うつ、顎関節症を治そう

~患者(私)の体験記と克服法について~

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不定愁訴は「症状」であって「病名」ではない。~「症状」の治療になってませんか?~

      2017/10/02

【「原因」があるから「結果」がある。自律神経の乱れを治そう】

こんにちは、青年A(@seinen1234)です。

うつ病と不定愁訴は関連性があります。

というより、うつ病の症状≒不定愁訴の症状といえます。

不調の原因が分からず、不定愁訴に苦しんでいらっしゃる方は多いです。

今回は、僕の実体験も含め、不定愁訴の理解と原因、治療法について解説したいと思います。
(「自律神経失調症は「症状」であって「病名」ではない。~真の原因は何か~」も参照ください)

不定愁訴とはどのような症状なのか?

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不定愁訴とは一言で言うと、客観的検査で原因が特定できない症状群のことです。

客観的検査とは、血液検査、レントゲン、CT、MRI、人間ドッグなど、目で見て異常が分かる検査のことを指します。

症状はたくさんあって個人差がありますが、
・「頭が重い」「イライラする」「疲労感が取れない」「よく眠れない」

・「倦怠感」「疲れやすい」「突然のほてり」

・「のぼせ」「動悸」「大汗をかく」

・「皮膚のかゆみ」「耳鳴り」「嗅覚の異常」「味覚の異常」「唾液分泌の異常」

・「食欲不振」「胃痛」「胃もたれ」「頻尿」「便秘」「下痢」

・「首や肩・背中のコリ」「手足のしびれ」「手足の冷え」

・「ノドの異物感」「まぶたが重い」 など、ここで書ききれないほどの症状があります。

では、治療はこれら1つ1つの症状を治していけばよいのでしょうか?

それは違うのです。

骨折をした時、湿布を貼れば少しは痛みが和らぐでしょう。

しかし、それは根本治療ではありませんよね。

痛いという「症状」ではなく、骨折という「病気」の治療をしなければなりません。

不定愁訴は「症状」であって、「病名」ではないのです。

症状の治療をしていても良くはなりません。

そして「症状」の治療ばかりしてしまっている方が本当に多いと思います。
(僕もその1人でした)

冒頭でも申し上げましたが、不定愁訴は客観的検査で原因が特定できない症状群のことです。

しかしそれは、原因が「ない」と言っているわけではないのです。

物事には「原因」と「結果」の法則があります。

原因があるから、結果があるのです。

原因不明の「病気」はあります。

しかしそれは「現時点で」原因不明なだけで、未来は原因が特定できて治療法が確立されるかもしれません。
(そのようにして医療は発達してきました)

不定愁訴には原因があります。

そしてその原因はもしかするとうつ病であるかもしれません。

うつ病とはなんぞや?

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うつ病は精神疾患の1種です。

うつ病は珍しい病気ではなく、日本だけでも300万人以上の患者がおられます。

症状は不定愁訴とほぼ同じです。

・体が異常に重く感じる

・のどに違和感ある

・首、肩が異常に凝る

・まぶたが重い

・光がまぶしく感じる

・多汗

…といった身体症状と、

・やる気が起きない

・興味・意欲の低下

・自分は無価値の人間だと考えてしまう

・眠れない、寝すぎる、

・意味もなくイライラする、

…といった精神症状があります。

多くは両方の症状が発生します。
【まとめ】ぼくの鬱病の症状~こんな症状に苦しんでいました~

そして、客観的検査(血液検査、レントゲン、CT、MRI、人間ドッグなど)で異常が見られないのです。

しかし、うつ病は「病気」として世界的に認められています。

うつ病も、未来は客観的検査が出来るようになるかもしれません。
光トポグラフィー検査(NIRS)とは?:オススメできない7つの理由と精神疾患の検査法

すでに客観的検査が出来るようにしようと各機関が必死で研究開発しています。

うつ病の原因は多因子(たくさんある)であると考えられています。

そして、神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンなど)のやり取りの減少が最も大きな原因と考えられています。

よって、

薬物療法~抗うつ薬、抗不安薬~

休養~休養は治療の1つです~

心理療法~自律訓練法~

運動療法~うつの人に運動を強くオススメする4つの理由~

の治療を続けることで快方に向かっていくのです。

症状を引き起こす「病気」が分かっているので、「病気」に対する治療が出来るのです。

おわりに

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「症状」の治療ばかりしてしまい、治らず苦しい思いをされている方を救いたい思いでこの記事を書きました。

不定愁訴は、身体症状が全面に出ている方も多く、なかなか「うつ病」などの精神疾患が原因だと考えられないことがあるのです。

僕はそうでした。

詳細は「【闘病記】うつ病と顎関節症」にストーリー仕立てで書いていますが、

「体(特に下半身)が異常に重い」

「光がまぶしく感じる」

「疲れが取れない」

「股と睾丸がくっついて気持ち悪い感覚」

などに悩まされました。

一方で「やる気が起きない」「自分を無価値な人間だと思ってしまう」「意欲、関心が沸かなくなった」などの精神症状もあるにはありました。

精神症状が全面に出ていたわけではなかったので、うつ病だと気付かなかったのです。

自律神経の乱れで起こる不定愁訴は、軽度のものであれば、ストレスが緩和されれば、自然に完治するでしょう。

しかし、あまりに症状が長引くのであれば、一度心療内科・精神科に受診することをオススメします。

何もなければそれでいいでしょうし、もし問題があれば、治療に進むことができます。

どちらにせよ前に進むことができると思いますので、選択肢の1つに入れてみてはいかがでしょうか?
うつ病の病院選びにお困りの方へ:うつ経験者が選び方を教えます!

お読みくださり、ありがとうございました。

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