TCH是正治療~顎関節症の治療方法!これで僕は治りました~
2017/09/19
目次
TCH是正治療は、マウスピースを使わない顎関節症の最新治療!
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
今回は顎関節症治療で一番オススメの「TCH是正治療」についてご紹介します。
※この記事は、TCH(歯列接触癖)とは?:顎関節症の最大の原因が発見された!の続編です。
TCHとは?
「TCH」は、TCH(歯列接触癖)とは?:顎関節症の最大の原因が発見された!で大きくまとめていますので、詳細は割愛します。
要約すると、TCHは長時間の上下の歯の接触癖のことです。
Tooth Contacting Habitの頭文字をとってTCHです。
近年の研究で、顎関節症の最大の原因がこのTCHであるということが判明しました。
(木野孔司先生をリーダーとする東京医科歯科大学顎関節治療部のグループにより)
どういった時にTCHが起きているかというと、
・睡眠中
・パソコン中
・スポーツ時…など。
TCHは、無意識の時・集中している時に起こりやすいことが分かっています。
TCH是正訓練は、このクセ(TCH)をまず自覚し、意識しなくてもTCHを止めることができるようにする訓練となります。
TCH是正治療の方法~最新の顎関節症治療~
早速ですが、TCH治療(歯列接触癖の治療)のやり方について解説をしていきます。
「治療」といっても医師が手を施すものではなく、患者自ら積極的に治していく「訓練」のようなものです。
理論立てられた「行動変容法」に基づく治療法ですので、ぜひトライしてみてください!
TCH治療の手順1
1.同じ色のついた付箋を部屋やトイレに貼る(15~20枚以上、色は自由)
(離れてる?など文字を書いてもいいでしょう)
色は2,3週間で変えていきましょう。
(目が慣れて気づかないとNGなので)
ブルーの次はレッド、といったように変えていくと良いでしょう。
TCH治療の手順2
2.それを目にした瞬間、次のような動作を同時に行います。
TCH治療の手順3
3.鼻から空気を吸い込み、歯全体を軽く咬み合わし、肩を上に上げる
TCH治療の手順4
4.手順3の後、口から空気を吐き(「ハアッと息が出るほど大きく」)、歯を離し、肩を下げる。
<ポイント>
・3と4は、1秒程で1回だけ素早く行ってください(大きめの動きで)。
・また、ポストイットなどの張り紙を見た時のみ行い、 意識して(今から是正訓練を行うぞと)行わないようにしましょう。
・生活している中でたまたま付箋に目がいったときに、手順2~4をします。
TCH治療の効果~こんな症状が治ります~
繰り返しTCH是正治療を行うことで、次の症状が改善していきます。
・原因不明の歯の痛み
・噛み合わせの違和感
・顎関節症
・顔の筋肉の緊張
・舌痛症…など
(TCHが原因の場合)
付箋に、気づいて(自覚して)、離す(歯を)を繰り返し行うことで、無意識(パソコン中や睡眠時、集中しているときなど)でも歯が離れるようになっていきます。
歯が離れると筋肉の緊張や歯の負担がなくなります。
すると顔や顎の筋肉疲労がなくなり、血流も良くなるので、顎の痛みやだるさがなくなる、ということです。
歯は本来離れているものです(安静空隙)。
しかし長年の生活習慣によって、脳が誤作動を起こして歯をくっつけたままにしてしまっている人がいるのです。
結果、顎関節症を発症しやすくなる、ということです。
顎関節症が生活習慣病といわれるゆえんも分かりますね。
(結局、顎関節症とは何なのか?その正体と治療法の真実)
TCH是正治療はじわじわ効いてくる
このTCH是正治療は一種の認知行動療法です。
最初は意識して取り組むのですが、しだいに無意識下でも歯を離すようになっていくのです。
条件反射のようにです。
熱いやかんに手を触ると、「離さなきゃ」と思わなくても反射的に手が離れます。
それと同じように、歯と歯が触れた瞬間、反射的に離れる習慣を獲得してきます。
「習慣を変える」ということです。
ですので、張り紙(付箋)を家中に貼るようにしましょう。
可能ならPCに貼るのもよいでしょう。
(付箋に気づいたとき、歯が接触していたら離すようにします)
「今から張り紙を見るぞ!」と自覚することなく、無意識に張り紙が目に入り、気づいて(自覚して)、離す(歯を)を繰り返し行うことが重要です。
ですので、よく目がいく場所に貼るのが効果的です。
ぼくはトイレ、机、クローゼットを中心に貼っていました。
まずは、2カ月実施していただければと思います。
即効性のあるものではございませんが、じわじわ効いてくると思います。
マウスピース(スプリント)や噛み合わせ治療によって、自分で自分を痛めつけていた筋肉や顎の疲労が軽減していくのが実感できるでしょう。
(顎関節症にマウスピースを使ってはいけない!:4つの理由と正しい治療法)
TCH是正治療(顎関節症の治療)を受けることのできる医院
上記でTCH是正治療(顎関節症の治療)のやり方を記載しました。
しかし、一度専門の医院でやり方を習ってから自分で取り組みたいとお考えの方も多いでしょう。
僕もその方がいいと思います。
そもそも顎関節症なのかどうかの検査もできると思いますので。
そこでTCH是正治療(顎関節症の治療)を受けることのできる医院を下の記事でご紹介しています。
ちなみに僕は本家の木野孔司先生に治療をしてもらっていました。
ご参考にしてください。
おわりに
意味と効果のないマウスピース(スプリント)治療に歯を削る咬合治療…
治療しても改善しなくて途方に暮れている顎関節症患者が大勢おられます。
僕もその中の一人でした。
(詳細は闘病記「【闘病記】うつ病と顎関節症」をご覧ください)
噛み合わせの違和感、顎の痛み、だるさがあれば、マウスピース(スプリント)や歯を削る調整で治ると思いますよね。
しかし、残念ながらそれは間違いです。
顎関節症の原因として、歯並びや噛み合わせが与える影響は、ごくごく小さいものなのです。
周りを見てください。
歯並びや噛み合わせがガタガタの人がいらっしゃいます。
しかし、その人たちが顎関節症や不定愁訴に悩んでいるのかというと、必ずしもそうではないのです。
顎が痛い、だるいといった顎関節症や噛み合わせの違和感は、筋疲労などによる神経の過敏から起きていることが多いのです。
ですからいくら顎位の調整や歯の高さの調整をしたって治らないのです。
また、マウスピース(スプリント)治療や噛み合わせ治療は保険適用外であることが多く、何十万円あるいは何百万円も費やしたのに治らなかった患者さんもいらっしゃいます。
某M咬合センターでは訴訟にまでなってるとか。。
今回はTCH治療と顎関節症についてとりあげましたが、顎関節症治療にマウスピース(スプリント)治療や咬合治療は必要ありません。
ぜひ一度TCH是正治療をされることをオススメします。
(歯をくっつけないぞ、と思うだけでは長年の習慣は変えられません)
付箋だけで治るのかよ、と当時僕は思っていました。
特別な器具など一切使わないからです。
しかし、理論に裏打ちされた確かな治療法です。
年間2000名以上来院される顎関節症治療の最高峰「東京医科歯科大学顎関節治療部」でも実施されています。
(マウスピース(スプリント)治療はとっくの昔にやめています)
一人でも多くの方が、顎、噛み合わせの不安から解放されることを願って、本日も終了とさせていただきます。
本日もありがとうございました。
<TCHに関する推薦書籍>
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