アサーショントレーニング①~DESC法!あなたの想いを確実に届ける技法~
2017/09/21
目次
DESC法:想いを伝える4つのステップ
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
この記事は「アサーションを知ろう~I’m OK, You’re OK!な表現技法~」の続きとなります。
早速ですが、皆さんはこんな経験ありませんか?
・伝えたことが誤解されてしまっている
・どう伝えてよいか分からず問題を先送りしてしまっている
・無意識に言ったことで相手を怒らせてしまった
・無理なことを頼まれたのにうまく断れない…
もし、このような経験があるなら、今からお伝えする「DESC法」はあなたの武器となるはずです。
想いの伝え方・考え方を知っておくだけで心が軽くなります。
今回はこのアサーションの基本「DESC法」について説明をしていきたいと思います。
よろしくお願い致します。
「DESC法」とは
「DESC法」は、自分も相手も大切にしたアサーションの1つです。
”問題解決のためのアサーション”とも呼ばれています。
特に、
・「想いを伝える時」
・「お願いする時」
「言いにくいことを伝える時」
に役立つ技法です。
下の4つのステップを踏んでいきます。
「DESC法」の4つのステップ
1.Describe(描写する)
↓
2.Explain(説明する)
↓
3.Suggest(提案する)
↓
4.Choose(選択する)
という流れで伝えていきます。
各ステップについてくわしくみていきます。
1.Describe(描写する)
問題の状況を事実にもとづいて(客観的に)伝えます。
具体的な事実を伝えることが大切で、自分の考えといった主観的な内容は伝えないようにします。
<ポイント>
・事実を伝えること
2.Explain(説明する)
自分の想い(主観)を伝えます。
“1.Describe”で描いたことに対する自分の気持ち、相手への共感を表現します。
相手に感情をぶつけるのではなく、”寄り添う”気持ちが大切です。
<ポイント>
・感情的、攻撃的にならないこと
3.Suggest(提案する)
解決方法を提案します。
“1.Describe”、”2.Express”を参考にして、自分の行動、相手の行動、妥協案、解決策を具体的に提案します。
何通りか考えておくと、さらに良いでしょう。
<ポイント>
・「~しなさい」といった命令ではなく、あくまで「~はどうか」といった提案をすること
4.Choose(選択する)
→あらかじめ、相手が提案にYES、NOを示した場合を想定しておいて、さらなる選択肢を示します。
<ポイント>
・NOの場合の代替案を用意しておく
・相手には断る権利があることを理解する(アサーション権)
(詳細:「アサーションを知ろう~I’m OK, You’re OK!な表現技法~」)
DESC法の注意点・ポイント
1.結論のC(Choose)を最初に決めて、逆算してDESCを組み立てる
2.相手には断る権利も受け入れる権利もあることを前提とする
3.想いを押し付けるのではなく、お互いのメリットとなる解決案を採用する
「DESC法」を動画で学ぶ
「DESC法」の具体例~お医者さんに薬を減らしたいと伝える~
<良い例>
【D:描写する】
現在、抗うつ薬のSSRIを朝に2錠服用しています。
【E:説明する】
症状が安定していてかなり動けるようにもなってきました。
【S:提案する】
SSRIを2錠から1錠に減らしたいのですが、いかがでしょうか?
【S:選択する】
YES:1錠にしてみてまずは2週間様子を見てみます。ありがとうございました。
NO:2錠の最大容量を一定期間服用した方が予後が良いというデータがあるのですね。
それに、まだ減薬の時期ではないということですね。かしこまりました。
<悪い例>
【D:描写する】
現在、抗うつ薬のSSRIを朝に2錠服用しています。
【E:説明する】
×:説明しない
【S:提案する】
SSRIを2錠から1錠に減らしたいのですが、いかがでしょうか?
【S:選択する】
YES:1錠にしてみてまずは2週間様子を見てみます。ありがとうございました。
【D:描写する】
現在、抗うつ薬のSSRIを朝に2錠服用しています。
↓
【S:提案する】
SSRIを2錠から1錠に減らしたいのですが、いかがでしょうか?
これでは、なぜ1錠に減らしたいのかが分かりません。
おわりに
今回はアサーションの技法「DESC」法をお伝えしました。
すぐにできなくても、繰り返し繰り返しトレーニングすることで出来るようになっていきます。
最初のうちは紙にDESC法の図を書いて当てはめて考えていくとよいでしょう。
「伝え方が9割」というベストセラー本がありますが、伝え方次第で相手の反応は変わるものです。
感情も行動も。
先人が発見してくださったこの「DESC」法を使って、気持ちよいコミュニケーションをしていきたいと思います。
本日もありがとうございました。
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<追記>
~D(describe)とE(express)の区別に注意してほしい!~
D(describe)とE(express)は間違えやすいので再度説明させていただきます。
Dは、誰もが認める客観的な事実のことです(主観は入れない)。
例えば、「君の仕事が遅くて困ってるよ」というセリフはDとEが混ざってしまっています。
「君のその仕事の締め切りは昨日でした」
「そこまで進んでいるのか心配で困っています」
とすれば、
D:「君のその仕事の締め切りは昨日でした」
E:「そこまで進んでいるのか心配で困っています」
と分けて考えることができて、Sの提案も具体的になり、スムーズに進めるでしょう。
「DESC法」は、状況を確認したうえで、自分の提案をするアサーショントレーニングの基本と考えられています。
練習すれば必ず身に付きますので、気軽にチャレンジしていきましょう!!
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