「うつ病休暇 半数が再取得」:完治する前の職場復帰のリスク
2017/11/23
うつの職場復帰は慎重に
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
本日は気になっていた記事「うつ病休暇 半数が再取得「企業は配慮を」」から僕の考えをご紹介します。
うつ病で休職中の方、うつ病の方を支える家族、うつ病の部下をもつ上司の方々の参考になれば幸いです。
よろしくお願い致します。
うつヌケは簡単ではない
うつ病になって病気休暇を取った大企業の社員の約半数が、復帰後に再発し、病気休暇を再取得していたとする調査結果を、厚生労働省の研究班(代表者、横山和仁・順天堂大教授)がまとめた。
うつと診断される頃というのは心身がどん底で、最も病状が進んだ時期です。
(入社1年で退社が決定)
そして病気療養の休暇を得られたとしても、1年も休めることは稀でしょう。
残っていた有給を消化したりしても1か月ちょっとが多いのでは?
僕が休めた期間は3週間でした。
しかし、うつ病は3週間とか1か月ちょっとで治る病気ではありません。
(【うつ病の問診】うつ症状はゆっくり回復していくので焦らないことが大切)
・これ以上休むと出世に響く
・お金が足りなくなってしまう
(傷病手当金はうつ病でも申請できます~退職後でも受給できました~)
・ベッドで寝ているのが家族や会社にも申し訳ない…
そんな思いもあって、1か月ちょっとで(無理して)職場復帰した事で再発してしまうのでしょう。
表面的に見れば再発ですが、実は完治していなかっただけというケースが多いのです。
(「うつ」の再発を恐れないで!:たった1つのその理由)
『うつヌケ』というマンガ調の本が売れていますが、うつヌケは簡単ではないし生ぬるい病気ではないということです。
まずはアルバイトから始めてみては?
仕事の負担が大きな職場ほど再取得のリスクが高いことも裏付けられた。
専門家は社員の職場復帰について、企業が慎重に取り組むよう訴えている。
職場環境について、仕事への心理的な負担を調べる検査「ストレスチェック」を職場メンバーに実施した結果、負担が大きいと感じる人の多い職場ではそうでない職場に比べ、病気休暇の再取得のリスクが約1.5倍高かった。
うつ病は脳内の何らかの異常なので、発症すると頭がぼーっとして考えることができなくなります。
「1+1という単純な計算ができなくなった」と話す患者も多いです。
頭がぼーっとして回転しなくなる症状は、うつ治療が進んでいけば回復していきます。
しかし、1か月やそこらでは回復しません。
考えることや数字のプレッシャーがきつい職業(心理的な負担が大きい仕事)をいきなりバリバリこなすと再発するのも頷けます。
ではどうすればいいか?
僕はアルバイトから始めてみることをオススメしています。
(うつの復職はアルバイトから始めてみては?おすすめ求人サイトとバイトをすすめる7つの理由)
アルバイトの多くは社員に比べて心理的プレッシャーは少ないでしょう。
また社員採用よりハードルが低く、(少ないながらも)お給料がもらえます。
足を骨折した人に、いきなり全力疾走で走れという人はいませんね。
それと同じでうつからの職場復帰も少しずつ行っていくのがベストです。
(【うつ病の問診】うつ症状との付き合い方│まずはアルバイトから始めましょう)
おわりに
うつ治療は、薬物療法、精神療法、休養が基本です。
しかし忘れてはいけないのが、これらは環境調整をした上での治療なのです。
いくら2つの基本治療をしたとしても、プレッシャー、パワハラ、嫌な職場に戻ると元も子もありません。
「今の職場、働き方仕事内容は自分に合っているのか」を考え直す必要があるのです。
(うつ治療に「環境調整」は必須~その理由と5つのやり方~)
環境調整が本当に大事であることをお伝えしたくて記事にしました。
うつ病が良くなって社会復帰をお考えの方は「うつ病の再就職はアイエスエフネットジョイで転職!障がい者専門の人材サービス会社」をチェックしてみてください。
きっと自分に合ったお仕事が見つかることでしょう。
皆さまの健康を願って本日も終了とさせていただきます。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
青年A