僕が飲んでた抗うつ薬はサインバルタとレクサプロ│2つの違いを体験者が語る!
目次
抗うつ薬
こんにちは。
うつを7年以上経験した青年A(@seinen1234)です。
今回は僕が服用していた抗うつ薬「サインバルタ」と「レクサプロ」の効果や違いについてお話していきます。
体験者として語るので、その点をご了承くださいませ、
それではよろしくお願い致します。
抗うつ薬は、こわくない
まず前提として、抗うつ薬はこわいお薬ではありません。
一度飲んだらもうおしまいとか強い副作用が出るとお思いの方がいますが、そんなことはありません。
昔は副作用が強かったみたいですが、現在主流のSSRIやSNRIは副作用がほとんどなくて安心です。
もちろん、悪い医者が多剤処方や間違った薬を出した場合は例外ですので、精神科医の見極めは重要です。
(うつ病の病院選びにお困りの方へ:うつ経験者が選び方を教えます!)
服用するのが怖くて抗うつ薬に抵抗があるけど、うつ症状に苦しんでいる方は一度飲まれることをおすすめします。
うつ病であれば、薬物療法で少しずつ体が楽になっていくでしょう。
うつは気合では治りません。
うつはこころの病気ではなく、からだ(脳)の病気ですから。
(うつはこころの病気というよりカラダの病気だと思う)
サインバルタとは?
サインバルタはSNRIと呼ばれる抗うつ薬で、セロトニンとノルアドレナリンを増やす働きがあります。
それらの減少がうつ病の誘因と言われています。
大切な神経伝達物質ですね。
僕は新社会人で入社した会社を退社する頃まで飲んでいたお薬です。
(家に余っていたサインバルタ)
朝1錠(20mg)の服用から始め、最大2錠まで増やして治療していきます。
いわゆる「うつ症状」を和らげる効果があり、特にストレスを感じることなく服用していました。
(【まとめ】ぼくの鬱病の症状~こんな症状に苦しんでいました~)
薬の医学的な効果や副作用は「せせらぎメンタルクリニック|精神科・心療内科」をご覧ください。
すっごく丁寧で分かりやすくてオススメです。
(「せせらぎメンタルクリニック」~精神科医の、薬の知識・アドバイスが集約されたサイト~)
サインバルタで感じた効果
僕が初めて心療内科・精神科を受診した時に処方されたのがサインバルタでした。
抗うつ薬を飲むことに抵抗はありませんでした。
「一刻も早く苦痛から解放してほしい」と思っていたからです。
気の持ちようとか気合では治らないことも感じていました。
初めてサインバルタを服用して5日目くらいに感じたのは”のどの渇き”でした。
水を飲んですぐなのに喉が渇く感覚を覚えましたが、1週間もすると気にならなくなりました。
それから2週間くらいして次第に頭がぼーっとする症状ややる気が出ない症状が少なくなっていく事に気づいていきます。
(【うつ病の問診】カラダのうつ症状はすこ~しずつ回復していくのです)
それまでは朝起きた時点ですでに疲労困憊。
光がまぶしく感じ、頭が全く回転しなくて布団から出ることすら面倒に感じていました。
「自分は怠け者なのか?」とひどく己を責めたものです。
しかしサインバルタを飲み始めて世界が変わりました。
生きるって、もっと楽なんだと。
体が重い、頭がぼーっとする、やる気が出ない、気分が上がらないといったうつ症状に慣れすぎてしまうと、健康な時の状態が思い出せなくなってしまうんです。
その停滞をサインバルタがなくしてくれました。
今でもサインバルタ(と処方してくれた先生)には感謝しています。
サインバルタのデメリット
僕だけかもですが、サインバルタを服用して感じたデメリットというか副作用は「汗がたくさん出ること」です。
うつ症状や薬の副作用には個人差があるので全員にこの症状が出るとは限りません。
僕が感じたのはそれでした。
暑くないのに汗が大量に出たり、夏だと汗がなかなか止まりませんでした。
それがうつ症状なのかサインバルタの副作用なのかはっきり分かりませんが、違和感として感じたのはそれですね。
そのことを先生に相談すると、「サインバルタは”興奮”のノルアドレナリンに作用するので、汗がたくさん出る副作用が現れることはあります」と教えてくれました。
また2000年頃に発売されたまだ新しいお薬だからか、薬価(1錠あたりの価格)が高いほうでした。
(引用元:医者と学ぶ 心と体のサプリ)
薬代の負担を下げるために、自立支援医療制度は必ず加入するようにしましょう。
(自立支援医療制度~医療費負担が1割に~)
レクサプロとは?
レクサプロはSSRIと呼ばれる抗うつ薬で、セロトニンだけを増やす働きがあります。
(厳密に言うとセロトニン以外にもわずかに作用する)
これは新社会人で入社した会社を退社してすぐに服用を開始しました。
(入社1年で退社が決定)
東京での1人暮らしをやめて大阪の実家に戻ってきた頃です。
そして大学生の頃にお世話になっていた心療内科・精神科に再び通い始めてレクサプロの服用が始まりました。
(左診療所~親切親身になってくださった心療内科・精神科~ )
なぜサインバルタからレクサプロに切り替えたのかというと、やはり「汗がたくさん出ること」が気になったからです。
その事を先生にお話すると、「それではSSRI(レクサプロ)にしてみましょう」となって服用が始まりました。
(家に余っていたレクサプロ)
レクサプロは寝る前に1錠服用し、最大2錠まで増やして治療していきます。
レクサプロはサインバルタより粒が小さいですね(笑)
レクサプロで感じた効果
レクサプロの効果はサインバルタとほとんど同じでした。
僕のうつ症状をゆっくりゆっくり和らげていってくれました。
特に大きな変化はなかったように思います。
レクサプロのデメリット
レクサプロの副作用か分かりませんが、服用を始めてから太ってしまった気がします。
ちょっと不安になって「レクサプロ 太る」とかでググったのは懐かしい記憶です(笑)
あと、「体が重たい」という症状はなかなか消してくれませんでした。
(うつ病の症状の1つとして体が重く感じることはよくある症状)
この症状が1番きつかったので、一時はサインバルタに戻してほしいと医師に相談したほどです。
また、こちらも薬価は高いほうです。
(引用元:医者と学ぶ 心と体のサプリ)
自立支援医療制度は加入しておきましょう。
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なぜそれらの薬(サインバルタ・レクサプロ)を選んだのか?
それは医師の判断です(笑)
僕のほうからサインバルタ・レクサプロを処方してほしいと言ったわけではありません。
それぞれ単独で使用していて、2種類を同時に服用していたわけではありません。
それぞれ最大量(1日2錠)を服用していました。
おわりに
中程度以上のうつ病には薬物療法がほぼ必須です。
薬物療法を主軸として、認知行動療法や運動療法、環境調整をしていきましょう。
- うつ治療のメインは薬物療法~抗うつ薬が効く理由~
- 認知行動療法とは?~認知行動療法を世界一分かりやすく解説しました~
- うつ病の運動療法~うつの人に運動を強くオススメする4つの理由~
- うつ治療に「環境調整」は必須~その理由と5つのやり方~
中でも運動療法は本当におすすめです。
このサイトで何度もオススメしていますが、ランニングを中心とした有酸素運動を続けていくと頭がスッキリしますよ。
良ければお試しください。
本日もお読みくださり、ありがとうございました。
青年A