アサーションを知ろう~I’m OK, You’re OK!な表現技法~
2017/09/28
目次
あなたもわたしもハッピーになれるwin-winなコミュニケーション
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
本日は「アサーションとは?」についてお話をしたいと思います。
結論から言いますと、アサーションは、「あなたもわたしもハッピーになれるwin-winなコミュニケーションスキル」のことをいいます。
わたしの考えも大切、あなたの考えも大切といった「I’m OK, You’re OK!」な表現技法と言い換えることもできます。
自分も相手も大切にする表現技法がアサーションなのです。
あなたはこんなことで悩んだ経験はありませんか?
・つい言いすぎて相手をひどく傷つけてしまった
・従業員が思い通りに働いてくれずイライラしてしまった
・NOと断れずにできない仕事を引き受けてしまった
・伝えなければいけないけど、言いにくくて先延ばししてしまった
これらはどれも、「自分」か「相手」のどちらかを優先しすぎた表現なのです。
そうではなく、「自分」も「相手」も大切にする表現を身につけることがアサーションの目標となります。
今回の記事はアサーションについて理解することがメインです。
アサーションを知ってからアサーションの技法にうつります。
※アサーションの仕方(アサーションの技法)については別記事で大きく取り上げます。
<アサーションについて理解>
↓
<アサーションの技法を使って実践>
アサーションの技法にうつる前に、アサーションの事前知識を吸収しておいていただければと思います。
事前知識①:自己表現は3つある
知識として知っておいてほしいのが、自己表現には3つの方法があるということです。
(引用元:日本・精神技術研究所さま)
ノン・アサーティブ(非主張型):自分よりも他人を優先し、自分のことは後回し
[I’m not OK, You’re OK!]
(例)NOといえば嫌われると思い、いつも断れずにいる。
相手が悪いことをしていても注意できない。
キャパオーバーの仕事を引き受けてしまう。
アグレッシブ(攻撃型):自分のことだけを考えて、他人のことなどお構いなし
[I’m OK, You’re not OK!]
(例)自分の主張ばかり押し付ける。
自分の思い通りに相手を動かそうとする。
自分が正解で、相手は間違っていると決めつける。
アサーティブ(バランス型):自分のことも他人のこともバランスよく考える
[I’m OK, You’re OK!]
(例)相手をいきなり否定するのではなく、話を聞いてみる。
今は忙しくて仕事を引き受けられないが、明日なら大丈夫といったような伝え方をする。
「○○してくれたらうれしい」といったお願い型の表現をする
あなたの自己表現は、この3つのどれかに当てはまっています。
3つの自己表現方法があるんだな~とまず知っておいてください。
事前知識②:大前提のアサーション権を知っておこう
アサーション権は基本的人権のようなもので、誰でも生まれながらにして持っている権利です。
アサーション権は100個以上あるのですが、ここでは代表的なものを取り上げたいと思います。
1.誰も、自分の行動・思考・感情は自分で決めることができて、しかも、自分が起こしているものである。
だから、その結果が自分に及ぼす影響について責任を取ってよい。
2.誰も、自分の行ないたいことは、理由を言ったり、言い訳をしたりしないで行なってもよい。
3.誰も、他人の状況や問題を解決するために、もしも協力したいと考えればすればよいし、したくなければしなくてよい。
4.誰も、一度言ったからそれを変えてはいけないということはない。自分の気持ちが変わったら変えてよい。
5.誰も、間違いをしてもよい。そして、そのことに責任を取ってよい。
6.誰も、「私は知りません」と言うことができる。
7.誰も、他人の善意に応じる際に、自分独自の決断をしてよい。
8.誰も、決断するにあたって論理的でなくてもよい。
9.誰も、「分かりません」と言うことができる。
10.誰も、「私には感心がありません」と言うことができる
(M・J・スミスのアサーション権)
義務教育の社会の時間に基本的人権を学んだと思います。
・人は生まれながらにして平等である
・健康で文化的な最低限の生活を保障してもらう権利
・教育を受ける権利…などです。
それらと同じように、このアサーション権も生まれながらにして人間に与えられた権利なのです。
ですので、自分の意見を主張することもしないことも、また相手があなたの意見を受け入れることも受け入れないことも自由なのです。
おわりに
本日は「アサーションとは?」について話をしてきました。
ノン・アサーティブ、アグレッシブはどちらも極端な言動で、アサーティブになるための事前知識をお伝えしました。
これから人とコミュニケーションを取るとき、極端(ノン・アサーティブ、アグレッシブ)になっていないか、自分の心と向き合っていくと良いでしょう。
そして極端になっていれば、アサーティブな表現にできないか考えてみましょう。
アサーティブな表現は、自分の意見ばかりを主張するものでも、相手の意見を一方的に受け入れることとも違います。
自分の心をみつめ、そして相手を思いやり、適切な表現へと導いていく手法です。
そのための前提(事前知識)を理解しておいていただければと思います。
本日もありがとうございました。
<まとめ>
・自己表現は3つある
→ノン・アサーティブ、アグレッシブ、アサーティブ
・アサーション権を知っておく
→人にはYES,NOの両方を言う権利がある
★豆知識★
~アサーションはアメリカで生まれた~
アサーションは1950年代のアメリカで生まれたといわれています。
自己主張が苦手な人に対して、”言葉と考え方を見直すことで、自分の考えをきちんと伝えることができるようになりましょう”といった試みから始まりました。
それが他人と適切にコミュニケーションをするための技法として確立されていったのです。
アサーションは、行動療法の1つであり、心理療法に含まれるものなのです。
ですので、医療だけではなく、様々な場面で活用することができます。
日常でもアサーションを使ってほしい
・家族とコミュニケーションを取るとき
(家族はうつ病患者にどのように接すればいいか?:4つの対応とうつ患者の気持ち)
・上司や部下とコミュニケーションを取るとき
・恋人とコミュニケーションを取るとき
(『夫婦・カップルのためのアサーション』(野末 武義):恋人とのコミュニケーションに悩んでいる方へ)
・はじめての人とコミュニケーションを取るとき
・苦手な人とコミュニケーションを取るとき…など
アサーションを理解したあとは、実践してその効果を実感してみてください。
他人のひと言や行動でいちいち腹が立つことが減り、自分の意見もきちんと伝えることが出来るようになっているでしょう。
次へ(アサーショントレーニング①~DESC法!あなたの想いを確実に届ける技法~)
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