うつ、顎関節症を治そう

~患者(私)の体験記と克服法について~

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『自殺って言えなかった。』(あしなが育英会):遺された遺族の想像を絶する苦しみ

   

自殺って言えなかった。(僕の所有本)

自死遺族として苦しんでいるのはあなただけではない

こんにちは、青年A(@seinen1234)です。

本日は、自死遺族の文集をまとめた書籍
自殺って言えなかった。 (サンマーク文庫)』をご紹介します。

自殺は社会問題

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日本では年間3万人の人が自殺をしています。

「なぜ自殺をしたのか?」

「どんな人が自殺をしたのか?」

について語られることはありますが、
自殺をして遺された家族が、

「どんな思いを抱えることになるのか?」

「その後の人生にどんな影響があるのか?」

については今まで語られてきませんでした。

それは自殺のことを話すのは「タブー」だと考えられてきたからです。

しかし『自殺って言えなかった。 (サンマーク文庫)』では、勇気を出して、
自死遺族の思いやその後の境遇が赤裸々に語られています。

・年間3万人にのぼる自殺者の増加に歯止めをかけたい

・自殺させない優しい社会にしていきたい

そんな想いで書籍が刊行されました。

自死遺族、自殺を考えている人に読んでほしい

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僕は次の方に役立つ本だと強く思いました。

1.自死遺族の方

2.自殺を考えている方

1.自死遺族の方

自殺って言えなかった。 (サンマーク文庫)』は自死遺族がまとめた書籍です。

多くの自死遺族は、身内に自殺者が出たことを隠した生活を余儀なくされます。

社会の偏見から逃れるためです。

それは当然の感情です。

しかし、自殺で愛する人を失った苦しみを何年も吐き出せず、苦しみ続ける遺族は少なくありません。

今は自死遺族が集まって話し合う会も各地で開かれていますが、
自殺って言えなかった。 (サンマーク文庫)』のようなまとまった書籍を読むだけでも心が軽くなるのではと思います。
(会に参加するのをためらう方もいらっしゃるでしょう)

2.自殺を考えている方

自殺を考えてしまう原因は、ほんとに人それぞれです。

多額の借金かもしれないし、会社の倒産かもしれません。
失恋や愛する人の死も引き金となります。

しかし、自殺を考えてしまう多くの方は、
うつ病などの精神疾患の状態であった可能性が高いと言われています。

僕もうつ病にかかりました。
(詳細は、【闘病記】うつ病と顎関節症

そして、自ら死を選ぶという選択肢を考えなかったかというと嘘になります。

健康な精神状態では、自殺は考えないし、ましてや実行に移しません。

自殺することを深く考え、実行に移してしまいそうになるのは、うつ病の典型的な症状なのです。
「うつの自殺は絶対あかん」~してはいけない4つの理由~」)

病気の症状なのです。

だから、病気が快方に向かえば、症状(ここでは自殺願望)は緩和されていきます。

「なんで、ぼく(わたし)って自殺しようって考えてたんだろう、死なくてよかった」と思える日がきっと来ます。
【治療法】うつ、顎関節症の治療法

そして、この本を読めば、自殺は自分だけではなく、
他の人をも不幸にさせてしまう行為だと気づくことでしょう。

「自分が死んだほうが家族は幸せになれる」

それは絶対にありえません。

死にたくなる気持ちは分かります。
(ぼくもうつ病急性期は死にたくなりました)

しかし、死んではいけないのです。

この本を読んで改めてそう思いました。

自殺って言えなかった

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本書の印象的な箇所を一部ご紹介します。

「お父さん、もう自殺しなきゃいかんのかなぁ……」

いつも強い人だったので「何言ってんの~?」と冗談で返し、ぼくは父の言葉をまともに受けとめなかった。

誰にも自分の弱い部分を見せない父だったから、今思えば、それはぼくへのサインだったにちがいない。

けれどもあのとき、ぼくは何もしてあげられなかった。

勝手な理由をつけずに、ちゃんと父に会って話を聞いていれば、もしかしたら父は死なずにすんでいたかもしれない。

そのことを今でも後悔している。

葬儀が終わった後、毎日父の遺影の前で泣いたという。

「自分があのとき何かしらしてあげられたら…」という絶え間ない後悔に苦しんだ。

私の父はうつ病という病気でした。

私は病気になる前の父のことが好きでした。尊敬もしていたし、父のようになりたいと思っていました。

私はうつ病の深刻さをわかっていませんでした。

父の自死は、ほんとうに突然でした。

私は、父が自死という道を選んでしまったのは、父のまわりにいた私自身を含めた家族にも責任があると思っています。

と同時に、父がそうしてしまったのは父自身や、父のまわりの環境にも等しく責任があると思っています。

さらに、父を取り巻いていた社会、日本というこの国にも責任があると思います。

父の自殺の原因は語られていませんが、「社会の責任」というキーワードは心にぐさっと刺さりました。

異常な労働量と労働時間、売上のプレッシャー、理不尽な人間関係…
現代社会はストレス過多社会だといわれます。

モノが溢れ、餓えに苦しむことはなくなりました。

一方、競争が激化し、仕事に忙殺され、心の病に苦しむ人は多くなりました。

「おれって何のために生きているんだろうか?」

「毎日満員電車に揺られた生活を望んでいたんだっけ?」

といったやりがいのなさ、人生への絶望に苦しむ人は少なくありません。

本来自由であるはずの人生の営みが、行き過ぎた資本主義社会によって、
拘束され、身動きが取れなくなってしまっているのです。

現代版の奴隷のように感じている方もいらっしゃるでしょう。

そんな社会に警笛を鳴らす文章のように感じました。

このごろ、「もし、父が生きていたら……」と思うことがよくあります。

父は私が小学2年生のある秋の日にみずから命を絶ち、この世を去りました。

いつも家族4人で乗っていた車の中に、ホースで排気ガスを取り込んでの自殺でした。

中学の英語の授業で「あなたのお父さんは、いつも何時に家に帰ってきますか?」と聞かれ、何も言えずに泣いていたことや、
お父さんへの手紙を私だけが書けなかったことは、今でも忘れることができません。

悔しくてしかたがありませんでした。

父は車のフロントガラスに私と兄の写真を残していたそうです。

今年になって初めてそのことを聞かされ、父に嫌われていたのだという気持ちがすべて払拭されました。

私も父に愛されていたんだと、父の死後、初めて感じることができました。

女性特有の繊細なココロの動きかと思います。

「小さい頃、お父さんにもっと愛されたかった」

自殺によって、その満たされない気持ちが膨らんでしまうことがあるのです。

それは心の深いところに「闇」を作り、自身の精神をむしばんでしまうことがあるということです。

君はひとりじゃない

変な表現かもしれませんが、
「あなたのその悩みは、人類初の悩みではない」と思います。

誰かが必ず同じような悩みを持ち、それを乗り越えた人がいるのです。

あなたはひとりではありません。

自死遺族も、自殺を考えている人も。

大丈夫です。道は開けるのです。

この本を読むことで、

・自死遺族の想いとエピソード

・自殺した人に言いたかったこと

・必ず同じ悩みを抱えた人はいて励まし合えるということ

・自殺がない優しい社会をつくることの大切さ

を学び得ることができました。

机上の空論ではなく、実体験のノンフィクションの物語です。

それだけにリアルで迫力あって、途中涙が止まらなくなりました。

↓はアマゾンのレビューです。

・自殺問題と向き合うこと
→私は前まで、自殺に偏見や先入観ばかりをもってきました。

しかし、この本を読んでそんな私が恥ずかしくなってしまいました。

今、年間3万人という数の人たちが苦悩の末に自ら命を絶っている事実もこの本で始めて知りました。

「自殺の問題は社会の問題」本当にそのとおりです。これから私たちは本気でこの問題にたちむかっていかなければならないと思います。

本を著した遺児の皆さんにも脱帽です。顔や名前を出したりするのは本当に勇気が要ったことだと思います。

・命…その重み…
→親を亡くした経験を仲間とともに乗り越え、勇気を出して出版に至った、
そんな重みのある一冊です。

とても衝撃的でした。こんなにも赤裸々に綴られた書に今まで出会ったことはありませんでした。

しかもフィクションではありません。

・本のタイトルがまず胸に痛く迫ります
→自殺で親族を亡くされた遺児の方たちが、「自殺って言えない」という心の重さを常に引きずって成長して行く、ということの意味を考えると、
自殺者がどんなに家族を愛して亡くなったとしても、遺児にとっては、一生の苦しみを与えられたのと同じこと。

遺児の心のうちの葛藤や、自分を責める苦しい気持ち、それらをこの本でつぶさに目の当たりにし、かつて自殺を試みた愚かだった自分を恥じました。

 

自殺って言えなかった。 (サンマーク文庫)』は、
ドキュメンタリー番組でも取り上げられ、反響に反響を読んだ本です。

ご紹介した本が、皆様のお役に立てれば幸いです。

本日もありがとうございました。

あしなが育英会とは?>
あしなが育英会は、東京都千代田区平河町に本部を置き、さまざまな国内外の遺児を支援している非政府組織(NGO)。

遺児救済「あしなが運動」によって、これまで約9万人の遺児が、「あしながさん」の支援により高校、大学に進学している。

あしなが育英会は、奨学金育英事業団体としての活動だけでなく、継続的な心のケアを支援の柱として重要視しており、
継続的な心のケアを行う施設として1999年、神戸市東灘区に「神戸レインボーハウス(虹の家)」、
2006年には東京都日野市に「あしながレインボーハウス」を建設した。

両施設では心のケア活動だけでなく、
ケアの手助けをするボランティア「ファシリテーター」の養成もおこなっている。

(ウィキペディアより)

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