心療内科・精神科ってどんなとこ?│初診の流れと持ち物をまとめました!
目次
うつの初診は心療内科・精神科
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
本日は、僕の7年以上のうつ経験を元に「心療内科・精神科の初診の流れと持ち物」をまとめました。
(【闘病記】うつ病と顎関節症)
これから受診しようと考えている方の参考になれば幸いです。
よろしくお願い致します。
心療内科・精神科は怖くない!
心療内科・精神科の受診をお考えの方は、このような不安があるかもしれません。
「怖い表情の患者さんが多そう」
「閉鎖病棟で照明も暗そうで怖い」
僕は受診する前、このような不安がありました。
内科や整形外科より敷居が高い気がしたんです。
しかし受診して分かったのは、「内科や整形外科となんら変わらない」という事です。
待合室におられる患者さんは、一見すると病気に見えません。
女性であれば世間一般の洋服を着てお化粧をされています。
男性会社員であればスーツを着てスマホを見たりしています。
全員がそうとは言い切れませんが、よくある診察科と変わらない雰囲気なので、そこは気にしないで良いでしょう。
きれいに清掃・空調完備がされていて、清潔な医院が多いんです。
僕は3件心療内科・精神科を受診しましたが、どこも同じ雰囲気でした。
心療内科・精神科の持ち物と注意点
初診の前に、持ち物と注意点をお伝えします。
詳しくは、初診前に病院に確認するようにしましょう。
心療内科・精神科は”「予約制」が多い”ので、向こうから持ち物を教えてくれます。
持ち物
1.保険証
うつをはじめとした精神疾患の治療は保険適用です。
ですので、保険証を持参しましょう。
日本だけで300万人以上のうつ患者がいると言われているので、保険適用はある意味当然ですね。
(うつ病の患者数が3億人を超えてしまった│全人口の4%がうつになる時代)
むしろ、自費治療の病院があれば危険です。
怪しい可能性があるので、初診は避けたほうが良いでしょう。
(日本うつ病学会が光トポグラフィー検査について異例のコメント│検査結果に惑わされないで!)
保険治療で快方に向かっていくんですから。
2.現金
クレジットカード払いができる病院もありますが、現金払いの心療内科・精神科が多いです。
ですので、現金を持っていきましょう。
保険証を持参なら、初診は5000円でお釣りが出ると思います。
例:診察代2000円以下、お薬2000円(2週間分)
不安な方は、10000円を持っていけば十分でしょう。
3.暇つぶしアイテム
心療内科・精神科はどこもいっぱいです。
なので、待ち時間が発生することは覚悟しましょう。
待ち時間を有効に使うために、暇つぶしアイテムを持っていく事をオススメします。
待合室にもあるかと思いますが、僕はよく「本」を持っていきました。
うつに関する本や自己啓発、仕事に関する本を読んでいましたね。
4.その他
老人・公費等受給者証やお薬手帳があれば、持参すると良いでしょう。
印鑑も念のために持っていきます。
また初診の際、自立支援医療制度を使いたい旨を医師に伝えましょう。
初診でなくてもOKなのですが、早いに越したことはありません。
精神疾患であれば、保険の3割負担を1割または無料にできる制度です。
(自立支援医療制度~医療費負担が1割に~)
僕は長らくこの制度を知らなくて3割負担で払い続けていました。
当時大学生だったので、3割でさえ支払いが大変だった事を覚えています。
注意点
必ず予約する
いきなり訪問して診察してもらえるケースは少ないでしょう。
重複になりますが、「どこの心療内科・精神科も患者さんでいっぱい」なんです。
特に初診は診察時間も長めですので、必ず病院に電話(またはメール)をして予約を取りましょう。
伝えたい内容をまとめておきましょう
心療内科・精神科の先生はヒアリングのプロなので、整理せずに受診しても話を引き出してもらえると思います。
しかし、より質の高い診察とするために、伝えたい内容をまとめておきましょう。
・どういった症状がつらいのか?
・その症状はいつ頃起きたのか?
・今の生活環境はどうか?(実家/1人暮らし/在職/退職)
・何がストレスとなっているか?
・どんな心理状態か?
などです。
このあたりはまた記事にしたいと思います。
心療内科・精神科の初診の流れ
1.問診票記入
(画像:日立梅ヶ丘病院)
問診票の記入は内科や整形外科でもありますね。
心療内科・精神科でも同じです。
フォーマットは病院によって違いますが、代表的な問診票をPDFで添付しておきます。
書かれている質問に、丁寧で具体的な答えると良いです。
2.診察
診察に呼ばれたら、診察室に入ります。
ノックして失礼しますと言って中に入りましょう。
初診の診察時間は40~50分くらいが多いです。
2-1.問診
問診票を見ながら先生が質問してくれますので、嘘偽りなくありのまま答えるようにしましょう。
先生には守秘義務がありますので、患者の発言を他人に伝えることはしません。
以前、母が僕の診療所に電話した時も「本人の承諾なしに症状等をお伝えする事はできかねます」と言われたらしいです。
なので安心して想いを先生に伝えましょう。
心療内科・精神科の先生は落ち着いた口調と雰囲気で話してくれる人が多いです。
パソコンに患者の状況を打ち込みながら問診するスタイルが一般的ですが、うまく質問したりしてくれるしょう。
どうしても先生が合わない場合は他の病院に移ればいいだけです。
(うつ病の病院選びにお困りの方へ:うつ経験者が選び方を教えます!)
2-2.触診
僕の時は、棒みたいなもので足をポンと叩いて筋肉や神経の反応を見たりしていました。
筋ジストロフィーや他の神経内科的な病気じゃないかを確認していたのかもしれません。
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2-3検査
場合によっては、血液検査や心電図、心理検査が行われることがあります。
僕の場合は血液検査を受けた記憶があります。
すべて受けるとは限りません。
他の身体的な病気ではないかを確かめたり、心理的状況をチェックするためにするのでしょう。
3.診断&処方
うつ病をはじめとした精神疾患は、現時点で客観的数値で測ることができません。
(これからの「うつ」の話をしよう:未来のうつ治療と支援のあり方)
ですので一発で確定診断をするのが困難ですが、現時点での診断結果が伝えられます。
その後、その病名に応じて処方(具体的にはお薬)がされて、初診は終了となります。
僕の場合は最初、抗不安薬だけ処方されました。
後から先生に聞いた話だと、僕がまだ大学生で未成年だった事から、いきなり抗うつ薬を処方をする事を避けたようです。
4.次回予約&薬局へ
診察後、次の予約をとり、処方箋を持って薬局に行きます。
そこでお薬を受け取って、服用(治療)を開始しましょう。
2回目の診療は2,3週間後が多いでしょう。
僕は2週間後に予約となりました。
症状が落ち着くまでは、先生も顔を見て状態を確認したいのかもしれません。
僕は2回目の診療で抗不安薬がなくなり、抗うつ薬(サインバルタ)の服用に切り替わりました。
(効き目抜群!抗うつ薬に感謝!~サインバルタとの出会い~)
お薬の受け取りは、病院から近い薬局がまずはオススメです。
遠い病院だと、いきなり行ってもそのお薬を扱っていないことがあるからです。
特に抗うつ薬だと、お取り寄せになりますと言われたことがありました。
(1,2日で届きますが)
心療内科・精神科病院から近い薬局だと、そのお薬を扱っていることが多いので、お薬がないことは少ないでしょう。
(僕は一度もそのような経験はありませんでした)
ですので最初のうちは病院から近い薬局で受け取ることをオススメします。
慣れてきて家の近くで受け取りたい場合は、その病院に問い合わせてみてくださいね。
おわりに
今回は、心療内科・精神科の初診の流れと持ち物、注意点をまとめました。
いかがだったでしょうか?
うつ治療は長いマラソンのようなものですが、終わりなきトンネルではありません。
薬物療法、休養、環境調整、認知療法、運動をメインに治療を進めていきましょう。
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本日もありがとうございました。
青年A