顎関節症・舌痛症・噛み合わせ異常に苦しんでいる方、それ歯科心身症かもしれません
2017/09/28
目次
真の原因は自律神経の乱れ
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
・舌が痛い
・顎が痛い
・口の筋肉がだるい
・噛み合わせがおかしい…
そんな症状でお困りではないですか?
歯科で治療を受けても良くならず、異常はないと言われて困り果てていませんか?
僕は困り果てていました。
詳細は「【闘病記】うつ病と顎関節症」で物語にしていますが、
・噛み合わせの違和感
・顔周りの筋肉の異常な緊張
・首、肩の凝りに悩まされていました。
そして歯科でマウスピース治療を5年以上続けましたが、回復はしませんでした。
(マウスピース治療(オススメしません))
原因は口の中ではなかったのです。
自律神経の乱れ、うつ病が原因だったのです。
(噛み合わせの違和感をなくしたい!原因は「歯」ではないかもしれません)
お口の中は敏感です。
1ミリもない髪の毛一本の異物でも感知します。
それゆえ、ストレス、自律神経の乱れが症状として出やすい場所でもあるのです。
そういったお口の中に症状が出てるけど、原因が精神面にある症状を「歯科心身症」といい、近年注目を集めています。
本日はその歯科心身症についてお話をさせていただきます。
よろしくお願い致します。
(「「歯科心身症ガイドブック」~その歯の不調、ほんとはうつ病ですよ~」の記事もご覧ください)
歯科心身症とは?
歯科心身症とは、お口(顔)周りに症状があるけど原因は精神面にある症状の総称です。
代表的な症状は次のようなものです。
1)口臭恐怖症(自臭病)
正常なのに、ご自身のにおいに対して異常なほど敏感になり、そのにおいが人を不快にさせているのではと考えすぎてしまう症状。
2)舌痛症
舌に異常がないのに痛みやしびれがみられる症状。
3)かみ合わせの異常感(咬合違和感)
歯のかみ合わせが、おかしく感じられる症状。
噛み合わせの異常が体の不調の原因だと思い込んでしまい、余計に噛み合わせに敏感になってしまう状態。
(【顎関節症の問診】噛み合わせ治療やマウスピースで身体の不調が良くなるという科学的根拠はゼロ!)
4)顎関節症
口が開きにくい、顎周りが痛む、関節雑音がするといった症状。
歯ぎしり、食いしばりが原因の場合はTCH是正訓練で治療をするが、精神面が原因の場合も多い。
★参考★
TCH是正治療~顎関節症の治療!リスクが少なく効果抜群~
5)口腔の異常感・セネストパチー
痛みはないが、違和感があるといった症状。
具体的には「つばがネバネバする」「のどの奥がつまっている感じがする」など。
6)歯科治療恐怖症
過去に受けた歯科治療がトラウマとなって、歯科治療を受けることができない状態。
お口の中が原因なら歯科治療を受ける必要がありますが、考えただけで恐怖を感じてしまう症状。
これらの症状は、もちろん歯科的な問題の場合もあります。
例えば、歯の被せ物の高さが合わず、調整をすると違和感がなくなることもあります。
また、顎関節症ということでTCH是正訓練をして良くなることもあります。
しかし、これらの症状の真の原因が精神面にあることも少なくないのです。
このことをお伝えしたくて記事を書きました。
真の原因が精神面にあるといっても、あなたのメンタルが弱いということではありません。
気合で治るようなものでもありません。
適切な治療が必要なのです。
どこでどんな治療を受ければよいのか?
結論から言いますと、心療内科・精神科で治療を受けるのが正しいのです。
治療方法は医師の指示によりますが、次のものが挙げられます。
・「問題解決療法」~認知行動療法の1つ!本当に感動した問題解決の方法!~
「心療内科・精神科はなんとなく受診しにくい」と思う方もおられるでしょう。
ぼくもそうでした。
しかし、普通の内科と何ら変わらない雰囲気です。
しかも一見すると、どこに症状があるのか分からない患者さんばかりなのです。
まったく不安に思う必要はありません。
心療内科・精神科の病院は、通いやすい場所で探すと良いでしょう。
大学病院の先生だからといって名医とは限らないのがこの分野です。
(うつ病の病院選びにお困りの方へ:うつ経験者が選び方を教えます!)
すぐに治るものではありませんが、根気よく治療を続けていくことが大切です。
なので、通いやすい近い場所で医院を探すことをおすすめします。
「お口の症状の原因が精神面のはずがない」とぼくは思っていました。
しかし、ココロとカラダはつながっています。
ココロのバランス(自律神経のバランス)が崩れると、カラダに不定愁訴(自律神経失調症)を引き起こすのです。
そして不定愁訴(自律神経失調症)は全身のどこに現れるか分からず、症状が出ている部位を検査しても原因が見つかりません。
原因は、脳(脳内の何らかの異常)なのです。
(脳といっても、現在のレントゲンやMRIで器質的な変化が認められるわけではありません)
ですので、一度心療内科・精神科を受診してほしいのです。
心療内科・精神科的に問題がなければそれで良いし、あれば治療に進むことができます。
(心療内科・精神科の治療の9割は保険的用治療です。)
ただドクターショッピングをして消耗してしまうのが最も悪い結末なのです。
患者さんにとって。
歯科的問題か精神的な問題かを区別するには?
区別は非常に難しいです。
しかし、先ほど述べた1)~6)は精神面が問題の可能性が高いです。
1)口臭恐怖症(自臭病)
2)舌痛症
3)かみ合わせの異常感(咬合異常感)
4)顎関節症
5)口腔の異常感・セネストパチー
6)歯科治療恐怖症
また、歯科治療を受けてもなかなか改善しなかったり、改善してもすぐに悪くなったりしていませんか?
また、お口の中以外に、
・意味もなくイライラする
・多汗・やる気が出ない
・消えてしまいたい
・光がまぶしく感じる
・体が異常に重い
・不眠(過眠)
といった身体・精神面の症状はありませんか?
それらがあれば、精神面が原因の可能性があります。
「精神面の」といっていますが、気合で治るといっているわけではありません。
明らかな脳内の異常なのです。病気なのです。
(うつはこころの病気というよりカラダの病気だと思う)
ですので、適切な治療をすれば、改善していくのです。
おわりに
ぼく自身、歯科心身症でした。
しかし歯科心身症という言葉を知りませんでした。
顎関節症、歯の噛み合わせ異常に苦しみました。
そして、それはそれは長い間マウスピース(スプリント)治療をしてしまったのです。
良くなったり悪くなったりを繰り返し、お金だけが消えていきました。
「歯の噛み合わせ不良、顎関節症が全身に影響する」といったネット上の記事に怯え、怪しげな保険適用外の噛み合わせ治療を受けそうにもなりました。
(診察をしてもらったときの医師の態度が悪く、治療は受けませんでした)
そのあと、勇気をふりしぼって心療内科・精神科を受診し、快方に向かっていったのです。
(左診療所~親切親身になってくださった精神科・心療内科~)
身体症状が全面に出ていたので、まさか原因が精神面だとは思いませんでした。
小学校3年生から野球をしていて、まさか自分がうつ病になるとは思わなかったし疑いもしませんでした。
ぼくと同じように、精神面が原因と気づかずに苦しんでおられる方は多いようです。
そういった方を救いたいと想い、この記事を書きました。
少しでも参考になっていれば幸いです。
本日もお読みいただきありがとうございました。
まとめ
・口腔内の症状が「結果」であって、「原因」は精神面の可能性がある
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