『ツレがうつになりまして。』(細川貂々):必読の書!断トツで有名なうつ病闘病記
『ツレがうつになりまして。』は日本で一番有名なうつ闘病記
(僕の所有本)
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
今回は日本で最も有名なうつ闘病記『ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)』をご紹介します。
テレビドラマ化もされた大ベストセラー本なので知ってる方も多いかもしれません。
僕は数えきれないくらい『ツレがうつになりまして。』を読み返しました。
そのたびに気づきがありました。
こんな人に読んでほしいな~と思います。
・うつ病をイラスト付きで分かりやすく理解したい方
・うつ病になった人のリアルなエッセイが読みたい方(医者が書いた本ではなくて)
・元うつ患者のうつ克服法が知りたい方
・うつの支え方を知りたい方
こんな人にピッタリの本だと確信しています。
『ツレうつ』と他の闘病記の違い

『ツレうつ』と他の闘病記の違いを挙げてみます。
1、漫画家「細川貂々」さんのかわいいイラスト付きで、気分が沈むことなく読み進めることができる。
2、「ツレ」(うつ当事者)の症状や生活がありのままに書かれている。
3、うつの支え方が学べる
4、うつで頭が回らなくても、リラックスして読んでいける
”うつ病であったこと”をカミングアウトすることさえ勇気がいるのに、恥ずかしい出来事を包み隠さず語ってくれていて、ほんと励まされます。
(何度も泣いてしまったり、”ガンバレ”というささいな一言に傷ついてしまったりと)
なかなか言えることではありません。
僕も友達には言えないので、こうしてブログでお伝えしています。
それでも、うつで苦しんでいる人のために、ありのままを語ってくれているこの本はすっごく貴重でタメになるのです。
(大ベストセラーになるのもうなずけます)
『ツレがうつになりまして。』の一部抜粋
いつものように本書の一部を抜粋してご紹介します。
皆さまの参考になれば幸いです。

【はじめに】
もしあなたの家族や大事な友達が突然変わってしまったとしたら、あなたは、どうしますか?
以前は元気いっぱいでほがらかだった人がすっかりグチっぽくなり目に見えて元気がなくなってしまった。
それはもしかしたら、現代という時代に特有の小さなつまずきによって導かれた誰にでも起こり得る病気のせいかもしれません。

【おわりに ツレ】
病みは闇なり。
およそ1年半の闘病生活を乗り越え、振り返って思う。
まさに自分は闇の中にいたのではないかと。
この闇は永遠に続くのではないかと思える。
そんなとき、人づてに、僕に箴言(しんげん)を伝えてくれた。
「夜は必ず明ける」と。
しかし、絶望のさかなにいる僕にとっては、むなしい気休めにしか聞こえなかった。
結果的に、それは真実だった。
今、まさに闇の中にいる人たちにとって、僕が同じ言葉を繰り返し言っても、やはりむなしい気休めのように響くかもしれない。
しかしあえて言おう。
「夜は、必ず、明ける」
僕も、永遠に続くとさえ思われた不安な時間をすごした。
そして少しずつ、少しずつだけど回復し、気がついたらあのあせりや不安からはこんな遠くにいる…。

【おわりに 貂々】
以前のツレは頑固で自分の決めたことは絶対に譲らず、神経質で人の言うことなんか聞かないような人間でした。
それが病気をしたことで、やわらいだ気がします。
今思うとうつ病になったことは、ツレの人生の中で避けて通れなかったことのように思います。
これは仕方のないことだったのです。
ツレは病気になってはじめて自分の弱さに気づくことができたので、うつ病になったことは決して無駄にはなっていないと思います。
そのことに関しては私も同じで、私はツレが病気になるまで何もかもツレを頼って生きてきたことに気づきました。
私はそれまでは暗い後ろ向きな考え方をするのが楽ちんで好きだったのですが、それは頼れる人がいるからやってしまうこと。
自分がしっかりと生きていくためには明るい考え方をして前向きに生きていけなきゃいけない、ということに気づきました。
私にとってもツレの病気は財産になったのです。
「うつ病は後ろめたい病気ではなくて、誰でもなる病気だし、ちゃんと治療をすれば治りますよ、大丈夫ですよ」と、この本を通して皆さんにお伝えできたらうれしいなあと思います。
そしてたとえ病気になってしまっても「人生の夏休みなんだ」と思ってゆっくり休養してください。
その時間は自分と向き合える貴重な時間でもあるのです。
(『ツレがうつになりまして。』より)
『ツレがうつになりまして。』(細川貂々)のお客様の声

さすが大ベストセラー本。
Amazonレビューだけで240件以上もあります。
その多くが★3つ以上の良いレビューです。
一部ご紹介します。
[解る!解る!全て経験したよ!]
うつ病歴 結構経ちます。
今、減薬中で、かなり良いトコまで来ています。
私が通院している病院に置いてあり、待合室で読みました。
とっても読みやすいので、1日もあれば読めてしまう内容です。
そうして、「これも!」「あ!これも!」って、私が経験したこと全てが書いてありました。
もっと早くこの本に出会っていたら、周囲の不理解に苦しまなくても良かったかも。
今、辛い人へ
周囲の理解を得る為に、この本はお勧めです!
また、今できないことの全てが『うつ』の症状である ということが解ります。
どうか自分を責めないであげて下さいね。
[辛い病気も笑えるようにしてくれる本。]
この本は、私が鬱で一番苦しい時に手に取った本。
自分は甘えてんじゃないかと、自責感でいっぱいだった私を救ってくれた本です。
読んでいて、あーそうそう!私もそう!という所が沢山あって、(自分は病気だったんだ…他にも同じように苦しんでる人もいるんだ)と、思え病気と向き合う勇気をもらいました。
鬱が寛解になった今でも、たまにこの本を手に取り読みます。
旦那もこの本を読んで、私の大きな支えになってくれました。
[うつの方に読んでほしい]
うつの私が読んで、クスッと笑えて共感できるところが多々ありました。
『うつで他にも苦しんでいる人がいるんだ。』と思え心が軽くなりました。
ぜひうつの方に読んでほしいです。
おわりに

僕は6年以上もうつ病&顎関節症に苦しみました。
(【闘病記】うつ病と顎関節症)
・顔周囲の筋肉が異常に緊張する
(うつ病と顎関節症はなぜ間違いやすいのか~うつが「原因」で顎関節症は「結果」~)
・意味もなくイライラする
(うつ病で意味もなくイライラしてしまう…。その原因と5つの対処法)
・首、肩が尋常じゃないほど凝る
・頭がぼーっとして考えがまとまらない
・体に鉛が入ってるように重たく感じる・汗がとまらない…など
(うつ病の症状の1つとして体が重く感じることはよくある症状)
ありとあらゆる自律神経失調症に悩まされました。
(自律神経失調症は「症状」であって「病名」ではない。~真の原因は何か~)
当時はうつ病という言葉も病名も知りませんでした。
内科や外科で検査しても異常なしと判定されます。
そのため、
「自分は怠けているだけなのか?」
「なんで自分はこんなに何もできないんだ」
と自分を責め、症状に苦しみ、人生に絶望していました。
しかし、それらは「うつ病」の症状だったのです。
つまり、国際的に認められた”病気”だったのです。
今、あなたはうつ病で苦しんでいるかもしれません。
しかし、それは甘えではないのです。
(うつが甘えじゃない理由:思い込みにとらわれてはいけない)
そして、『ツレがうつになりまして。』にもあるように、”明けない夜はない”のです。
僕もまさか治るなんて思わなかったのですから。
自分を責めるのではなく病気と向きあっていけたらと思います。
本日もありがとうございました。
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