うつの人にかける言葉~人間万事塞翁が馬~
2017/10/07
目次
長い目で人生をみつめること
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
今回のテーマは、”うつの人にかけたい言葉”です。
僕は7年間も「うつ」と格闘しました。
(【闘病記】うつ病と顎関節症)
うつを克服して思ったのは、”人間万事塞翁が馬”ということです。
なぜ「塞翁が馬」なのか?
そのあたりを詳しく解説していきたいと思います。
本日もよろしくお願い致します。
「人間万事塞翁が馬」とは?
「人間万事塞翁が馬」とはどういうことわざでしょうか?
「「ドウェイン・ジョンソン、うつ病で深い孤独を感じた過去を告白!」~人間万事塞翁が馬~」で詳しく書いていますが、簡単に言うと次のような意味です。
「人間万事塞翁が馬」
”何が幸福で何が不幸かは最後まで分からない”
その瞬間瞬間が幸福であっても、後からとんでもない不幸に見舞われることがあるし、その瞬間瞬間が不幸であっても、その後本当の幸せがやってくることもある、ということです。
つまり、人生は最後まで分からないのです。
短期的な視点で物事をとらえるんじゃなくて、長期的な視野で考えることの大切さを教えてくれる諺といえるでしょう。
(うつ病の症状に対応する5つの心構え:時間を味方につけるということ)
では、なぜ僕がうつの人に”人間万事塞翁が馬”という言葉をかけたいのか?
その理由はこうです。
僕はうつの人に「人間万事塞翁が馬」という言葉をかけたい理由
1.いま不幸でも、幸せは後からやってくるから
今、読者さんは尋常じゃないうつ症状に苦しんでおられるかと思います。
(うつの症状の正体とは?:それは脳が生み出した「幻術」)
本当に苦しくて、先のことなんて考えられない状況かもしれません。
僕自身、そうでした。
・体が異常に重たくて少しも動けない
・すぐに疲れて何も出来ない
・考えがまとまらない
・顔、顎周りの筋肉が緊張していて違和感がある
・意味もなくイライラする…など。
(うつ病で意味もなくイライラしてしまう…。その原因と5つの対処法)
数えきれないほどの症状に悩まされました。
(自律神経失調症は「症状」であって「病名」ではない。~真の原因は何か~)
皆さんは、これほど苦しい症状に耐えている自分自身を誉めてあげてほしいです。
ほんとに皆さんはよく頑張っています。
そして、その症状には必ず終わりがあります。
(うつ症状はいつのまにか改善されている:その理由と改善方法)
終わりがあると分かっているので、今は不幸でもその後は幸せなのです。
2.うつの経験が人を成長させるから
うつ病はできれば患いたくないものです。
しかし、結果的にうつが人間的な成長を与えてくれる、という側面があります。
(例1)人の痛みが分かるようになる
自分自身が病気で苦しんだことから、人の痛みに共感することができるようになります。
これは大きな成長です。
いわゆる「人の気持ちが分かる」「人に優しくなれる」ようになるということです。
(『斎藤一人の不思議な魅力論』(柴村恵美子):魅力があるから、うまくいく)
(例2)趣味とかやりたいことが見つかったりする
うつ急性期は自宅で療養する人が多いと思います。
そして、少し回復してくると何か動きたくなることでしょう。
その時に趣味とかやりたいことにチャレンジしてる自分に出会えることがあります。
例えば僕は、会社を1年で辞めて実家のベッドで横になる生活を送っていました。
少し動けるようになって、公園でウォーキングを始めました。
うつに運動が効果的だと本で知ったためです。
(うつ病の運動療法~うつの人に運動を強くオススメする4つの理由~)
結果、ウォーキング&ランニングが新しい趣味として定着しました。
ウォーキング&ランニングはお金がかからないので、とても助かっています(笑)。
他にもこのうつの経験を活かせないものかと思って、このウェブサイト「うつ、顎関節症を治そう」を立ち上げました。
まさか自分がサイトを運営するとは思わなかったです。
自分に合っていたのか、継続的に更新させていただいております。
「生きる希望がわきました」といったコメントもいただけるようになって、少しは貢献できているのかな~と思ったりしています。
これもうつ病の経験がなければ出合えなかったことでしょう。
3.「生き方」を見直すきっかけになるから
うつの原因は脳内の何らかの異常ですが、その原因をもたらした誘因はざっくりいうと”ストレス”です。
(うつはこころの病気というよりカラダの病気だと思う)
つまり「生き方」や「考え方」に強い負荷や偏りがあってうつ病がもたらされた可能性があります。
ですので、「生き方」や「考え方」を見直すチャンスが今なのです。
(斎藤一人さんの本をオススメする4つ理由:うつ病で考え方を変えたい人は必見!)
・サラリーマンという社会的役割が自分に合っていなかったのかもしれない。
・今の会社が合わなかったのかもしれない…など。
(うつ治療に「環境調整」は必須~その理由と5つのやり方~)
そういった生き方が自分に合っていたのかどうか、じっくり考えるきっかけをうつが与えてくれたということです。
おわりに:うつに感謝する日がきっとくる
今はそう思えないかもしれません。
しかし、うつが完治した時、うつに感謝している自分に気づくと思います。
先ほど述べたような”いいこと”を与えてくれるからです。
病気の症状は本当にきついです。苦しいです。人生を辞めたくなります。
(「うつの自殺は絶対あかん」~してはいけない4つの理由~)
しかし、長い目で見た時、それは人生のほんの一部でしかなかったことに気づきます。
苦しめられた分、手に入れたこともあったな、と思うことでしょう。
まさに”人生万事塞翁が馬”なのです。
その時を楽しみにして、今を精一杯生きていただければと思います。
やまない雨はないんだから。
(やまない雨はない(倉嶋 厚)~うつ病は必ず治る、降りやまない雨はない~)
皆さまの快方を願って本日も終了とさせていただきます。
本日もありがとうございました。
<こんな記事も読まれています>
アサーショントレーニング③~「20答法」で隠れた欲求と悩みに気づこう!~
TCH(歯列接触癖)とは?:顎関節症の最大の原因が発見された!