うつ症状はいつのまにか改善されている:その理由と改善方法
2017/09/26
目次
うつ症状は、いつのまにか改善されている
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
「うつ症状はいつの間にか改善されている」
このことを伝えたくて記事を書きました。
うつ病は回復まで時間のかかる病気です。
そして、一進一退を繰り返しながら快方に向かっていく病気でもあります。
そのことを知識として知っていても、
「まだ回復しないのか?」
「いつになったら気にならなくなるのか?」
と焦り、不安になった経験があるかと思います。
そのように焦り、不安になると、余計症状へ意識がいってしまいます。
その結果、落ち込んでしまうという悪循環に陥ってしまうことが少なくありません。
しかし、その症状はやがて消えます。
いつ消えるのか?
それは「いつのまにか」消えています。
なぜ「いつのまにか」なのか?
そのことについて、順を追って説明していきたいと思います。
今回もよろしくお願い致します。
そもそも、うつ病の症状とはどんなものなのか?
これは人によってバラバラですが、身体にも精神にも症状があらわれることがほとんどです。
ぼくが経験した症状は次の症状です(思い出せる範囲で)。
<身体症状>
・体が異常に重たく感じる
・顔、顎周りの筋肉が異常に緊張する
・やけに汗が出る
・少し動いただけでひどく疲れる
・首、肩が異常に凝る
・股の違和感を感じる
(神経過敏の状態が続く~どうしてこんなことになってしまったのか?~)
・光がまぶしく感じる
・目が開きにくくなる
<精神症状>
・意味もなくイライラする
(うつ病で意味もなくイライラしてしまう…。その原因と5つの対処法)
・やる気がでない
・頭がいつものように働かない
・ぼーっとする
・自分が価値のない人間に思えて死にたくなる
(「うつの自殺は絶対あかん」~してはいけない4つの理由~)
・人生に意義を見出せなくなる
人によって千差万別ですが、ぼくはこのような症状に悩まされました。
(【闘病記】うつ病と顎関節症)
そしてすぐには症状が改善されませんでした。
毎日毎日朝起きると、
「今日も体が重い症状が残っている」
とか
「ああ、朝起きただけでイライラしている」
といったように、症状のあるかないかを確認していました。
そして絶望していました。
昨日も今日も、この症状あの症状が残ったままだとひどく落ち込みました。
しかし、ある診察の日に先生から言われた言葉で不安がなくなりました。
「幸いにして、今ある症状は「幻」です。
症状に目をむけている間は消えません。
そして、消そうと思っても消えるものではありません。
だから、今日も症状があるな、ぐらいに思っていてください。
その症状はいつの間にか改善されていますよ。」
この言葉は僕の胸にスーッと入ってきました。
目からウロコとはまさにこのことでしす。
そして、ほんとにいつの間にか消えていました。
精神科医が言ったことは本当だったのです。
(うつの症状の正体とは?:それは脳が生み出した「幻術」)
精神医学のプロが言うのだから説明はいらないのかもしれませんが、僕なりの「いつの間にか」消えている理由を考えてみたいと思います。
なぜうつ症状は「いつのまにか」改善されているのか?
この記事をお読みのうつ経験者の方は、何となくこの「いつの間にか症状が消えている」という経験をしたことがあるかもしれません。
「そういえば知らない間に死にたくなる症状がなくなったなー」というふうに。
カゼを引いたとしましょう。
咳や鼻水、寒気といった症状が出ることがあります。
カゼ薬を飲んでゆっくり寝ていると、やがて回復して完治します。
このとき、どの瞬間に症状が消えたか説明できるでしょうか?
「わたしは○○時○○分に、△△の症状が消えて楽になりました」と言えるでしょうか。
答えはNOです。
カゼ薬を飲んで安静にしていると、知らない間に完治しているのです。
例えば、骨折をしたとしましょう。
ギプスで固定して安静にします。
しばらくすると痛みが和らいでくるので、リハビリをします。
そして次第に動かせる範囲が広がり、痛みもなくなって元の状態へと回復します。
この過程で「この瞬間に症状が完治しました」と言えるでしょうか?
答えはNOです。
時間をかけてリハビリを行うことで、ゆっくりゆっくりと症状が良くなっていき、「気づけば」症状が消えているのです。
ガンなど体内に目に見える異物があり、手術で取り除く病気の場合は例外です。
手術をしたその日が症状の消失した時といえるかもしれません。
しかし術後の違和感や痛みなどは「いつの間にか」改善されているものです。
つまり、言いたいことは、症状がいきなり消えるということは極めて少なく、多くは「いつの間にか」消えているということです。
うつの症状も同じです。
「いつの間にか」がいつなのかは個人差があります。
「年齢」
「性別」
「いつ治療を始めたか」(早期発見&早期治療が望ましい)
「性格」
「生活環境」
(うつ治療に「環境調整」は必須~その理由と5つのやり方~)
などによって変わってきます。
しかし、いつの間にかうつ症状が改善されているのは事実です。
ですから、症状がすぐに消えなくても落ち込んだりしないでくださいと言いたいのです。
その症状は「いつの間にか」「気づかないうちに」改善されているのですから。
うつ症状とどのような気持ちで向き合っていけばよいのか?
大切なのは、症状を気にしすぎないことです。
「今日も光が異常にまぶしく感じる」とか「首、肩の凝りが消えない」と一喜一憂しないことです。
確かに、症状が気になることは分かります。
ぼくもそうでした。
しかし、気にしても状況は変わらないのです。
むしろ落ち込んでしまいます。
症状にばかり目がいって、負のスパイラルに巻き込まれてしまいます。
「今日も〇〇の症状があるけど、いつのまにか消えてるさ」
ぐらいの前向きな気持ちで症状と向き合っていくことが大切です。
「そんなのんきなことは言ってられない」
「仕事があるんだから」
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
そんな場合は、仕事を休職するか減らすことが重要だと思います。
症状がある状態で、しかも仕事の効率が落ちているのなら、あなたも会社も不幸です。
休職中は傷病手当金、失業しても手当はあります。
(傷病手当金はうつ病でも申請できます~退職後でも受給できました~)
日本であれば「健康で文化的な生活」は保証されているのですから。
次でお伝えする「うつの治療」を始めておられるのであれば、長期的な視野で回復を待ちましょう。
うつ症状の改善方法
うつの治療法は、カテゴリ「 【治療法】うつ、顎関節症の治療法」にジャンル別でまとめていますので、一読していただけますと幸いです。
・うつ病の運動療法~うつの人に運動を強くオススメする4つの理由~
・認知行動療法とは?~認知行動療法を世界一分かりやすく解説しました~
…
といったふうに、1つずつ治療法について自分の経験を踏まえて解説しています。
おわりに:僕の話を少しだけ
詳細は「【闘病記】うつ病と顎関節症」に書いていますが、僕は高校3年生からうつ病を発症しました。
当時、僕はうつ病だと気づきませんでした。顎関節症の症状だと思っていました。
(うつ病と顎関節症はなぜ間違いやすいのか~うつが「原因」で顎関節症は「結果」~)
それはそれは多くの症状に悩まされました。
・肩こり、首こり
・多汗・過眠・体が異常に重い
・顔周りの筋肉のこわばり・顎関節症
・意味もなくイライラする・異常な不安
・耳鳴り・光がまぶしく感じる・目が開きにくい…など
ここでは書ききれないくらいの症状に苦しみました。
神経質なせいか、
「どうしてこんな症状が起きるのか?」
「これとこれの症状がまだ残っている。なぜだ、いつ消えるんだ」
と症状の有無をこれでもかとこだわっていました。
毎朝起きると、「あの症状がまだ残っている、ぼくはもう一生治らない…」と絶望的な気持ちになったのです。
しかし、うつ病治療と休養を続けていくうちにそれらの症状が1つ1つ消えていきました。
「知らないうちに」です。
いつの間にか「○○の症状が消えている」といったふうに、です。
症状にこだわりすぎてはいけません。
通院した心療内科・精神科の先生もおっしゃっていました。
「いつの間にか消えていますよ」と。
闘病中にうつ症状が気になるのは仕方がないことです。
自然なことでしょう。
しかし、こだわりすぎるあまり、ネガティブな気持ちになるともったいないです。
闘病中は、「その症状と向き合いながら出来ることはないだろうか?」と視点を変えてみてはいかがでしょうか?
具体的には、
「うつ病の運動療法~うつの人に運動を強くオススメする4つの理由~」
「読書」
をオススメしています。
男性だとこの本とってもおもしろいですよ!(笑)
「メンズ限定!休養中にモテ男に生まれ変わりませんか?~「美女と野獣」の野獣になる方法~」
(女性はみないでねw)
症状という「内」ばかりに目を向けるのではなく、何ができるかという「外」にも目を向けてバランスよく生きていけたらと思います。
本日もご清聴ありがとうございました。
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