うつ、顎関節症を治そう

~患者(私)の体験記と克服法について~

*

(第2回目)木野孔司先生による治療

      2015/10/16

(第2回目)木野孔司先生による治療

第2回目の治療は、

3週間後、2014年12月20日に受けました。

 

症状の変化やTCH是正訓練が出来ているか

などの確認がメインでした。

僕は、先生にあることを質問しました。

僕:「マウスピース治療を今まで続けてきて、

マウスピース(スプリント)治療以外では治らないのではと考えてしまうのですが、

どうなのでしょうか?」と。

すると先生は、

先生:「マウスピース治療は根本的な治療ではないのです。

   以前は、顎関節症の原因は、噛み合わせの悪さにあるといわれていました。

   しかし、現在、噛み合わせの悪さは、

   顎関節症の原因のほんの一部にしかすぎないことが判明しています。

   最も大きな原因は歯列接触癖(TCH)なのです。」といわれました。

 

僕:「僕は、以前の歯科医院のマウスピースで、

  少し不定愁訴(光がまぶしく感じる、多汗、目が開きにくい、体が重い‥等)が

  緩和された経験があるのですが、それはどうしてでしょうか?」

 

先生:「マウスピース治療を受けてそのようにおっしゃる患者様は確かにおいでです。

   しかし、その楽な状態がずっと続きましたか?

   また元の悪い状態になっていきませんでしたか?」

 

確かに先生の仰る通りなのです。

マウスピースを調整していただき、1週間程は調子が良いのですが、

また少しずつ体調が悪くなっていったように感じていました。

僕:「先生の仰る通りです」

 

先生:「「マウスピースを入れたり,咬合調整を受けてかみ合せを代えると楽になった」

   という経験はしばしば患者さんから聞きます.

   しかしよく聞いていくと全ての患者さんが「効果は続かなかった」といいます.

   これはどのようなことを示しているのか考える必要があります.

   すなわち,咬合感覚を変化させたことによって,大脳の感覚を受け持つ神経が

  「とまどう」ために,筋緊張が緩むのです.

  しかし,その咬合感覚に慣れてくると,

  また筋緊張を再開させるので,疲労症状や違和感症状が強まるのです.

 
 「貴君もこれまで咬合をいじってきているので,同様なことが起こっていると推測されます.
 
 ですから咬合を変化させるのではなく.咬合を作り出す筋活動を管理すべきだと思います.」
 
 
また、マウスピース(スプリント)を装着して就寝すると、
 
安心してマウスピース(スプリント)を「噛み続けて」しまうため、筋緊張が続くとも言われました。

 

非常に分かりやすく、丁寧な解説をしてくださいます。

マウスピース治療では根本的解決は出来ないのだと理解した2回目の診療でした。

 
 

青年A

前へ((第1回目)木野孔司先生によるTCH是正治療開始)

次へ((第3回目)木野孔司先生による治療)

 - 【闘病記】うつ病と顎関節症, お世話になった医院, 闘病体験記