4秒に1人が自殺しているこの世界│「うつ」が10年で20%増加している
2017/11/16
目次
世界から自殺がなくなりますように
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
本日は気になった記事をご紹介します。
それはこちら→「WHO、世界のうつ病増加に関して警告」です。
内容をお伝えしていきます。
「うつ」が10年で20%増加している
WHO世界保健機関が、「国際レベルでのうつ病が、この10年でおよそ20%増加している」としました。
増加している原因は何でしょうか?
記事では詳細に書かれていませんが、心療内科・精神科を受診しやすくなったことも一因だと僕は思います。
今でこそ精神疾患に対する理解が進んできていますが、昔は精神患者への偏見がひどかったと言われています。
なので、精神・身体に異常があっても病院に行けず、家族もうつ病の身内がいることを隠していたのでしょう。
現在でもうつの受診率が低く、自分の病気の原因が分からないor気合が足りないせいだと思って悩んでいる方が多いのが現状です。
(ドクターショッピングの日々~歯医者を中心に~)
しかし、以前に比べると受診率が上がっているのでしょう。
だから「うつ病患者が多く確認される→うつ病が増えた」という図式が成り立つのだと思います。
”昔のうつ確定者+本当はうつだったけど受診しなかった人”と”今のうつ確定者+ほんとはうつだけど受診していない人”の正確な数の推移は分かりません。
しかし、うつ病が生活のクオリティを下げる深刻な病気であることは確かです。
「うつ心の風邪」というキャッチコピーがありましたが、そんな生易しいものではなく、「心のガン」と言えるでしょう。
(うつ病は心の風邪?:そんな生ぬるいものではない)
自死を招いてしまう病気なのです。
「うつ」は自殺を導いてしまう
この病気は自殺へとつながる可能性があるとされています。
「うつ」になると、自殺する可能性が高まります。
うつ経験者ならお分かりでしょう。
僕は健康な頃、自殺のニュースを見て、
・なんで自殺なんてするんだろう
・自殺するくらい怖いことをする自信があったら生きれるんじゃないか
と思っていました。
しかし、うつを経験して、自殺する人の気持ちが分かった気がします。
(【闘病記】うつ病と顎関節症)
この世には苦しみしかないと思ってしまうのです。
・おいしいラーメンを食べたい!
・大好きなカレとデートしたい!
といった積極的な感情で「自殺したい」と思うのではなく、
・絶え間なく続くうつの苦しみから逃れたい
(【まとめ】ぼくの鬱病の症状~こんな症状に苦しんでいました~)
・生きてても何の希望もない。
・うつになって仕事もお金も家族も失った、おわりだ。
・自分が生きてても何も成し遂げられない価値のない人間に思える
といった悲観的でネガティブな感情から自殺したいと思うのだと感じました。
(なぜうつ病になると「死にたい」(自殺したい)と思うのか?│うつ7年経験した青年Aがお答えします)
うつ症状に耐えているだけでもすごい事だと今になって思います。
苦しい身体・精神症状が24時間続くのですから。
捻挫であれば、動かさなければ痛みがないでしょう。
風邪であれば、2,3日で元気になるでしょう。
うつ病はそうはいきません。
脳内の神経伝達異常で絶え間ないネガティブな感情と不快な身体症状に悩まされるのです。
僕の場合はこんな症状でした。
うつ症状の一例
精神
・人と目が合っただけでブサイクと思われてる気がする
(身体醜形障害と治療法~僕は鏡にうつる自分に絶望していました~)
・何もされてないのにイライラする
(うつ病で意味もなくイライラしてしまう…。その原因と5つの対処法)
・他人が怒られてるのを自分のせいだと感じてしまう
・頭が回らなくて簡単な計算ができなくなる
・自分の人生にはこの先何も良いことは起こらないと思う
・「楽しい、嬉しい」という感情がなくなる
(というより分からなくなる)
・楽しかったことが楽しくなくなる
(というより何も感じなくなる)
身体
・体に鉛が入ってるんじゃないかってぐらい重い
(うつ病の症状の1つとして体が重く感じることはよくある症状)
・汗が止まらない
・寝ても寝ても疲れが取れない
(うつ病の過眠と治療法:うつの睡眠障害は不眠だけではない
・顔の筋肉とか神経が緊張していて動かしにくい
(結局、顎関節症とは何なのか?その正体と治療法の真実)
・目が開きにくい
・光がまぶしく感じる
まさしく自律神経失調症、不定愁訴のオンパレードでした。
こうした症状が1日中続くんです。
死にたくなる気持ちも分かります。
しかし、うつ病で絶対に死んではいけません。
その事は「「うつの自殺は絶対あかん」~してはいけない4つの理由~」で詳しく書いていますので、また目を通していただければ幸いです。
世界では4秒に1人が自殺している
毎年世界でおよそ80万人の自殺者が出ており、これは4秒に一人が自殺しているということになります。
こんなに多くの人が自殺しているなんて。
人は何もしなくても自然にお迎えがやってきます。
その前に自ら死を選ぶ人がこんなに多いのです。
人はよっぽどの事情がない限り、自死を選びませんし、選べません。
この方々の苦しみを想像するだけで胸が痛みます。
しかし、それでも自殺はいけません。
自殺は自分だけでなく、周りの人をも不幸にする行為だからです。
(『自殺って言えなかった。』(あしなが育英会):遺された遺族の想像を絶する苦しみ)
必ず人生で挽回するチャンスが訪れるはずです。
希望を持つことが大切ですね、何事も。
おわりに
生きていれば、楽しい事だけではありませんよね。
僕も苦しいことが何度も何度もありました。
・うつと分からず4年以上歯科で顎関節症のマウスピース治療をして膨大なお金を費やしたこと。
(うつ病と顎関節症はなぜ間違いやすいのか~うつが「原因」で顎関節症は「結果」~)
・勝手に抗うつ薬の服用をやめて離脱作用で頭がぼーっとしたこと。
(勝手にうつ病の薬をやめて(断薬)はだめ!│ネット情報に惑わされないで)
・好きな女性に告白したら、その子は僕の親友が好きだった事実を知ったこと。
・ポールにクルマをぶつけてしまったこと。
大なり小なりネガティブな事件は起こるものです。
しかし、それが人生なのかもしれません。
人生は楽しいことも辛いこともあるものなのかもしれません。
その場その場の感情に流されすぎずに生きたいものです。
ありがとうございました。
青年A