なぜ人は病気になるのか?~原因はあるが「意味」はない~
2017/09/08
病気になった「意味」を考えてはいけない
病気になってしまうとその「原因」だけでなく「意味」も考えてしまいます。
「なぜ「ぼく」がうつ病になったんだろう」
「サボってるあいつじゃなくなぜぼくなんだ?」
「真面目にやれば報われるといわれてるのにさんざんだ」
「悪い行いをしていないのに」…など。
自分に病気が襲いかかった「意味」を考えてしまいます。
結論から言いますと、「病気となった意味はありません」
「原因」があるだけなのです。
では病気の原因は何でしょうか?
うつ病を例に解説したいと思います。
うつ病の原因は何か?
「うつはこころの病気というよりカラダの病気だと思う」に記載しましたが、
うつの原因は「脳内の何らかの異常」です。
「何らかの」としたのは、まだ完全に解明されていないからです。
しかし神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなど)の減少が
一因であることは分かっています。
つまり、うつ病は脳内の何らかの異常という原因があって起こる病気なのです。
(ではなぜ「脳内に何らかの異常が起こるのか?」という「原因」の「原因」には、
「ストレス」「環境」「考え方」などがあるのですが、それは別記事で取り上げます)
つまりそこに「意味」はないのです。
病気の原因はあるが「意味」はない
「神様があなたを苦しめるために病気にした」や「昔の悪い行いのつぐないなんだ」、
「この病気は神様から与えられた試練なんだ、がんばるぞ!」や
「この病気になったのは休めというサインなんだ」など…
意味は人が後付けしているだけなのです。
病気になった原因はあるが、意味は後付けということです。
この点を理解していただきたいと思います。
「神様があなたを苦しめるために病気にした」や「昔の悪い行いのつぐないなんだ」といった
意味にとらわれすぎると、自分で自分を責めて苦しくなってしまうことがあります。
「この病気は神様から与えられた試練なんだ、がんばるぞ!」や
「この病気になったのは休めというサインなんだ」といった前向きの意味付けの場合、
治療に励む力となる場合がありますが、治療がうまくいかないと、
「やっぱりぼくは治らないんだ」「信じても無駄なんだ」とひどく落ち込むことになります。
意味は後付けなのです。
意味など本来はないのです。
あなたが悪いから病気となったわけではありません。
意味にとらわれすぎてはいけません。
治療とできることをするだけ
患者がすべきことは治療とできることをするだけです。
うつ、顎関節症の治療はこらちをご参照ください。
(【治療法】うつ、顎関節症の治療法)
「できること」は人によって違うでしょう。
趣味、家事、運動、育児、読書など色々ありそうです。
ふさぎこんで何もしない状態にならなければ何でもいいでしょう。
僕は「運動療法~うつの人に運動を強くオススメする4つの理由~」や「読書」、
そしてこのウェブサイトをつくったりしました。
(いつも読んでいただきありがとうございます)
うつでもできることはあるのです。
できることを淡々とこなすだけでよいのではないでしょうか?
おわりに
ぼく自身、病気の意味を考えすぎてつらくなった経験があります。
「野球を真面目に一生懸命取り組んでいるのにケガばかりしてしまう」
「なぜ、うつ病にならないといけないのか、おれは悪いことをしたのか?」など
意味ばかり考えて前に進めなかった時期があったのです。
しかし後で気づきました。
意味は人が後からつけたものなのだと。
この世は素晴らしい面もありますが残酷な一面があります。
生まれてきたかわいい赤ちゃんに先天性の病気が見つかったり、
立派で慕われている人が突然交通事故に遭ってしまったり…
人はつらいことがあると、意味を求めてしまう生き物なのです。
しかし、意味はないのです。
そこには原因があるだけなのです。
「遺伝子に問題があった」「信号無視したクルマとぶつかった」などの原因が…。
さらにいうと人生の意味もそうです。
もともと意味なんてないのです。
だからこそ意味は自分で決めることができます。
せっかく生まれてきたのだから、楽しい人生にしようといったように。
しかし、意味にとらわれすぎてはいけませんよ。
病気は苦しいですが、神様があなたを苦しめたいから病気になったわけではありません。
すこやかに楽しく生きていきたいものですね^^
まとめ
・「原因」があるが「意味」はない
・意味は後付け
下にシェアボタンとランキングボタンがあります。
シェア&クリックして応援していただけますと幸いです!^^
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
うつ病 ブログランキングへ
歯・口・喉の病気 ブログランキングへ
闘病記 ブログランキングへ