うつ、顎関節症を治そう

~患者(私)の体験記と克服法について~

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うつ病で意味もなくイライラしてしまう…。その原因と5つの対処法

      2016/02/13

リラックス

イライラはうつの症状です。

こんにちは、青年A(@seinen1234)です。

今回はうつ病とイライラの関係についてご紹介していきます。

早速ですが、うつ病で闘病中の方、こんな思いをしていないでしょうか?

・座っているだけなのにイライラする

・電話しているだけなのにイライラする

・「いらっしゃいませ^^」と言われただけでイライラする

・ちょっとした用事を頼まれただけでイライラする

いかがでしょうか?

僕は、当時この全てに当てはまりました。

詳しくは、【闘病記】うつ病と顎関節症に記載していますが、
僕はうつ病中、この意味もないイライラに悩まされました。

そして自分を強く責めました。

こんなささいな事でイライラするなんて人間として失格だ、と。

頭では分かっているんです。

こんなことでイライラしてはいけないと。

しかし、自然にイライラの感情が湧き出てくるんです。

だから苦しみました。

しかし、ある考えと出会ってイライラに対する向き合い方が変わりました。

それは、イライラはうつの症状だということです。

風邪を引くと熱が出ることがあります。

風邪を引いたとき、熱を出してはいけない、と人に言われることはありません。

熱は風邪の自然な症状だからです。

むしろ熱を出すことによって、体温調節、自然治癒力を高めているという側面があります。

イライラも同じです。

うつ急性期はイライラなどありません。

何も感じることができないほどココロもカラダも疲れ切っています。

しかし休み始めると少しずつですが、ココロもカラダも回復していきます。

その始めにイライラが出てくるのです。

そのあたりをくわしく解説していきたいと思います。

なぜうつ病になるとイライラが出てくるのか?

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まず最初に、健常者でもイライラすることはあります。

イライラがあるからうつ病だというわけではなく、
うつ病だとイライラする症状が出ることが多い、ということです。

そして先ほどの風邪の例を挙げると、風邪にかかると全ての人が熱を出すわけではないのと同じで、
全てのうつ病患者にイライラが出るというわけでもないということも理解しておいてください。

しかし、うつ病でイライラの症状が出ることが多いのは事実です。

ではなぜうつ病でイライラの症状が出るのでしょうか?

 

1.セロトニンが不足しているから

それは一言でいうと、脳内になんらかの異常があるから、です。
うつはこころの病気というよりカラダの病気だと思う

「何らかの異常」としたのは、うつの原因がまだはっきりと分かっていないからです。

うつでイライラが出る一つの仮説として、
神経伝達物質の1つ「セロトニン」が不足するとイライラが現れると言われています。

セロトニンには気分や感情のコントロールをする働きがあります。

気分を安定させ、心のバランスを整える物質ということです。

このセロトニンが不足すると、イライラしやすくなるのです。

 

2.抗うつ薬の副作用だから

副作用のないお薬はありません。

漢方でさえ副作用はあります。

本人が気づく気づかないにかかわらず、お薬には副作用があるものです。

抗うつ薬も同じです。

抗うつ薬を服用することで、脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなど)の濃度が変化してイライラが出ることがあります。

一時的なものですが、あまりにイライラがひどい場合は主治医に相談されるのが良いかと思います。

 

3.「不安」だから

イライラには2種類あると言われています。

その一つが「不安」からのイライラです。

冒頭の2つの例を使って説明します。

・座っているだけなのにイライラする

→これは深層心理では、
「座っているだけなのに(体が重くいつになったら治るんだろうかと不安で)イライラする」

「座っているだけなのに(自分の人生はどうなってしまうんだろうかと考えて不安で)イライラする」

ということかもしれません。

・電話しているだけなのにイライラする

→これは深層心理では、
「電話しているだけなのに(僕の話を否定されるのではないかと不安で)イライラする」

「電話しているだけなのに(うまく伝えたいことを言葉にできないことへの不安で)イライラする」

ということかもしれません。

こういったことが瞬間的に、無意識的にココロの中で起こっているのかもしれません。

人によって不安の内容は違いますが、
イライラしてしまうことの1つに「不安」があることが少なくないのです。

 

4.攻撃したくなるから

何かを攻撃するときに、気分ランランで攻撃する人はいません。

何かしらイライラしていて攻撃するものです。

うつ病にかかると攻撃性が高まることがあります。

自分でも衝動性が高まっていることに気づくこともあるのですが、なかなか抑えることができません。

先ほどの風邪と熱の話と同じです。

そして、意味もなくむしゃくしゃして攻撃したくなってイライラしてしまう、ということです。

そして自己嫌悪に陥る

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そしてイライラしてしまう自分に対して自己嫌悪に陥ってしまうのです。

勝手にイライラが沸いてくる自分にイライラするのです。

「自分はなんて性格の悪い人間なんだ」
「あんなにニコニコ接客してくれた店員さんにイライラするなんて、
自分は生きてる価値のない人間だ」と自分を責め続けてしまうのです。

しかし、うつ病でイライラしてしまうのは「症状」です。
症状だから、うつが回復していけばイライラも消えていきます。

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あなたは現時点ではそんなふうに思えないかもしれません。

ぼくもそうでした。

しかし実体験からも、うつが回復していくとイライラもおさまっていきます。

風邪が治っていけば、体温が安定するのと一緒です。

この日から急にイライラがなくなった!とはっきり分かるものではなく、
知らない間に消えています。

あくまでイライラはうつの症状なのです。

ですので今はつらいかもしれませんが、自己嫌悪に陥るのではなく、
「症状」として少し距離を置いてこのイライラをみていただければと思います。

イライラの5つの対処法

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1.うつ病だからイライラしてしまうんだなーと「症状」として割り切って考える

この考え方が一番大切です。

うつ病で意味もなくイライラしてしまうとき、
「出たな、イライラ。しかし出るのは仕方がない。症状だから。気にしてはいけない。
うつが回復すれば消えるのだから」と考えて、ネガティブな気持ちを引きずらないようにしてほしいと思います。

イライラが出るたびに落ち込んでいると、ほんとしんどいです。

症状として割り切って考えていただければと思います。

2.深呼吸する

ここからはテクニック的な事になりますが、
深呼吸はココロを整えるのに有効です。

ゆっくり鼻から息を吸って、ゆっくり口から息を吐くようにしてリラックスしましょう。

3.軽い運動をする

詳しくは、うつ病の運動療法~うつの人に運動を強くオススメする4つの理由~に書いていますが、
うつに運動は本当にオススメです。

運動には抗うつ薬に匹敵する抗うつ効果があるとする研究結果が山のようにあります。
(だからといって抗うつ薬が必要ないということではありません)

4.休養をとる

当然ですが、疲れているからイライラすることもあります。

休養については、うつの休養の仕方~休養は治療の1つです~をご覧ください。

5.お薬を変える

これは主治医との相談ベースとなりますが、
お薬があなたの体質に合っていない可能性は否定できません。
(またはうつ病ではなく双極性障害(躁うつ病)の可能性もあるので)

あまりにおかしい場合は一度主治医に相談してみましょう。

イライラは回復の始まりかもしれない

スタート

うつ病が本当にひどい最初の頃(急性期)は何も考えられない、何の感情もわかない状態であることが少なくありません。

しかしその後「イライラ」という感情を感じるようになったのであれば、
それはある意味回復の兆しと考えることができます。

「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 (講談社現代新書)によると、
感情の出やすさには次のような順番があるようです。

「怒」→「哀」→「喜」→「楽」

実体験からも、なんとなく分かるのではないかと思います。

感情のでやすい「怒」が出てきているということは、
回復の始まりといえるかもしれません。

ここでイライラを無理に抑えようとするのではなく、
先ほどの4つの対処法を使って乗り切っていきましょう。

※泉谷 閑示先生は精神科医です。

おわりに~僕の体験談を少しだけ~

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【意味もないイライラに悩まされる】

うつ病中の時、意味もないイライラにほんと悩まされました。

相手の話し方が気に食わない、人の笑い声にイライラ、

コンビニで店員さんが「いらっしゃいませ」と掛け声することでさえ、

「本当にいらっしゃいませと思っているのかよ」と思ってしまい、イライラ…

無意識に相手や物事の悪い側面を探そうとしてしまい、そうしてしまう自分にいらだちを覚える日々でした。

「ほんと、自分って性格悪いな…」と自分が嫌で嫌で仕方がなかったのです。

しかし、お世話になった「左診療所~親切親身になってくださった精神科・心療内科~」の左先生に、うつ病の症状の1つに「無意識にイライラしてしまう」ことはよくあることだと教わりました。

また、イライラしてしまうことに対して、僕は次のように考えることで乗り切ることにしました。

うつ病だからイライラしてしまうんだなーと「症状」として割り切って考える

これは先ほどご紹介したものです。

疲れているだけ

ここでいう「疲れ」とはココロとカラダの疲れを意味します。

健常者でもイライラします。

例えば、長時間の労働や炎天下での運動後にはカラダが疲れ切っています。

その状態では、例えば妻から「これやっといてー」と普段なら気にならないようなことを頼まれただけでも「うっとうしいなー、俺は疲れているんだよ」と思ったりすることがあります。

また、上司からきつい仕事を言い渡されたり、重いノルマを課せられたり、
受験、引っ越しなどの環境の変化があったときはどうでしょうか?

人によっては、精神的プレッシャーを重く感じ、考えすぎ、ココロが疲れ切ってしまいます。

そうした時に、「がんばりなよ」といった他人の声とか「テレビの音」とか、「他人の態度」に敏感になってしまい、イライラしてしまうこともありますね。

健常者であれば、そういった状態は時間が経つと消えてしまいますが、
うつ病といった「病気」の状態だと、そのイライラが続いてしまうことがあります。
(適切な治療をしていけばおさまっていきます。【治療法】うつ、顎関節症の治療法

それは、うつ病だとイライラの沸点が下がっているからだと僕は思います。

【健常者】

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健常者のイライラへの沸点は70とします。

70に達するまでは、ノーマルでいられます。

【うつ病患者】

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うつ病のため、すでにイライラ沸点30の状態からスタートしています。

そのため、ほんのささいな気に食わないこと、
ネガティブなことに対してすぐにイライラしてしまいます。
(下手なイラストですみませんでした(笑))

 

【うつでイライラしてしまうことは仕方ない】

上記の例で申し上げたかったことは、うつ病の症状のためにイライラしてしまうので、
仕方ないことだということです。

インフルエンザの症状の1つに高熱が出るのと同じです。

イライラしてしまうことで、自分を責めたり、嫌悪感を抱いたりしなくて良いと思います。

あくまで、うつ病の症状としてそうなっているのですから。

回復していけば、イライラも収まります。

「うつの症状のためにイライラしてしまうんだなー」と
気楽にとらえ、イライラしてしまうことを肯定も否定もせず、生活していくと良いと思います。

うつ病のため、ココロとカラダが疲れ切っているのにがんばっている自分を誉めてあげてください。

今回もありがとうございました。

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 - 【僕の考え】治療に励むにあたって