泰葉が双極性障害(躁うつ病)で死にかけてたとのこと┃完全復活に涙と感謝
2017/10/05
目次
泰葉が双極性障害(躁鬱病)を告白
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
本日はlivedoorNEWS記事「泰葉が「うつ闘病」を告白 「このままじゃ死ぬ」と思ったことも」とORICON NEWSに掲載された記事「泰葉、うつ病回復し活動再開へ「心労が重なった」 涙ながらに家族に感謝」を参考に、泰葉の病気と僕なりの感想を書きたいと思いますので、よろしくお願い致します。
泰葉がメディアから姿を消したのは病気が一因
シンガー・ソングライターでタレントの泰葉(55)が21日、都内で記者会見を開き、2007年に春風亭小朝と離婚後、「双極性障害によるうつ病を発症していた」と明かした。
現在は回復し、支えてくれた家族に涙ながらに感謝。
今後は本格的に芸能活動を再開予定で、「音楽や文章も書いたり、テレビも出ない時期も多かったのでバラエティーにも復帰したい」と展望を語った。
泰葉とは?
生年月日:1961年1月17日
出身:東京
学歴:桐朋学園大学音楽学部中退
職業:シンガーソングライター、タレント、プロデューサー
経歴:初代林家三平の娘で春風亭小朝の元妻。
春風亭小朝のことを「金髪糞豚野郎」とののしった発言が有名。
春風亭小朝の離婚後、心労がたたって双極性障害(躁鬱病)を発症し、10年間闘うことに。
現在病気を克服して復帰を宣言。
双極性障害(躁鬱病)とは?
双極性障害(躁鬱病)は精神疾患の1つですが、うつ病とは異なります。
ここが誤解されやすいのですが、うつ病とは治療法も治療薬も違うのです。
双極性障害(躁鬱病)は気分安定薬を中心とした治療がなされ、再発率が高いことから心理両方も併用して気分・症状のコントロールをはかります。
(アサーショントレーニング②~ABC理論(アルバート・エリス)を知って感情をコントロールしよう!~)
症状のイメージでいうと、うつ病は常に気分が上がらない状態が続くのですが、双極性障害(躁鬱病)は気分が上がったり下がったりをくり返します。
(「双極性障害ってどんな病気?」(加藤忠史)~この本より分かりやすい「躁うつ病」の本をぼくは知らない~)
泰葉さんは双極性障害(躁鬱病)の気分の波について語っています。
「結婚以来20年近くおかみさん業に徹していたため、その反動でロケットが噴射したようにものすごく気分がハイになってしまったんです。
仕事が楽しくて楽しくて仕方がない。
そのいっぽうで、人と衝突したり、スタッフにダメ出ししたりすることが増えてきて。
自分でも『ちょっと尋常じゃないな』とは思いましたが、そのときは毎日が楽しすぎたため、まさか病気だなんて気づきもしませんでした」
「生きぞこない(北嶋一郎)~自殺未遂,双極性障害発症…エリートビジネスマンの「どん底」脱出記~」という本と内容を以前ご紹介しましたが、ハイの時は自分でもびっくりするくらい気分が上がって力を発揮できるようです。
まさか自分が病気だなんて思わないのでしょう。
そして気分の波が日々変わるのならまだ変調に気づきやすいのですが、波が1年とか2,3年とかで来ることも多く、双極性障害(躁鬱病)だと分かるまで時間がかかることが少なくありません。
泰葉さんは3年が過ぎた頃から気分が下がっていったようです。
だが、それから3年が過ぎたころ、今度は体に異変が起こり始めた。
「疲れやすくなったり、起きられなくなったり。おなかの調子もとても悪くなりましたね。
あんなに楽しかった仕事もあまりしたくなくなって、人と話すことも苦痛になってきた。
ハイだったときの反動が、じわじわ襲ってくるような感じでした」
これ、まさに僕がうつ病だった時の症状です。
体が鉛のように重くてだるいし、仕事に行くことも、人と会う気力もなくなってしまうのです。
(「鉛様麻痺(鉛様疲労)=体が重い」は非定型うつだけじゃない!│定型うつの症状でもある)
これがうつ症状です。
うつ症状は、うつ病にも双極性障害(躁鬱病)にも現れます。
しかしうつ「病」と双極性障害(躁鬱病)が違う病気であることは先ほどご説明した通りです。
(「躁うつ病に挑む」(加藤 忠史)~うつの原因は脳由来神経栄養因子(BDNF)?~)
泰葉は自殺願望にも悩まされたとか
双極性障害(躁鬱病)はうつ病ともに自殺念慮が生じやすい病気です。
これは症状の1つです。
インフルエンザの症状で高熱が出るのと同じで、病気の1つの症状なのです。
ですから、病気が回復していけば、症状は消えていきます。
ですので、自殺は絶対にしてはいけません。
(「うつの自殺は絶対あかん」~してはいけない4つの理由~)
その考えは本来のあなたの思考ではなく、幻想なのですから。
(うつの症状の正体とは?:それは脳が生み出した「幻術」)
泰葉…家族の支えが回復につながった
闘病中は家族に支えてもらい、弟の林家三平・正蔵からはバンクーバーへの旅行やライブハウスの紹介をしてもらった。
「弟たちがいなかったらこんなに元気になれなかった」と涙を流し、「父が一番心配していると思います。私は父がしたことをしたい。父のまねでもいいから日本を明るく元気にするよう頑張っていきたい」と気持ちを新たにした。
僕もそうですが、どん底で本当に苦しい時に、支えてくれる人がいるかどうかで予後が変わってくると思います。
うつ病を始めとする精神疾患にかかると、意味の分からない強烈な不安や焦りに襲われて、1人でいるのが強烈に恐ろしくなることがあります。
健康な人なら気合で乗り切れるのでしょうが、病気の時はそんなことはできません。
(うつが甘えじゃない理由:思い込みにとらわれてはいけない)
症状がそうさせているからです。
そんな時に、温かく見守って、助けてくれたり、励みになる言葉をかけてくれるだけで患者は「生きててもいいんだ」と安心感に包まれるのです。
(うつ病からの回復は「家族」にかかってる│「うつ」と家族の接し方)
泰葉さんは、家族に良き理解者がいて本当に良かったと思います。
おわりに
双極性障害(躁鬱病)もうつ病も本当に治るのに時間がかかります。
規則正しい生活をしていても回復には時間がかかるのです。
そのことを闘病中の方は理解しておいて欲しいです。
誰でも早く治ってほしいです。
特効薬があればな、と思うでしょう。
しかし、現在そのようなものは見つかっていません。
けれども治療の手段がないわけでもないのです。
うつ、双極性障害(躁鬱病)でも「できること」は探せばあるはずです。
できることに目を向けて日々を生きていけたらと思います。
本日もありがとうございました。