、常にストレスの種でした。
(うつの人にかける言葉~人間万事塞翁が馬~)
(5)体(特に下半身)に鉛が入ってるかのように重いしだるい
これも死ぬほど苦しかった症状です。
生きてるだけで重力に押しつぶされそうな重さを感じるんです。
まるで体に鉛が入ってるかのようです。
(うつ病の症状の1つとして体が重く感じることはよくある症状)
立ってるのも座ってるのも苦痛で、ベッドで横たわるのがまだマシなほうでした。
うつ急性期は特に深刻で、ベッドと自分がくっつくんじゃないかというぐらいへばりついていました。
それほど体が重たく感じたのです。
その間、常に「重さ」という苦痛を感じていました。
(6)汗がとまらない
特に夏ですが、汗がとまらないんです。
「夏は誰でも汗をかくじゃないか」と思うかもしれません。
しかし、それが普通の人の比ではありません。
汗の出る量が健康な時と違うことに本人が一番気づいているのですが、対処する術がありません。
僕の場合だと、健康な時は全くないのに、鬱の時はお尻から大量の汗が出ていました。
今思い返しても、あの不快感は二度と経験したくないほどです。
なかなか汗が引かないのも鬱の汗の特徴でした。
(7)少し動いただけで疲れる
→起きて歯を磨くだけで疲れます。
疲れ方が尋常じゃなく、42.195キロを走った後なんじゃないかと思うぐらい疲れました。
うつ急性期は特に疲れを感じました。
もう二度と自分は仕事が出来ないと思ってしまったほどでした。
(認知再構成法(コラム法)のやり方~あなたのその考えはほんとうに正しいのか?~)
(8)眠りすぎてしまう
鬱症状で睡眠障害が起きる人は多いです。
不眠だけでなく、過眠も睡眠障害です。
(うつ病の過眠と治療法:うつの睡眠障害は不眠だけではない)
寝ても覚めても「眠い」のです。
回復した気がしません。
寝ても寝ても疲れたまんまで、いつまでも眠った状態になってしまっていました。
(9)股の違和感があって気持ちが悪い
これは、僕特有の症状じゃないかと思っています。
男性器の睾丸が内股にくっついているような感覚を覚えて気持ち悪くなるんです。
例えば座ってる時、健康な人も睾丸が内股にくっついているでしょう。
しかし、健康な人はそんな意識はありません。
そんな不快なことは、意識の上(顕在意識)に上がらないようになっているんです。
しかし鬱で神経過敏の状態だと、これが意識されて毎日不快な症状に悩まされました。
考え事をしないといけない時、物事に集中できずに股に意識がいってしまうのです。
結果、考え事ができません。
こんな症状はネットや本で調べても載っていなくて、「どうして自分だけこんな苦しい症状に悩まされるんだ」と絶望した記憶があります。
(『うつ病放浪記』(工藤 美代子)~うつを生き抜くための6か条~)
思考を邪魔する最大の原因は、この股の違和感でした。
ココロの症状
(1)醜形恐怖
(醜形恐怖にも悩まされる日々)
(2)考えがまとまらない
(3)死にたくなる
(「うつの自殺は絶対あかん」~してはいけない4つの理由~)
(4)この苦しみが一生続くと思う
(5)頭がボーっとする
(6)意味もないのにイライラする
(うつ病で意味もなくイライラしてしまう…。その原因と5つの対処法)
(7)楽しいという感情が分からなくなる
(喜怒哀楽の「喜」と「楽」がなくなる)
(8)からだの不快症状に意識がいって、注意散漫になる
————————
(1)醜形恐怖
顔に極端なコンプレックスをかかえている自分に気づきました。
19歳の浪人生の頃です。
「目が開きにくい」という症状や「口、顎周りの筋肉の緊張」もあって、目は生気を失い、顔が膨らんで自分の顔じゃないような感覚に陥ったのです。
もともと顔に自信がなかっただけに、それがひどくなった感じです。
人と顔を合わせることが出来なくなったのです。
そして、鏡で自分の顔を繰り返し繰り返し確認する行為が始まりました。
自分でもおかしな行動を取っていると分かっているのにやめられません。
一種の中毒です。
他の人と少しでも目が合うと「自分の顔がブサイクだと思われているに違いない」と考えてしまいました。
自然とそういった感情が沸きあがるんです。
「なんなんだ、一体どうなってしまったんだ」
胸が避けそうなくらい落ち込み、絶望しました。
その後、「身体醜形恐怖」という症状があることを知って、涙を流した記憶があります。
悩んでたのは自分だけじゃなかったんだ、と。
(2)考えがまとまらない
頭に血が流れていないような感覚で、物事が考えられなくなる症状です。
典型的な鬱症状と言われています。
(『こんなツレでゴメンナサイ。』 (望月 昭,細川 貂々)~「うつ病」は必ず治ります~)
僕もこの症状を経験しました。
いつもなら、歯を磨き⇒髪を整え⇒シャツを着て⇒ズボンを履く、という決まりきった行動が取れないのです。
どの順番でするのか分からないんです。
健康な人は想像もつかない症状だと思いますが、鬱の人には心あたりのある症状だと思います。
「なぜシャツを着るのか?」とか「どのように袖を通すのか?」といった事が頭をグルグル回ってまとまらないのです。
<(3)死にたくなる>
僕の場合は「死にたい」というより「この苦痛から一刻も早く逃れたい」から”死にたい”と思いました。
(自殺予防マニュアル~うつ病の早期発見・早期治療のために~)
死ぬとどうなるか考える余裕はありませんでした。
(4)この苦しみが一生続くと思う
治ると思えなかったんです。
昨日も今日も同じ症状が続くので、一生この苦しみが続くとしか思えませんでした。
(情報のウソ、ホント。見極める力~意見と事実の違い~)
(5)頭がボーっとする
クルマで例えるとガソリン不足です。
頭が働きません。
常に頭がぼーっとしていて、足し算、引き算すら出来なくなるまで衰弱していました。
(6)意味もないのにイライラする
→この症状にも苦しみました。
店員さんが「いらっしゃいませ」と言うだけでもイライラするんです。
テレビがついてるだけでイライラするし、他の人が笑ってるのを見るだけでもイライラしました。
そして、意味もなくイライラしていまう「自分にイライラ」しました。
(木の実ナナ うつ病でバス見ただけでイラついたことも~意味のないイライラはうつの症状です。あなた本来の思考ではありません~)
”なんて性格の悪い人間なんだ”と自己嫌悪に陥り、落ち込んでふさぎ込みました。
(うつ病で意味もなくイライラしてしまう…。その原因と5つの対処法)
<(7)楽しいという感情が分からなくなる>
楽しいとはどんな感情か、分からなくなりました。
どうやったら楽しいの?
タノシイって何?といった感じです。
いつもなら楽しめていたファッションの楽しさを忘れ、淡々と着るようになり、そこに”楽しい”とか”おもしろい”といった「感情」が抜け落ちていました。
(8)からだの不快症状に意識がいって、注意散漫になる
「今日も○○の症状が残っている」
「今日は△△の症状が強くなってる」
「頭がぼーっとするのに、この仕事をしなくちゃいけない」
そんな気持ちでいっぱいになり、意識が内向き内向きになって、外がまったく見えなくなりました。
その結果、注意散漫になって、お礼や挨拶を忘れて上司に怒られたこともありました。
————————————
思い出せるだけでもこれだけ症状がありました。
鬱の症状は死ぬほど辛いものでした。
では、鬱をどのようにして乗り越えたのか。
ある言葉を支えに闘病生活を乗り切りました。
その言葉をご紹介します。
鬱の症状はいつの間にか消えている。鬱は後遺症を残す病気ではない。
「鬱の症状はいつの間にか消えている」
「鬱は後遺症を残す病気ではない」
この2つの言葉が闘病の支えでした。
2つともお世話になった左診療所の左先生に教わった言葉です。
(左診療所~親切親身になってくださった精神科・心療内科~)
うつが治った今振り返っても、その通りだと思える言葉です。
鬱の時は、「この症状がいつなくなるんだ」と焦ってしまいます。
その気持ち…ほんとによく分かります。
「仕事や学校に早く復帰しないといけない」
「家族を支えなきゃ」
といった思いに押しつぶされそうな人もいるでしょう。
しかし残念ながら、焦っても何も解決しないのです。
逆に焦りが鬱の症状を強めてしまいます。
そうではなく、「今の状態(鬱)でも出来ることはないだろうか?」と考えるのです。
洗濯物を畳んだり、洗い物をしたりはできるかもしれません。
ちょっとした散歩や子どもの遊び相手ならできるかもしれません。
そういった”小さなことを積み重ねる”ことが大切です。
症状にとらわれてはいけません。
(うつの症状の正体とは?:それは脳が生み出した「幻術」)
鬱の症状は、この日から突然良くなりました、といったものではなく、「いつの間にか」消えているのです。
(うつ症状はいつのまにか改善されている:その理由と改善方法)
「そういえば○○の症状がいつの間にか気にならなくなったな~」といった感じです。
ですので、昨日今日の症状に一喜一憂するのはやめていただきたいのです。
また、鬱病は後遺症を残す病気ではありません。
脳梗塞といった病気とはまた違うのです。
完治すれば、また元の健康な状態に戻れるのです。
鬱と自分の我慢比べのようなものです。
希望の炎を絶えさず、前向きに生きていけたらと思います。
まとめ
・鬱の症状はいつの間にか消えている
・鬱は後遺症を残す病気ではない
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
<こんな記事も読まれています>
・脳疲労に気づいて対処しよう!~だれでも簡単!疲労回復・活性化の巻~