なぜうつ病になると「死にたい」(自殺したい)と思うのか?│うつ7年経験した青年Aがお答えします
2017/09/21
なぜ人は死にたくなるのか?
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
今回は、アメーバニュース「人はなぜ「死」を選ぶのか…生きる道を選ぶために出来ること」の意見を書きたいと思います。
小さい頃は、死にたいなんて思いませんでした。
むしろ「死」が怖かったです。
しかしうつ病でどん底を味わっていた時、死にたいという感情が沸いてきました。
(【闘病記】うつ病と顎関節症)
なぜ死にたいと思ったのか…
それは、「楽になりたい」からでした。
うつ病だと24時間、ココロとカラダが苦しめられます。
(【まとめ】ぼくの鬱病の症状~こんな症状に苦しんでいました~)
・体が異常に重たくて死ぬほどしんどい
(うつ病の症状の1つとして体が重く感じることはよくある症状)
・首、肩が凝りすぎて痛い
・汗がとまらない
・寝ても寝ても疲れが取れない
(うつ病の過眠と治療法:うつの睡眠障害は不眠だけではない)
・意味もなくイライラする
(木の実ナナ うつ病でバス見ただけでイラついたことも~意味のないイライラはうつの症状です。あなた本来の思考ではありません~)
・そんな自分に嫌気がさす
…など、僕はありとあらゆる症状に苦しめられました。
生きてるだけで苦しいのです。
苦しさから逃れるには「死」しかありません。
なので、死にたいと思いました。
(自殺願望、冬は最悪…元『ハリポタ』子役、うつ病を告白)
『 うつ病で死にたいと思う時があります。
また同じうつ病の友達にも死にたいと私に言ってくる人がいます。
人は何故死にたいと思ってしまうのでしょうか?
また自分には価値がないとか、生きていても仕方がない。
死にたいと言っている人にはどのような言葉をかけてあげたら良いのか教えてください。
私自身、ふと死にたいと思う時がありますし、うつ病の友達も急に死にたいと私に言ってくる時があって、うつ病の患者と言うのもなかなか辛いんだなぁと思います。 』
まず、死んではいけません。
死にたいと思うのはうつ病の症状だからです。
(「うつの自殺は絶対あかん」~してはいけない4つの理由~)
例えば、インフルエンザになれば高熱が出ます。
それと同じで、うつ病の症状の1つとして「自殺願望」があるのです。
ですので、うつ病が快方に向かえば自殺願望もなくなっていきます。
今思えば「本当に死ななくて良かった」と心の底から思います。
と同時に「死にたいというのは今では考えられない」とも思います。
”死にたい”と思う気持ちは永遠には続きません。
(うつの症状の正体とは?:それは脳が生み出した「幻術」)
必ず良くなるのですから。
「死」は、すべてを終わりにする
『「死」は、この世の全てから自分を解放してくれます。
ですので、うつ病などで、物事を悲観的にしか捉えることが出来なくなってしまうと、全てが闇の中、解決策などないように思ってしまいますので、耐えがたい苦痛に襲われることになり、そんな苦痛から逃れたい一心で「死」を考え「死にたい」と思ってしまうのです。(医師) 』
本当にその通りです。
「死にたい」という積極的な気持ちより、「苦しみから解放されたい」という気持ちで死を考えてしまうのです。
うつ病になると、”なにもかも”悪い方にしか考えられなくなるのです。
しかし、それはあなたの本当の思考ではありません。
(認知行動療法とは?~認知行動療法を世界一分かりやすく解説しました~)
うつ病という症状にやられてしまっているだけです。
何度も言いますが、うつが回復してくると、次第に柔軟に考えられるようになります。
(うつ症状はいつのまにか改善されている:その理由と改善方法)
家族はうつ病患者とどのように接すればいいか?
『 このような状態の時に、何かをするように仕向けても行動させる事は難しいです。
薬物治療もいいかもしれませんが、まずは、親しい方が側にいてあげ、話しを聞いてあげ、生活する上で手助けすることが大切になります。(看護師) 』
『 この際に一度関わったら途中で離れない事が大切です。
話しをすることは、心の重みを取り除く最初の手段になります。(看護師) 』
うつ7年の経験から「家族はうつ病患者にどのように接すればいいか?:4つの対応とうつ患者の気持ち」という記事に家族の接し方をまとめていますので、ご参考にしてください。
大切なのは、
・焦らせないこと
・関わりすぎないこと
・変な気遣いをしないこと
です。
温かい目で「見守る」ことが、うつ患者を安心させるのです。
答えは、2択ではない
物事に詰まった時、生か死かという2択だけになってしまう人もいます。
耐え続けることが苦痛に感じてしまうからです。
しかし、そばでただ見守ってくれる人がいれば少しは心の負担も軽くなるかもしれません。
人は心を共有する生き物です。
その共有感が苦痛を和らげるのです。
2択で考えてしまう思考…これ、僕の思考です。
世の中にはもっと色んな選択肢、生き方があるのに、AかBかでしか考えられなくなったりするのです。
(「問題解決療法」~認知行動療法の1つ!本当に感動した問題解決の方法!~)
特にうつ病の時は、考えが極端に狭まっているので、2択になってしまうことが多いです。
おわりに
うつ病はココロとカラダの両方に苦痛を与える恐ろしい病気です。
大の大人が自殺してしまうほど苦しい病気です。
しかし、死んではいけません。
(『自殺って言えなかった。』(あしなが育英会):遺された遺族の想像を絶する苦しみ)
時間はかかりますが、必ず良くなるのですから。
長い目で病気を見ていくことが必要です。
乗り越えた先には、新しい自分と出会えることでしょう。
(「うつ」は辛いだけじゃない!│うつ病を経験したことで得られた7つのこと)
本日もありがとうございました。
青年A