うつ、顎関節症を治そう

~患者(私)の体験記と克服法について~

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TCH(歯列接触癖)とは?:顎関節症の最大の原因が発見された!

      2017/09/23

顎関節症が治らないのはTCH(歯列接触癖)のせいかもしれません

こんにちは、青年A(@seinen1234)です。

本日は、顎関節症最大の原因「TCH(歯列接触癖)」をくわしく解説していきます。

さっそくですが、皆さまはこんな経験をしたことはないでしょうか?

・マウスピース(スプリント)治療をしているのに全く良くならない

・高額な被せ物をしたり歯を削る治療(咬合治療)を受けたのに治るどころか悪化してしまった

・顎関節症はマウスピース(スプリント)でしか治せないと思い込んでしまっている

・毎日、噛み合わせを気にしてしまってノイローゼになりそうだ

間違った治療を続けて悪循環に陥り、どうすればわからず絶望してしまっている方…

それ…以前のぼくと全く同じです。

詳細は僕の闘病記「【闘病記】うつ病と顎関節症」に記載していますが、それはそれは長い間マウスピースをはめ続けました。

しかし改善しませんでした。

いや、はめて1日、2日は調子が良いのです。
(健康を10としたら、7くらい)

しかしその状態は長続きしません。

3日、4日と経つと顔のこわばりや強い歯ぎしり、顎の雑音がひどくなっていくのです。

歯医者には、「マウスピース(スプリント)は2、3週間ごとに調整が必要で、 調整を重ねるうちに良くなっていきます」と言われました。

しかし3年以上その繰り返しです。

良くなったり悪くなったりをくり返していました。

マウスピース(スプリント)治療で有名な大阪の某M歯科医院です。

今思えば、そんな治療、必要なかったのです。

「顔の筋肉のこわばりや強い歯ぎしり、顎の雑音がひどい」から「マウスピース(スプリント)治療が必要」なのではなく、 「(いらない)マウスピース(スプリント)治療をする」から「顔の筋肉のこわばりや強い歯ぎしり、顎の雑音がひどく」なっていたのです。

マウスピース(スプリント)をつけると、夜間寝ているときに「無意識に」マウスピース(スプリント)を噛みしめてしまいます。

その結果、顎や筋肉、歯に負担を与えてしまって、痛みやだるさといった症状が出るのです。
高額なマウスピース、噛み合わせ治療はもうやめよう

試しに今、上下の歯を軽く接触して3分程我慢してみてください。

上下の歯がカタカタとして気持ち悪くなりませんか?

それが正常です。

歯、顎、筋肉に負担をかけないため、 上下の歯は長時間接触しないように(本来は)出来ているのです。

そうならない場合は、脳が上下の歯を接触させても何も感じないようになってしまっている可能性があるので、TCH是正治療をする必要があります。

まずは、TCHとは何か?についてみていきましょう。

TCH(歯列接触癖)とは?

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TCH(歯列接触癖)は、Tooth Contacting Habitの頭文字をとったものです。

意味は、長時間の不必要な歯の接触癖となります。

長時間というのは、1日の合計で20分以上です。

食べ物を食べるときに歯は接触します。

そういった瞬間的な歯の接触は問題ありません。

問題なのは、長時間の不必要な歯の接触なのです。

(例)
・寝ているときの歯ぎしり、食いしばり

・PC作業など、何か集中しているときの歯の接触

こういった就寝中集中している時にTCH(歯列接触癖)が起こりやすいと言われています。

そしてやっかいなのが、TCHは無意識に行ってしまっているので、自分でも癖に気づかない、ということです。

ちなみに顎関節症の症状を持つ人の8割にTCHがみられるという現実があります。

TCHがあると、どんな問題が起きるのか?

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代表的な症状を並べてみます。

・原因不明の歯の痛み

・歯周病の悪化

・詰め物、被せ物が取れてしまう

・顎関節症

・噛み合わせの違和感

・舌痛症

TCH(歯列接触癖)があるからといって、これらの症状が必ず現れるとは限りません。

しかし、それらの原因となっている可能性は十分に考えられます。

人の歯は瞬間的な力には耐えることができます。

ごはんを食べる時にかかる力がそうですね。

しかし、かる~く上下の歯を噛み合わせ続けるといった長時間の弱い力に耐えることができません。

そういった歯の構造になっています。

その結果、歯と歯の摩擦が起きたり、歯を支える神経が過敏になったり、顎、顔周りの筋肉が固くなってダルさや痛みを引き起こします。

TCHの検査方法

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お口の中を見てください。

TCH(歯列接触癖)が残していった次のような「あと」はありませんか?
(画像引用元は全て大名歯科さん)

1.外側の骨隆起

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2.上顎の骨隆起

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3.頬粘膜の歯圧痕

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4.下顎内側の骨隆起img_kamiawase_03

5.舌の歯圧痕

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6.歯のはえ際のくびれ

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これらは上下の歯を接触し続けたことで起こるものです。

ご自分でも鏡で確認できる簡単な検査法ですが、TCH専門医院でもこの検査をしています。

TCH(歯列接触癖)と顎関節症の関係について

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さて本題に入ります。

顎関節症の最大の原因はTCH(歯列接触癖)であることが近年の研究で明らかになりました。

顎関節症は多因子説(要因がたくさんあること)が主流です。

その中で最も大きな要因と考えられているのがTCH(歯列接触癖)です。

顎関節症の権威「木野孔司」先生がTCHとその治療法を発見されました。
顎関節症の権威「木野孔司」先生のプロフィールと治療法:TCHの発見者

それまでエビデンス(根拠)に乏しいマウスピース(スプリント)治療や咬合治療(歯を削って調整)が続けられ、治らない患者があふれかえっていました。

年間2000人以上来院される、世界一の顎関節症治療院「東京医科歯科大学顎関節治療部」で部長をされていた木野孔司先生がこの治療が見つけられたのです。

ですので、顎関節症でお悩みの方はTCH是正治療を受けることを強くオススメします。

僕もこの治療で顎関節症を克服しました。

マウスピース(スプリント)治療では治りません。
顎関節症にマウスピースを使ってはいけない!:4つの理由と正しい治療法

冒頭でも述べましたが、マウスピース(スプリント)を無意識に噛みしめて余計に顎、歯、筋肉を疲労、消耗させてしまうのです。

僕はずっと、顎関節症はマウスピース(スプリント)治療でしか治らないと信じ切っていました。

しかしそれは幻想だったのです。

ましてや歯を削るといった咬合治療は絶対にしないでください。

削った歯は元に戻すことはできませんし、歯を削っても「絶対に」顎関節症は治りません。

削ったその日は良くなっても、また悪化していきます。

根本治療ではないからです。

歯が悪いのではないのです。

インターネットや書籍では、噛み合わせが悪いと全身に悪影響や不定愁訴が出るといった文言であふれています。

しかし、発展途上国には、歯が抜けていたり、治療が不十分な歯をお持ちの方はたくさんおられます。

その方々が全身の不定愁訴や顎関節症で悩んでいるのでしょうか?

全くそういうことはありません。

保険適用外の高額なマウスピース(スプリント)治療や咬合治療を受ければ治るんじゃないかと思う気持ちは分かります。

僕も銀座の某M咬合センターで診察を受けたこともあります。

しかし…治らないのです。

TCH是正治療は器具を使うことはありません。

そして誰でも簡単に行うことができます。

顎関節症治療でマウスピース(スプリント)や咬合治療を受ける方を1人でも減ることが僕の願いです。

TCH(歯列接触癖)治療を受けることのできる医院と治療法

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治療を受けることのできる医院と治療法は次の記事で大きくまとめていますのでご覧ください。

・TCH是正訓練を受けることのできる医院

・TCH是正治療~顎関節症の治療!これで僕は治りました~

僕はTCH治療のパイオニア「木野孔司」先生に直接治療をしてもらっていました。

木野顎関節研究所(東京都渋谷区代々木2-10-9本間ビル3F 電話03-3374-7070)

木野顎関節研究所での治療については次の記事で紹介しています。

(第1回目)木野孔司先生によるTCH是正治療開始

(第2回目)木野孔司先生による治療

(第3回目)木野孔司先生による治療

(第4回目)木野孔司先生による治療

少々お金がかかってしまいますが、計4回程で顎関節症の症状が軽減します。

また軽減したあとは自分で自分を治療できるようになりますので、トータルで考えるとお得かと思います。
(ちなみに僕と木野孔司先生との利害関係は一切ございません)

おわりに

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TCH(歯列接触癖)についてご理解いただけたでしょうか?

歯を長時間接触させる癖は治した方が良いということです。

TCHは無意識でしてしまう習慣ですので、脳に「その習慣はいけませよ」と伝える治療が必要なのです。

それが行動変容法をもとにしたTCH是正訓練治療ということです。
TCH是正治療~顎関節症の治療!これで僕は治りました~

脳といっても怖いことをするわけではありません。

自分で顎関節症を積極的に治している実感を持てることでしょう。

今考えても、もっと早くTCH是正訓練治療をしていれば…と強く思います。

マウスピース(スプリント)治療では治らないのです。

本日もありがとうございました。

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顎関節症とかみ合わせの悩みが解決する本

自分で治せる!顎関節症

なぜ歯を失ってしまうのか?なぜ顎関節症になるのか?~「原因」の「原因」に迫る!~

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