うつ、顎関節症を治そう

~患者(私)の体験記と克服法について~

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うつ病で「頭がぼーっとする」症状の対処法と付き合い方:その症状には終わりがある

   

「頭がぼーっとする」

こんにちは、青年A(@seinen1234)です。

僕は7年以上うつ病に苦しみました。

うつになると、ありとあらゆる不快症状が襲ってきます。
【まとめ】ぼくの鬱病の症状~こんな症状に苦しんでいました~

中でも僕を邪魔したのが「頭がぼーっとする」症状でした。

今回は長年のうつ経験から、この症状の対処法や付き合い方をご紹介していきたいと思います。

よろしくお願い致します。

「頭がぼーっとする」は、代表的なうつ症状

まず前提として、うつ症状で「頭がぼーっとする」症状はよく起こります。

・頭に霧がかかったようだ

・新聞の内容が頭に入ってこない

・簡単な計算に30分以上時間がかかってしまう

など、頭が回らない症状を本やネットで見聞きしたことがあるでしょう。

この症状に苦しんでいるうつ患者は多いのです。

そして、克服していける症状でもあります。

まずは自分だけじゃなく、よく起こりうる症状だということを理解していただければと思います。

僕も「頭がぼーっとする」症状に苦しんだ

僕も「頭がぼーっとする」(頭が回転しない)症状に苦しみました。

少し僕の話をします。

大学を卒業して意気揚々と上京しました。

東京の大手人材サービス会社で働くためにです。

営業マンとして社会人生活をスタートさせました。

内定者代表スピーチを任せられるほど期待されましたが、全く売れません。

売れない、売れない…

次第に周囲の視線が変わっていきました。

「あいつの実力は大したことない」

そんな風に思われてる気がしたんです。

売れない焦りと慣れない職場のプレッシャーから「いつの間にか」頭が回転していない自分に気づいたのです。

・簡単なアポイント調整ができない

・クライアント企業の人事が話していたことを思い出せない…

焦りはさらにヒートアップしました。

手汗が止まらず、「なんでこんなことになってしまったのか」、訳が分からずパニックに陥りました。

結果、うつ病再発で退職することになったのです。
入社1年で退社が決定

退職して実家に戻った後もすぐには治りませんでした。

クルマのガソリンが完全に切れたような状態です。

相手が話した内容を理解するのに時間がかかるし、理解できないことも多々ありました。

考えをまとめ、整理し、アウトプットするという日常の行動が出来ないんです。

これには苦しみました。

うつ治療が進めば、頭がぼーっとする症状はなくなっていく

骨折の治療をすれば、しだいに骨がくっついて元に戻るように、うつ治療が進めば、頭がぼーっとする症状は消えていきます。

いわゆる体の病気のように”全治○週間”と断定は出来ません。

しかし、その症状は「いつの間にか」消えています。
うつ症状はいつのまにか改善されている:その理由と改善方法

振り返ると、「そういえば頭がぼーっとする症状が気にならなくなってきたな」といった感じです。

”いつの間にか”と書いたのは、うつの完全な原因が分かっていないからです。

”いつの間にか”という曖昧な表現をうつ患者は嫌うと思います。

僕はそうでした。

しかし、それは”全か無か思考”という危険な思考なのかもしれません。
認知再構成法(コラム法)のやり方~あなたの考えはほんとうに正しいのか?~

世の中、完全に言い切れることは多くないのです。
情報のウソ、ホント。見極める力~意見と事実の違い~

例えば、骨折のように画像検査で骨の壊れ具合が可視化できれば回復時期も推定できますが、現在のうつ治療ではそこまで出来ません。

光トポグラフィーでうつ病が可視化できるといった広告が氾濫していますが、信じてはいけません。
日本うつ病学会が光トポグラフィー検査について異例のコメント│検査結果に惑わされないで!

では、原因が分からないからうつ病は治らないのでしょうか?

答えは「NO」です。

うつ病を克服した人はたくさんいます。

壮絶な体験をされたあとに、完治して本を出している人もいます。

本やネット記事、僕の体験からしても「うつは治る病気」なのです。

「頭がぼーっとする」症状の治療法

「十分な睡眠」と「考えない時間」をつくることが前提です。

適切な睡眠時間は個人差がありますが、8時間を目安にゆっくり睡眠をとりましょう。

健康の基本ですね。

そして、考えない時間をつくることも大切です。

風呂場やトイレ、ベッドにスマホを持ち込んでいませんか?

常に情報に触れ続けて脳が疲れている可能性があります。

ただでさえうつ病だと脳疲労が極限の状態ですので、それ以上脳を酷使するのは止めたほうが良いです。

空白の考えない時間を作って、脳力が回復するのを待ちましょう。

この前提を踏まえたうえで、きちんとうつ治療をしていくことが大切です。

うつ治療は以下のリンク先でまとめているので、またご覧くださいませ。

うつ治療まとめ

おわりに

頭がぼーっとする症状には終わりがあります。

ある日ふと振り返ると、その症状が消えつつあることに気づくんです。

毎日毎日「今日は症状消えたかな?」と確認してはいけません。

執着すると、余計意識がいって消えません。
【うつ病の問診】うつの症状を消したい消したいと思ってはいけない

そんなのんきなことを言ってられない、今すぐ消えてもらわないと困るんだ!

とお考えの人もいるでしょう。

僕も実際、そう思っていました。

しかし、そう思うという事は生き方が間違っているのかもしれません。

全てに優先すべきは「あなたの心と体」です。

それ以上に大切なことはありません。

働かないと食べていけないという思いは分かりますが、うつ症状はすぐには消えないんです。
傷病手当金はうつ病でも申請できます~退職後でも受給できました~

カラダをだましながら続けても、余計治らず引きずってしまうことが少なくありません。

うつ症状はゆっくりゆっくり波を感じながら回復していくので、気長に治療に取り組める環境を整えながら生活していければと思います。
うつ症状の波に乗る方法│運動することで波を小さくできる

本日もありがとうございました。

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