『自分で治せる!顎関節症』(木野孔司):ついに分かった!顎関節症の最大の原因はTCH
2017/10/11
マウスピースはいらない。TCHをやめれば顎関節症は治る
(僕の所有本)
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
今回ご紹介する本は『自分で治せる! 顎関節症 (健康ライブラリーイラスト版)』です。
以前、『顎関節症とかみ合わせの悩みが解決する本』(木野孔司):目からウロコ!これで顎関節症&かみ合わせの悩みとおさらばできます!をご紹介しましたが、今回も同じ”木野孔司”先生の書籍です。
『完全図解 顎関節症とかみ合わせの悩みが解決する本』との違いは、イラストがより多く使われていることと、よりシンプルにまとまっていること、です。
木野孔司先生については、木野顎関節研究所~顎関節症、噛み合わせの治療はここで決まり!~でも記事にしていますが、顎関節症の世界的権威です。
僕は実際に木野先生の治療を受けましたが、ほんとに丁寧で分かりやすく、優しく愛情をもって接してくれました。
木野孔司先生に出会わなければ、今もあの時の症状に苦しんでいたかもしれません。
(そう思うとゾッとします)
次に当てはまる方にはぜひ一度お読みいただきたいと思います。
<こんな方にオススメです!>
・マウスピースでしか顎関節症は治せないと思っている方
(噛み合わせ治療にマウスピースを使うのはもうやめよう)
・顎関節症を治すには、噛み合わせ治療が不可欠だと思っている方
(咬合をいじってはいけない。「アゴのズレ」は原因ではなく、筋緊張の結果)
・顎関節症だから、自律神経失調症になっていると思っている方
(うつ病と顎関節症はなぜ間違いやすいのか~うつが「原因」で顎関節症は「結果」~)
・噛み合わせが悪いから、不定愁訴になっていると思っている方
(不定愁訴は「症状」であって「病名」ではない。~「症状」の治療になってませんか?~)
このような方には自信をもってオススメします。
それらは全て間違いだからです。
あなたの価値観が大きく変わり、完治への一歩が踏み出せることでしょう。
なぜ顎関節症になるのか?
顎関節症の原因は何でしょうか?
原因は1つでなく、たくさんあります(多因子)。
ストレス、歯ぎしり、顎関節や筋肉の弱さ、TCH‥など。
しかし、近年になって、顎関節症の最大の原因がついに発見されました。
それが「TCH」です。
(TCH(歯列接触癖)とは?:顎関節症の最大の原因が発見された!)
TCHとは、上下の歯と歯を合わせる癖のことです。
(Tooth Contacting Habit)
通常は安静にしている時、上下の歯と歯の間は、0.5~2ミリ程度のわずかな隙間があります。
つまり上下の歯と歯は重なっていません。
そのことによって、関節や筋肉がリラックスできています。
しかし、TCHがある方は、無意識のうちに上下の歯を咬み合わせてしまっているのです。
食べ物を噛む時のような強い力ではなく、長時間弱い力をかけ続けています。
歯は瞬間的な力には強いのですが、小さな力をずっと与えられることには弱い性質があります。
その結果、歯と関節と筋肉に恐ろしいほどの負荷がかかって、顎関節症を発症してしまうのです。
『自分で治せる! 顎関節症』(木野孔司)の一部抜粋
・なぜ、噛み合わせを治しても治らないのか?
・なぜ、マウスピース(スプリント)を使ってはいけないのか?
・顎関節症と他の病気との見分け方
・なぜ、TCHがいけないのか?
・TCHの見つけ方
・TCHの治し方
・TCHがおこる習慣の見直し方
・TCH是正治療を受けることのできる医院の紹介…など。
顎関節症患者が知りたい全てのことが書かれています。
特に印象の残った文章をご紹介致します。
・気づいて離すTCHコントロール法、コツをつかんで毎日取り組めば3カ月で治る!
・患者さんの8割にそのクセがある!最大の原因は上下の歯を接触するクセ「TCH」
・本書でお話しすることを実践していけば治ります。
ただし、そのためには患者さん自身の発想の転換も必要です。
「治してもらう」という受け身の姿勢から、「自分で治す」という積極的な姿勢に気持ちを切り替えて、セルフケアに取り組んでみてください。
・かみ合わせが悪くても、全身に悪影響を与えるおそれはありません。
・心のストレスの軽減より、歯を話すほうが楽
(『自分で治せる! 顎関節症 』より)
ほんと一部で申し訳ございません。
イラストをたくさん使っていることと、間違って伝わってはいけないと思ったので一部に留めました。
具体的な治療法(セルフケア)も書かれていますので興味のある方はご一読ください。
おわりに~その症状の原因は、ほんとに顎関節症?~
詳しくは、【闘病記】うつ病と顎関節症で書いていますが、くたびれるほど長い間、顎関節症に悩まされました。
6年以上、マウスピース(スプリント)をはめて顎関節症を治療していました。
マウスピースを調整して、はめた時は調子が良いのですが、しばらくするとまた体調が悪くなります。
どんな体調不良かと言うと、
・目が開きにくい・頭がぼーっとする・光がまぶしく感じる・汗がとまらない
・顎周りの筋肉が異常に緊張する・体が重い・首、肩の尋常じゃない凝り・やる気が出ない…など
いわゆる自律神経失調症や不定愁訴といわれる症状です。
意味不明な症状が出始めた頃とほぼ同じ時期に、顎がコキッコキッと鳴るようになりました。
それで「顎関節症とは」とネットで検索すると、”顎関節症や咬み合わせの悪さで不定愁訴が出ます”みたいな記事があふれかえっていました。
「僕の不調は、顎関節症と咬み合わせの悪さが原因だ!」と信じこみました。
自律神経失調症の症状と顎の音がほぼ同時期に出たからです。
しかし、結論から言うと、僕は顎関節症ではありませんでした。
うつ病だったのです。
(「うつ」「顎関節症」の知識を深める3つの方法~知りたいことは、そこにある~)
うつ病という診断を受けるのに2年以上かかったと思います。
その間、先ほど書いた不定愁訴に苦しみ続けました。
うつとは知らずに、大阪の顎関節症治療で有名な歯科医院に通い続けました。
その歯科医は、「顎関節症で自律神経失調症が出ることがある」と僕に言い、治療を続けました。
良くなったり、悪くなったりの繰り返し…
膨大なお金と時間を無駄にしてしまったのです。
(そして治りませんでした)
皆さんにはそういう経験をしてほしくありません。
だから、顎関節症の方にはTCH治療を、うつ病の方にはうつ治療を勧めています。
自分は顎関節症だ、と思っている方も実はうつ病の可能性もあります。
うつ症状と顎関節症の症状は似てる部分が多いからです。
(うつ病と顎関節症はなぜ間違いやすいのか~うつが「原因」で顎関節症は「結果」~)
この書籍で、あなた様の病気に対する考え方が変わるかもしれません。
良書ですので、ご推薦させていただきます。
本日もありがとうございました。
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