うつはこころの病気というよりカラダの病気だと思う
2017/10/02
うつは脳の病気
こんばんは。青年A(@seinen1234)です。
ただいま難波パークスのスタバでこの記事を書いています。
本日お伝えしたいことは、「うつはからだの病気」ということです。
うつはよくこころの病気といわれます。
こころとは何でしょうか?
それは脳です。
脳があらゆる思考、感情をつくりだしています。
脳はからだの一部。
だから、うつはからだの病気なのです。
うつの原因は脳内の何らかの異常
うつ病は脳の神経伝達物質の異常で起こると言われています。
モノアミン(セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン)の減少によってうつが起こるという説(モノアミン仮説)がその1つです。
モノアミン仮説をもとに多くの抗うつ薬が開発されています。
抗うつ薬がうつ病に有効であることから、脳の神経伝達物質の異常が、うつ病の原因の1つであることは間違いないでしょう。
もっとも、全てのうつ病をモノアミン仮説だけで説明できていないのですが、「脳内の何らかの異常がうつ病を引き起こす」ことに異論はないでしょう。
(「躁うつ病に挑む」(加藤 忠史)~うつの原因は脳由来神経栄養因子(BDNF)?~)
つまり、うつ病は脳というからだの一部で異常をきたしている病気なのです。
それが僕がうつはからだの病気と主張するゆえんです。
うつをこころの病気と言ってしまうと誤解が生まれる
うつは昔から存在していたようです。
うつの症状として、不安、悲観、絶望、イライラといった精神症状が目立つことから、「うつはこころの病気」といわれるようになったのではないかと思います。
(もっとも、身体症状も出ます)
そして、うつが脳の何らかの異常と分かった今でさえ、「うつはこころの病気」という言葉が定着してしまっています。
しかし「うつはこころの病気」と言ってしまうと、
「あいつ(おれ)は心が弱いからうつ病になったのだ」
「気合でなんとかしろよ」
「からだの症状は出ないんだな」
「なんで動けるのにずっと休んでいるんだ」
「休みたいからうつ病って言ってるんじゃないか」
「薬は飲まなくていい」
といった偏見が生まれてしまいます。
実際にこういった偏見を受けた方は少なくないのではと思います。
そしてこういった偏見に苦しみ、さらに症状が悪化してしまうのです。
(うつの人にかける言葉~人間万事塞翁が馬~)
骨折をすれば、みんなに心配してもらえるでしょう。
ギプスに励ましのメッセージを書いてもらえるかもしれません。
しかしうつ病だとどうでしょうか?
みんなが離れたりしませんでしたか?
自分からうつ病ですと言いにくくないですか?
その一因が「うつはこころの病気」という言葉なのです。
骨折(からだの異常)だと心配してくれます。
しかし、うつ(こころ?)だとそうはいかないのです。
「これからのうつの話」として、「うつはからだの病気」という言葉を広めていきたいとぼくは思っています。
それがうつ病患者さんから偏見、誤解を守ることにつながるからです。
そして、うつを支える周りの方も、脳(からだ)の病気と分かれば、理解もサポートもしやすくなるでしょう。
これからの「うつ」の話をしよう:未来のうつ治療と支援のあり方
うつの治療法
うつの治療法は記事にまとめていますので、ご参照ください。
・認知行動療法とは?~認知行動療法を世界一分かりやすく解説しました~
おわりに
近年、うつ病の理解が進んだとはいえ、まだまだ誤解と偏見を感じます。
「うつ病だから何もできない」ということはありませんが、「こころのかぜ」といった生ぬるいものではありません。
(うつが甘えじゃない理由:思い込みにとらわれてはいけない)
骨折の人に走れとは言わないでしょう。
末期がんの人に働けとは言わないでしょう。
うつはとんでもなく苦しい病気なのです。
うつ病にかかった人にしか分かりません。
まずはその苦しさに耐えている患者さんを誉めてあげましょう。
うつを治すだけでなく、うつの人も生きやすい世の中になればなと思います。
本日もありがとうございました。
(うつになりやすい性格、考え方についてはまた記事にします)
【まとめ】
うつはからだの病気
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
うつ病 ブログランキングへ
闘病記 ブログランキングへ
歯・口・喉の病気 ブログランキングへ