歯ぎしりを治療する2つの方法:歯科治療と精神治療
2017/10/31
目次
歯ぎしりを治療して体調を回復させよう!
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
本日は「歯ぎしりの治療法」についての記事となります。
皆さんはこんな経験をしたことはないでしょうか?
・虫歯じゃないのに歯がしみる
・朝起きると顎が疲れている
・家族に歯ぎしりを指摘されたことがある
・肩こり、首こりがひどい
・よく詰めもの、被せものが外れる
・顎関節症に悩んでいる
(【顎関節症の問診】噛み合わせ治療やマウスピースで身体の不調が良くなるという科学的根拠はゼロ!)
こういった症状は、歯ぎしりが原因で起きることがあります。
本日はその歯ぎしりの治療法をご説明いたします。
よろしくお願い致します。
歯ぎしりの治療法は大きく分けて2つあります!
歯ぎしりの治療法には「歯科治療」と「精神治療」があります。
まずは歯科治療をご説明します。
1.歯科治療
・TCH是正訓練治療
⇒歯ぎしりの治療で最もおすすめしたい治療法です。
歯ぎしりは(不必要に)歯をくっつけるから起きます。
歯を接触させてしまう癖を治すのがTCH是正訓練治療です。
(TCH:Tooth Contacting Habitの略で、上下の歯の接触癖のこと)
歯ぎしりを治す根本的な治療の1つです。
(TCH(歯列接触癖)とは?:顎関節症の最大の原因が発見された!)
顎関節症の治療法であると同時に、歯ぎしりを治す治療法でもあります。
(TCH是正治療~顎関節症の治療方法!これで僕は治りました~)
顎関節症治療の権威である木野孔司先生が生み出した治療法です。
(東京医科歯科大学顎関節治療部⇒日本顎関節学会 理事)
やさしく親切なお人柄ですっごく信頼できる先生です。
(木野顎関節研究所との出会い~救ってくれた歯科医院~)
下のリンクの医院でTCH是正訓練治療を受けていただけます。
・【まとめ】TCH・顎関節症を治してもらえる一流の歯科医院・病院をまとめました!
・「tch」を発見した木野孔司先生が新サイトをオープン!:顎関節症患者を救うためのサイト
TCH是正訓練治療という名の通り、患者自らが積極的に治すことのできる治療法です。
2,3回通院すれば、ご自宅でも自分で治療することができます。
ですので、1回5000~10000円ぐらいかかるかもしれませんが、やってみて損はないはずです。
僕のサイトでもやり方は紹介していますので、ご覧ください。
(TCH是正治療~顎関節症の治療方法!これで僕は治りました~)
※マウスピース治療は絶対しないで!
⇒「歯ぎしりがひどいんです」と歯科で相談すると、マウスピースをはめてみてください、と言われることが多いです。
しかし、マウスピースはつけてはいけません。
(顎関節症にマウスピースを使ってはいけない!:4つの理由と正しい治療法)
マウスピースをつけてはいけない理由を書いておきます。
(1)歯並びが変わってしまうことがあるから
マウスピースは歯につける入れ歯のような装置です。
樹脂やプラスチックでできていることが多いです。
(僕が使ってたマウスピース)
寝てる時にマウスピースをつけるのですが、つけると上の歯と下の歯に隙間ができます。
マウスピースを長く使ってしまうと歯と歯の隙間が記憶されて、外しても上下の歯が噛み合わなくなってしまうことがあるのです。
(開咬、オープンバイトといいます。)
(画像引用元:「歯チャンネル88」様)
(2)無意識にマウスピースを噛んで、余計歯ぎしりしてしまうから
よかれと思ってつけたマウスピース自体を無意識に噛んでしまうことが多いです。
マウスピースをつけないほうが歯ぎしりをしないということです。
マウスピースをつけると、上の歯と下の歯でマウスピースを噛んでしまうのです。
ずっと上下の歯を噛み合わせ続けると、ほっぺたあたりが緊張して疲れてしまいます。
その状態を寝ている時にずーっとしてしまっているのです。
休まず筋トレするのと同じです。
結果、朝起きると顔周りの筋肉が緊張していてダルく感じたり痛みが出たりします。
そうなっては本末転倒です。
(3)顎位が変わってしまうことがあるから
その人に合ったマウスピースでないと、間違った顎の位置に誘導されてしまうことがあります。
(画像引用元:「歯の形が並び 触れ動いたら」様)
そうなると上下の噛み合わせが変化して、きちんと噛めなくなります。
噛めないどころか顎関節症を引き起こす可能性もあるんです。
「その人に合った」正しい顎位を噛み合わせで判断することは出来ません。
(正しい顎位をかみ合わせで判断することは出来ない)
噛み合わせも顎位も常に変化していくものです。
マウスピースで顎位を変えてはいけません。
(1)(2)(3)で言いたかったことは、歯ぎしりを治すのにマウスピースは必要ない!ということです。
マウスピースはつけないようにしましょう。
※マウスピースが保険適用なのは、昔、顎関節症・歯ぎしりの原因が噛み合わせの悪さにある、と信じられてきたからです。
現在は噛み合わせの悪さと顎関節症、歯ぎしりとの因果関係は否定されています。
歯ぎしりの歯科治療はTCH是正訓練治療をオススメします。
2.精神治療
・薬物療法
抗うつ薬を中心とした治療です。
(うつ治療のメインは薬物療法~抗うつ薬が効く理由~)
歯ぎしりはストレスによって起きると言われています。
では、どうしてストレスが起きるのか?
それは(うつ病をはじめとする)精神疾患が原因かもしれません。
精神疾患と歯ぎしりにどういう関係があるんですか?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
うつ病を例に説明します。
うつ病になる⇒脳の誤作動でココロとカラダが緊張する(ストレスがかかる)⇒緊張(ストレス)を和らげようと歯ぎしりするようになる
一例ですが、このような悪循環が働きます。
うつ病は日本だけでも100万人以上の患者がいるありふれた病気です。
歯ぎしりだけなら、精神疾患の可能性は低いかもしれません。
しかし、次のようなココロとカラダの不調があるなら、心療内科、精神科を受診されることをおすすめします。
・心理療法
精神疾患ではないけど、人間関係や仕事のことで大きなストレスあって歯ぎしりをしている場合も少なくありません。
そういった場合は次のような記事を参考に、”自分も他人も幸せになれる術”を身につけるとよいでしょう。
アサーションを知ろう~I’m OK, You’re OK!な表現技法~
「問題解決療法」~認知行動療法の1つ!本当に感動した問題解決の方法!~
認知再構成法(コラム法)のやり方~あなたのその考えはほんとうに正しいのか?~
おわりに
強い歯ぎしりのせいでカラダが疲れてしまったり、歯を失ってしまわないようにしてほしい。
(なぜ歯を失ってしまうのか?なぜ顎関節症になるのか?~「原因」の「原因」に迫る!~)
そんな願いのもと、この記事を書きました。
皆さんの健康を願って本日も終了とさせていただきます。
ありがとうございました。
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