【家族向け】子どもが受験うつ?愛するわが子を助ける方法
目次
受験うつを知ってほしい!子どもの苦しみを知ってほしい!
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
今回は「【受験生向け】その症状、もしかすると「受験うつ」かも?:治療法とこれからについて」の続編です。
受験生のお子さんを抱えているご家族向けの記事となります。
早速ですが、最近お子さんの様子がおかしいと思うことはありませんか?
・夜なかなか眠れていないようだ
・朝すんなりと起きてこない
・目がおぼろで気力がないようにみえる
・カラダがだるいと言っている
・汗がとまらない
・内科に行ったけど「異常なし」と言われる(けど症状はある)
こういったことがあれば、お子さんは「受験うつ」かもしれません。
ご家族に知ってほしい「受験うつ」を解説していきたいと思います。
本日もよろしくお願い致します。
「受験うつ」とは?
受験うつとは何でしょうか?
それは、受験期に発症したうつ病のことです。
(【受験生向け】その症状、もしかすると「受験うつ」かも?:治療法とこれからについて)
つまり、”うつ病”です。
では、うつ病とはどんな病気でしょうか?
それは、ココロとカラダに耐えがたい苦しみを与える病気です。
症状は人によって様々です。
例えばインフルエンザ=高熱といった決まりきった症状が出るわけではありません。
ココロに強く症状が出る方もいれば、カラダに強く症状が出る方もいらっしゃいます。
僕は受験うつを発症しましたが、次のような症状に悩まされました。
(【まとめ】ぼくの鬱病の症状~こんな症状に苦しんでいました~)
<ココロ>
・ただただイライラする
(うつ病で意味もなくイライラしてしまう…。その原因と5つの対処法)
・何にもやる気がでない
・自分はなにもできない価値がない人間だと思ってしまう
・自分の容姿が醜く感じる
(身体醜形障害と治療法~僕は鏡にうつる自分に絶望していました~)
<カラダ>
・体が鉛のように重い
(うつ病の症状の1つとして体が重く感じることはよくある症状)
・光がまぶしく感じる
・目が開きにくい
・股の違和感
・首、肩の異常な凝り
・顔周りの筋肉の緊張
(うつ病と顎関節症はなぜ間違いやすいのか~うつが「原因」で顎関節症は「結果」~)
など。
読んでいて、よく分からない症状もあったのではないかと思います。
うつ病の症状はいわゆる不定愁訴や自律神経失調症のような症状で、人によって症状の出方が違います。
(不定愁訴は「症状」であって「病名」ではない。~「症状」の治療になってませんか?~)
そこがうつ病治療を遅らせる原因でもあります。
高熱、全身のだるさ、季節性があれが、インフルエンザではないか?と疑うことが出来て、すぐに病院に行けるかもしれません。
しかし、うつ病は早期発見&早期治療がむずかしい病気でもあります。
症状が人によって違うからです。
僕のように、ココロの症状が隠れていて、カラダの症状が目立っても「うつ病」だったのですから。
まずはうつ病の知識として、「○○の症状=うつ病」と決めつけることは出来ないことを理解してください。
おかしそうなら病院へ!早期発見&早期治療が大切
全ての病気にいえることですが、早期発見&早期治療が大切です。
わが子の異変に気づいたら、病院へ行きましょう。
ココロの症状が全面に出ていれば、すんなりと心療内科・精神科を受診できるかもしれません。
(うつ病の病院選びにお困りの方へ:うつ経験者が選び方を教えます!)
しかしカラダの症状が全面に出ていれば、内科を受診することでしょう。
それでいいと思います。
しかし、内科的に”異常なし”でも意味不明で言葉にするのが難しい症状に悩んでいる場合は、心療内科・精神科を受診してほしいです。
受診することのデメリットはないでしょう。
(受診は保険適用です)
異常なしであればそれでいいし、異常ありなら治療に移れます。
苦しむ期間が少なくてすみます。
僕は大学生で初めて心療内科・精神科を受診しました。
最初は怖かったです。
くら~い場所で、くら~い顔をした人たちが集まっているんじゃないかと。
しかし、そんなことは全くありませんでした。
普通の内科と何ら変わりません。
むしろ普通の内科より落ち着いていました。
一見して、この人たちに病気があるのが分からないくらいです。
ですので、安心して受診してみてください。
「受験うつ」の治療法について
「受験うつ」はうつ病なので、治療法はうつと同じです。
【治療法】うつ、顎関節症の治療法に全てまとめていますが、一部を抜粋してご紹介します。
<治療法>
⇒うつは脳内の病気なので、お薬の治療がメインとなります。
うつ治療でお薬を使う事に抵抗のある方もいらっしゃいますがそれは間違っています。
うつはココロの病と言いますが、気の持ちようで治るものではありません。
気の持ちよう、根性で治るならとっくに治っています。
うつは世界的に認められた病気です。
脳内の何らかの異常が原因といわれています。
ですので、その調整をするお薬が必要というわけです。
あくまで「調整」ですので、服用しておかしくなるわけではありません。
⇒うつは薬だけでは治りません。ストレスの原因となっている環境の調整も必要でしょう。
塾の雰囲気、先生、生徒がストレスの原因なら塾を変える必要があるかもしれません。
夜型になっているなら、規則正しい生活に変えることも必要です。
⇒うつをクルマに例えるなら、ガソリン切れの状態です。
うつ治療に休養は必須です。
・うつ病の運動療法~うつの人に運動を強くオススメする4つの理由~
⇒受験勉強で忙しいと思いますが、軽いランニングでOKです。
汗を流せばリラックスできます。
僕が受験うつで思っていたこと・悩んでいたこと
僕は高校3年生の時にうつ病を発症しました。
(詳細は、【闘病記】うつ病と顎関節症でストーリー仕立てにしています)
まさに「受験うつ」です。
その時思っていたことを書きます。
もしかすると、同じことをお子さんも思ってるかもしれません。
お子さんを知るヒントになれば幸いです。
1.うつ病という病気を知らなかった
まだ高校生です。
うつ病という病気を知りませんでした。
いつの間にか、わけの分からない症状に悩まされていました。
内科に行っても「異常なし」。
「自分の気合が足りないからだ」と余計に追い込んでしまいました。
その結果、うつと分かるのに2年を費やしました。
耐えがたい症状に苦しみ続け、治るのも遅れました。
知識のあるご家族が助けてやってください。
2.体調不良を隠していた
これまでにも家族に迷惑をかけていたので、もうこれ以上、家族を不安にできないと思っていました。
その結果、体調不良を隠していました。
ほんとはカラダがおかしいのに、言うと家族を困らせてしまうと思ったのです。
ひとり孤独に苦しみ続けました。
うつ病だと分からなかったので、あらゆる整体やあやしげな治療にも手を出しました。
家族には内緒で、です。
3.体調不良を「甘え」と言わないでほしい
体調不良を言おうと思ったこともあります。
しかし、家族は「甘えじゃないのか」「気合で乗り切れ」と言いました。
ほんとにつらかったです。
そんなので治るわけないのです。
(うつが甘えじゃない理由:思い込みにとらわれてはいけない)
しかし、うつ病と分からなかったので、ほんとに「甘えでは?」と自分自身を追い込んでしまいました。
子どもの叫びに真剣に向き合ってほしかったな。
4.がんばれと言わないでほしい
うつ病の人に「がんばれ」と言ってはいけないと言われています。
がんばれない自分に絶望するからです。
また受験生にも「がんばれ」と言ってはいけないと僕は思います。
すでに頑張っているからです。
受験うつなら、まして「がんばれ」と言わないでほしいです。
心の負担を取り除くことが何より大切なんです。
おわりに
うつは本当に苦しい病気です。
なった本人しかその苦しみは分かりません。
しかし治る病気でもあります。
長い目で見て病気と向きあっていくことが大切です。
第一志望に合格できなくても人生終了ではありません。
僕は浪人までしたのに第三志望の大学に入学しました。
もう終わりだ、と思いました。
しかし、その大学は最高だったのです。
もう一度受験しても、同じ大学、同じ仲間を選ぶでしょう。
まさに人生の幸不幸は分からないのです。
(うつの人にかける言葉~人間万事塞翁が馬~)
前向きに病気、受験と向き合いましょう。
本日もありがとうございました。
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