【ブラキシズムの改善2】歯ぎしり・食いしばりの検査と治療法
2017/09/25
目次
ブラキシズム
こんばんは、青年A(@seinen1234)です。
今回はブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)の検査法についてご紹介します。
この記事は、「【ブラキシズムの改善1】顎の痛み・緊張は、歯ぎしり・食いしばりが原因かもしれない」の続きですので、前回記事もご覧ください。
よろしくお願い致します。
ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)の検査法
1)歯がすり減って平らになっているかどうか
(引用元:国立くぼむら歯科クリニックさん)
歯を左右にすり合わせることによって、噛み合わせの面が平らになってしまっています。
2)骨隆起がみられるかどうか
(引用元:歯とお口のことなら何でもわかるテーマパーク8020さん)
ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)の力に対抗しようと、顎の骨が異常発育したものと考えられています。
病気ではなく、ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)が原因ではと言われています。
3)ほっぺた、舌に歯の跡がみられる
(引用元:旧居留地歯科さん)
(引用元:歯チャンネル88より)
歯を食いしばる際は、舌にも力が入ります。
その際に舌で歯を押し付けてしまい、歯の跡が舌についています。
また、歯と頬の内側が接触して、頬に白い歯型がつくことがあります。
4)起床時の顎・顔面の疲れがあるかどうか
夜間、ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)をし続けると、顎・顔面の筋疲労がみられます。
いわば、長い間筋肉トレーニングをし続けてしまった状態といえます。
5)ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)を家族に指摘されたことがあるかどうか
これは言わずもがなですね。
僕は母親によく「夜歯ぎしりしてるよ」と言われていました。
上記5点をご自身でチェックしてみてください。
僕は特に3と5が顕著にあらわれていました。
1、2、3、4、5全てに当てはまらなくても、ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)をしている可能性はあります。
どれか1つでも当てはまれば、一度歯科医に相談すると良いでしょう。
ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)の治療法
・TCH是正訓練治療
最もおすすめしたい治療法です。
詳細は、「TCH是正治療~リスクが少なく効果抜群~」で記載していますが、簡単に言うと、ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)に気付いて、歯を離す習慣を身に付けるトレーニングです。
トレーニングといっても厳しいものではございませんので、ご安心ください(笑)
顎関節症治療の権威、東京医科歯科大学顎関節治療部「木野孔司」先生の開発したトレーニング法です。
やり方は「TCH是正治療~リスクが少なく効果抜群~」を参照ください。
<関連>
「(第1回目)木野孔司先生によるTCH是正治療開始」
<参考図書>
・虫歯、抜け歯の治療
虫歯、抜け歯、被せ、詰め物が取れている場合は治療しましょう。
(噛み合わせのバランスを失い、歯全体に負荷が分散されないため)
ただし、上記でないのに、歯を削ったりする噛み合わせ治療は絶対に行わないでください。
・マウスピース治療(オススメしません)
→詳細は、「マウスピース治療(オススメしません)」に記載していますが、マウスピース(スプリント)治療はオススメできません。
僕自身、マウスピース(スプリント)治療を長年経験しましたが、対症療法にすぎず、完治しませんでした。
それどころか夜間にマウスピース(スプリント)自体を食いしばってしまい、ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)、顎関節症がまったく改善しませんでした。
また、長年マウスピース(スプリント)を使い続けたせいで噛み合わせが狂ってしまい、オープンバイト(前歯が噛み合わない不正咬合)に陥ってしまったほどです。
ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)を解説しているサイトでは、治療法としてマウスピース(スプリント)を提案していますが、僕はオススメしません。
顎関節症治療で世界最高峰の東京医科歯科大学もマウスピース(スプリント)治療は勧めていませんし、とっくにしていません。
古い治療法なのです。
(【顎関節症の問診】噛み合わせ治療やマウスピースで身体の不調が良くなるという科学的根拠はゼロ!)
・薬物治療
→ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)はストレスが関係しているとも言われています。
ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)は「結果」であって、「原因」ではない可能性があります。
原因はストレス、うつ状態、うつ病といったことが考えられます。
(うつ病と顎関節症はなぜ間違いやすいのか~うつが「原因」で顎関節症は「結果」~)
その場合は心療内科・精神科を受診し、適切な治療を受ければ症状が緩和されていきます。
<うつ、不定愁訴、自律神経失調症の治療>
・「問題解決療法」~認知行動療法の1つ!本当に感動した問題解決の方法!~
ぼくは実際にブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)は「結果」であって、「原因」ではありませんでした。
詳細は「【闘病記】うつ病と顎関節症 」で述べていますが、原因は「うつ病」だったのです。
それなのに「結果」の顎関節症、ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)の治療ばかりしてしまい、治らずじまいでした。
歯科医も困り果てていました。
心当たりのある方はお近くの心療内科、精神科の受診をオススメいたします。
(うつ病の病院選びにお困りの方へ:うつ経験者が選び方を教えます!)
おわりに
ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)がどうしてもひどい場合には、TCH是正訓練治療をオススメいたします。
僕は、その木野孔司先生に治療を受けましたが、「TCH是正訓練を受けることのできる医院」でもTCH是正訓練治療を受けることができます。
それでも治らない場合は、ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)は「結果」であって、「原因」はストレス、うつ状態、うつ病にある可能性もあります。
「自分は絶対に違う」と思わず、一度心療内科、精神科の受診も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
僕自身、精神症状よりも身体症状のほうが酷く、自分がうつ病なんて思ってもなかったのです。
しかし、本当に苦しくなって心療内科を受診し、お薬を飲んでいくうちに良くなっていきました。
皆様方の快方を心より願っております。
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