うつ、顎関節症を治そう

~患者(私)の体験記と克服法について~

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『脳を鍛えるには運動しかない』│今すぐ走りたくなる最高の運動科学本

   

運動は健康に良すぎる

こんにちは、青年A(@seinen1234)です。

本日は、僕の読書ライフでベスト3に入る良書『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』をご紹介します。

以前、うつ病治療に運動がおすすめだとお伝えしました。

しかし運動はうつ病のためだけにあるのではありません。

・最近気分が沈みがち

・仕事で嫌なことがあると忘れられない

・頭がぼーっとして働かない

・悲しみから立ち直れない

…そういった方々にも運動はすっごく効果的なんです。

運動すると気分がすっきりすることは誰でも知ってます。

しかし、その科学的理由を知ってる人はほとんどいません。

運動がいかに心と体に良いかを科学的根拠のもと解説してくださっている良書が『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』なんです。

いつも通り、本の一部を抜粋してご紹介していきたいと思います。

本日もよろしくお願い致します。

脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方

運動は科学

脳を最高の状態に保つには、体を精一杯働かせなければならない。

運動すると、脳の学習機能を支える基本要素にどんな指示が出されるのか。

運動は、気分や不安や注意力にどんな影響を及ぼすのか。

どうやってわたしたちをストレスから守り、脳の老化をいくぶんでも後戻りさせるのか。

そういったことを科学的に説明していきたい。

あいまいな概念について語るつもりはない。

そもそも、ここで語るのは概念ではない。

実験室のラットで計測し、人間において確認した具体的な変化なのだ。

ネット上や雑誌の記事では、

「運動は健康に良いのでやりましょう」

「特に有酸素運動が良いので毎日ランニングしましょう」

と書かれていたりします。

その通りなのですが、「なぜ良いのか?」を科学的に説明したものはほとんどありません。

科学的な裏付けがなければ、忙しい中、なかなか体を動かす気になれない方もいらっしゃると思います。
(僕はそうです)

ご安心ください。

本書は350ページほどあり、学校や医療機関、実験室での科学的実験や統計の下、はっきりと運動が健康(特に脳)に良いと書いてくださっています。

本書を読み終わる頃…いや、本書を読み進めた時点で、カラダを動かしたくなるでしょう。

脳細胞がよみがえる

あなたが運動しているあいだ、BDNFは脳のIGF-1の摂取量を増やし、そのIGF-1はニューロンを活性化して、信号を送る神経伝達物質であるセロトニンやグルタミン酸をさかんに作らせている。

また、IGF-1はBDNF受容体の生成を促し、ニューロンの結びつきを強くして記憶を確実なものにしている。

BDNFはとくに長期記憶にとって重要であるらしい。

あのブッシュ大統領やクリントン大統領は、どんなに激務でも毎日のジョギングを欠かさないそうです。

頭がきれっきれで一流の人ほど運動習慣があります。

そして運動は記憶を整理し、保持する能力をも高めるのです。

脳も鍛えれば強くなり、使わなければ衰える

運動のすごいところは、筋肉の回復プロセスだけでなく、ニューロンの回復プロセスのスイッチも入れるところだ。

つまり、運動すれば、心身ともに強く柔軟になり、難問をうまく処理し、決断力が高まり、うまく周囲に適応できるようになるのだ。

定期的に有酸素運動をすると体のコンディションが安定するので、ストレスを受けても急激に心拍数が上がったり、ストレスホルモンが過剰に出たりしなくなる。

少々のストレスには反応しなくなるのだ。

脳では、運動によって適度なストレスがかかると、遺伝子が活性化してタンパク質が生成され、ニューロンを損傷や変性から守るとともに、その構造を強化する。

脳は筋肉と同じで、壊して修復するプロセスで強くなっていきます。

なので、適度なストレスは必要で、完全なストレスフリーは人間をダメにします。

僕の経験としても、ランニングした次の日に上司に怒られても、冷静に話が聞けたことが何度もありました(笑)。

うつ病治療としても運動は最適

抗うつ剤は効き目が出るまでに3週間かかることも珍しくない。

ニューロン新生ーー海馬に幹細胞が誕生して、ネットワークにつながるまでーーにほぼ同じ期間がかかるのは単なる偶然だろうか。

研究者の多くは、それを偶然とは見ていない。

最近、結合理論をベースにして、ニューロン新生が阻害されるのがうつの一因ではないかとする見方が生まれた。

ラットのニューロン新生を阻むと抗うつ剤が効かないことが実証されているので、その可能性はある。

運動によってBDNFとその仲間の成長因子が増えることははっきりしているので、それらの因子がニューロン新生に欠かせないのだとしたら、運動と抗うつ効果のつながりはさらに確かなものとなる。

現在の抗うつ薬は、セロトニンをはじめとする神経伝達物質の伝達不足で生じるモノアミン仮説が土台となっています。

しかし飲み始めてもすぐに効果は出ず、心身の不調が取れていくのに時間がかかることは経験者だとご理解いただけると思います。
【まとめ】ぼくの鬱病の症状~こんな症状に苦しんでいました~

抗うつ薬を服用すれば、すぐに神経伝達物質は増えます。

しかし回復に時間がかかるのは、BDNFといった脳由来神経栄養因子が生成され、新たなネットワーク(回路)が作られるのに時間がかかるからではないかといった説が出ています。
「躁うつ病に挑む」(加藤 忠史)~うつの原因は脳由来神経栄養因子(BDNF)?~

いずれにせよ、運動によって神経伝達物質や脳由来神経栄養因子が増えるので、これほど自然で効果抜群の対処法はありません。

運動はまさに「治療」なのです。

おわりに

本書では「こんな運動をしよう」といった章で、具体的なトレーニング方法が記載されています。

それも、

「学習能力を上げるため」

「ストレスと闘うため」

「うつのトンネルを抜けるため」

「加齢を遅らせるため」

と、各目的別に具体的なトレーニング方法が書かれています。

基本はやはり有酸素運動ですね。

ランニングを中心に筋トレやリズム運動を取り入れることが大切なようです。

脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』を読むと、運動の効果に強い共感を覚え、今すぐ走りたくなるでしょう。

僕はこの本から強い刺激を受けて、今日もランニングを続けています。

本書の目的はただ1つ。

わたしが願うのは、運動が脳のはたらきをどれほど向上させるかを多くの人が知り、それをモチベーションとして積極的に運動を生活に取り入れるおうになることだ。

皆さまの健康と良い運動ライフを願って、本日も終了とさせていただきます。

ありがとうございました。

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