【ブラキシズムの改善1】顎の痛み・緊張は、歯ぎしり・食いしばりが原因かもしれない
2017/10/06
目次
‘‘歯を離す’’習慣を身に付けて、顎の緊張を緩めよう
内容に入る前にお礼を申し上げたいと思います。
僕のサイトにリピートしてくださっている方がたくさんおらえ、本当にありがとうございます。
「うつ」「顎関節症」でお悩みの多くの方がサイトに訪れてくださっているようです。
この場を借りてお礼申し上げます。
また、今回初めてサイトを訪れてくださった方もありがとうございます。
このご縁に感謝いたします。
元患者でドクターではなく、つたない文章で恐縮ですが、引き続き、僕の体験談、治療法、考え方をお伝えしていただければと思いますので、何卒よろしくお願い致します。
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
さて、本題に移ります。
歯ぎしり、食いしばり、顎関節症、顎の痛みでお悩みの方は非常に多い状況です。
その治療法として結論から言いますと、「TCH是正訓練治療」「薬物治療」をオススメします。
2回に分けて、ご説明したいと思います。
(第1回:歯ぎしり・食いしばりの正体、引き起こされる悪影響、原因/ 第2回:検査法と治療法、おわりに)
まずは、歯ぎしり・食いしばりがどういうものかといった理解を深めることから始めます。
歯ぎしり・食いしばりの正体~歯を接触させて、虫歯、歯周病、顎関節症を引き起こすもの~
まず、歯ぎしり・食いしばりは専門用語で「ブラキシズム」といいます。
ブラキシズムは大きく3つに分かれます。
1)グラインディング
上下の歯をすり合わせる動作。
一般に「歯ぎしり」といわれるもの。
2)クレンチング
上下の歯を強く噛み合わせる動作。
一般に「食いしばり」といわれるもの。
3タッピング
上下の歯をカチカチカチと噛み合わせる動作。
上記のブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)は、睡眠時・覚醒時(起きてる時)に発生し、多くは無意識で行われてしまっています。
(TCH(歯列接触癖)とは?:顎関節症の最大の原因が発見された!)
ブラキシズムは誰でも起こるものです。
問題はその頻度と強さ、持続時間であり、以下の問題が発生することがあります。
ほんとは怖いブラキシズム~引き起こされる悪影響~
・知覚過敏
歯を必要以上に噛み合わせ、すりつける動作により、歯がすり減って知覚過敏を引き起こすことがあります。
・虫歯、歯周病
ブラキシズムによって、歯に微細なヒビ、ダメージが蓄積され、そこから虫歯菌が入ることで虫歯、歯周病にかかりやすくなります。
(なぜ歯を失ってしまうのか?なぜ顎関節症になるのか?~「原因」の「原因」に迫る!~)
・顎関節症
顎関節症とは、顎関節や顎、顔面の筋肉の痛み、違和感を引き起こす症状のことです。
ブラキシズムで異常な力が歯・筋肉にかかり、ご自身の耐久力を超えた場合に発症すると言われています。
(顎関節症については、「顎関節症とかみ合わせの悩みが解決する本」が非常に分かりやすいです)
・慢性的な首、肩、顎の痛み、筋肉の緊張
首、肩、顎に限りませんが、歯を接触し続けることで、痛み、筋肉の緊張を引き起こすことがあります。
今、歯を軽く接触し続けてみてください。
しばらくすると、なんだか気持ち悪い感じがして、歯を離したくなりませんか?
また、顎周りが少しダルくなりませんか?
全くならない場合は、その歯を接触させることが慢性化している可能性があります。
(『自分で治せる!顎関節症』(木野孔司):ついに分かった!顎関節症の最大の原因はTCH)
就寝中や集中している時にこの歯の接触を無意識に行うことで、慢性的な首、肩、顎の痛み、筋肉の緊張を引き起こしている可能性があります。
ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)の原因はまだはっきりと分かっていない
ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)の原因はまだはっきりと分かっていません。
以前は、咬合異常(歯の噛み合わせ異常)が原因と考えられていましたが、今は否定されています。
現在は、多因子説が有力で、ストレス、性格、遺伝、服薬、飲酒、喫煙、特定の疾患(脳性麻痺などの中枢神経系の障害、睡眠呼吸障害)など、様々な因子が関与していることが報告されています。
睡眠時にブラキシズムが起きている流れは、「交感神経の活発化→副交感神経の低下→脳波活動の活発化→心拍数の増大」の結果、ブラキシズムが起こることが確認されています。
つまりブラキシズムは、大脳中枢神経系の興奮によるところが大きいのではとも考えられています。
続く (【ブラキシズムの改善2】歯ぎしり・食いしばりの検査と治療法)