うつ症状の波に乗る方法│運動することで波を小さくできる
2017/10/25
目次
うつ症状の波に乗る
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
本日は、「うつ症状は日によって違う。一喜一憂してはいけない」という事をお伝えしていきます。
うつの日内変動という言葉があるように、うつ患者は日によって症状に強弱があることを知識としても経験としても知っているかと思います。
しかし、頭で分かっていてもいざ自分の身に起こると焦ってしまうものです。
(【うつ病の問診】うつ症状はゆっくり回復していくので焦らないことが大切)
今回は、うつの症状の波をうまく乗りこなす方法をお話できればと思いますので、よろしくお願い致します。
うつ症状の波に苦しんだ青年A
わたくし青年Aは、7年以上うつに苦しんだ経験があります。
詳しくは「【闘病記】うつ病と顎関節症」に書いていますが、それはそれは神経質で怖がりな性格でした。
うつになった後もそれは変わらず、昨日と今日の体調を比べて、
「全然良くなってないやん」
「いつになったら治るん?」
「一生この苦しみが続くんだ」
(やまない雨はない(倉嶋 厚)~うつ病は必ず治る、降りやまない雨はない~)
とベッドで絶望感を抱く毎日でした。
うつ症状の強弱が1日の間で変化する日内変動は知っていましたが、1日1日単位で見ると、昨日より今日のほうが良くなるものだと思っていたのです。
つまり、治療をしていれば、うつ症状は右肩上がりに良くなるものだと思い込んでいたのです。
(情報のウソ、ホント。見極める力~意見と事実の違い~)
図にすると、こんなイメージです。
毎朝、変わらないうつ症状にイライラしながら朝を迎えていました。
終わりなき絶望のトンネルにいるような感覚だったのです。
(【まとめ】ぼくの鬱病の症状~こんな症状に苦しんでいました~)
うつ症状には波がある。日内変動だけではない
その後、かかりつけの先生にこの悩みを質問して疑問が晴れました。
(左診療所~親切親身になってくださった心療内科・精神科~)
「うつ症状は右肩上がりに良くなるものではない」ということです。
また、日内変動だけではなく、1日1日単位で見ても、症状の強弱に波があるとの事でした。
つまり、1日1日といった短期的な目線でうつ症状を考えても一喜一憂するだけという事です。
しかし、抗うつ薬や休養、環境調整といった治療を始めてから3か月や半年、1年単位で見るとどうでしょうか?
うつ症状が改善されているのではと思うのです。
もちろん、すべての症状が改善されているわけではないでしょう。
3か月や半年、1年前を振り返ると、
「そういえば体が重い症状が和らいでいるな」
「すぐにカッとなってイライラすることがなくなったな」
「ジムで昔より長い距離を走れるようになってるな」
といったように、長い目で見ると、少しずつ良くなっていることが多いのです。
- 「鉛様麻痺(鉛様疲労)=体が重い」は非定型うつだけじゃない!│定型うつの症状でもある
- 木の実ナナ うつ病でバス見ただけでイラついたことも~意味のないイライラはうつの症状です。あなた本来の思考ではありません~
- うつ病の運動療法~うつの人に運動を強くオススメする4つの理由~
図にすると、こんなイメージでしょうか。
つまりうつ症状は、「良くなったり悪くなったりをくり返しながら結局”良くなっていく”」という事です。
今回最も強調したかったのはこの事実です。
うつ症状の波とどう向き合えばよいか?
では、襲い掛かるうつの波とどのように付き合っていけば良いのでしょうか?
僕がしていた対処法は2つです。
1.うつ症状には波があると受け入れる
2.走る(運動する)
1.うつ症状には波があると受け入れる
1についてはお話した通りです。
うつ症状には波があり、長い目で見ると必ず良くなっているという事実を知っておく事です。
気持ちを平らかにしておくのです。
「そんなのんきなことは言ってられない。はやく働かなければ」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
気持ちはよく分かります。
僕も同じ気持ちでした。
しかしそういう気持ちになるのはもしかすると「生き方を間違えている」のかもしれません。
なぜ切羽詰まってしまうのか考えてみましょう。
うつになれば、傷病手当金や自立支援医療制度があります。
また、あまりにひどいと障害年金の対象にもなります。
社会復帰に関しても、アルバイトから始めるという手もあるのです。
僕は実際アルバイトから始めて正社員となっていきました。
必ず道はあるのです。
2.走る(運動する)
運動後に気持ちがスッキリした経験がある人は多いでしょう。
実際に、運動が心と体をリフレッシュしてくれることが研究で分かっています。
しかも、運動は脳にも良く、うつ病にも効果的です。
詳細は『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』をぜひお読みください。
なぜ脳に良いのか?なぜうつ病に効くのかを論理的にデータを示しながら解説されています。
「うつ症状が改善しないな~」とか「最近停滞してるな~」と感じている方は、ぜひともランニングをしてみてください。
30分間を目安に有酸素運動をすることで、頭をスッキリさせることが出来るでしょう。
「運動なんかで良くなるとは思えない」とお考えの方もいるでしょう。
だまされたと思ってやってみてください。
運動のパワーはものすごいのです。
(【うつの問診】うつなら運動しよう!心と体を整える)
おわりに
うつ病との闘いは長期戦です。
短距離走ではなくマラソンのようなイメージです。
ウィキペディアでは3か月くらいで治ると書かれていますが、信用してはいけません。
(ウィキペディアのうつ情報を信用してはいけない:うつが勝手に治るわけがない)
それはあくまで早期発見早期治療の場合です。
多くは内科や整形外科などドクターショッピングした後に、心療内科・精神科にたどり着きます。
克服していかれた方々もあなたと同じ症状に苦しんできました。
症状の波を受け入れられずに絶望した日もあったでしょう。
しかし、時間を味方につけることで、少しずつですが良くなっていくのです。
(うつ病の症状に対応する5つの心構え:時間を味方につけるということ)
うつの波がひどい場合は、ぜひ運動を取り入れてみてください。
皆さまの健康をお祈りして、本日も終了とさせていただきます。
ありがとうございました。
青年A