勝手にうつ病の薬をやめてはだめ!(断薬)│ネット情報に惑わされないで
2017/09/28
目次
抗うつ薬を自己判断でやめるのは危険すぎる
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
本日は「ネット情報に踊らされたうつ病患者の行く末。自己判断で“断薬”したら緊急入院するはめに…」の記事を参考に、うつ病の薬を途中でやめることの危険性をお伝えします。
よろしくお願い致します。
医療不信で抗うつ薬を勝手に中断
記事の中でこのように書かれています。
ネットの情報などから「薬に意味はない」と判断した岩本さんは勝手に断薬をしてしまう。
「今までになく強い耳鳴りや筋肉のけいれん、過呼吸が起こるようになり、病院に緊急入院されました。
当然、仕事はクビに。
今はまた別の抗うつ剤を飲んでいますが、これが正しいのかもわかりません」
就職でのトラブルが原因で2年前にうつ病と診断された岩本哲夫さん(仮名・32歳)の言葉です。
「精神科で抗うつ薬のパキシルを処方されたことで症状が一時的に緩和、転職にも成功しました。
ただ、仕事中に気分が高揚したり、背中の鈍痛やめまいに襲われたりといった症状が出始めたのです」
症状を訴えるも同じ薬を処方されるだけ。
「おかしいと思って、別のクリニックを回ってみたんです。
そこで、今度は抗うつ剤のSSRIを処方させられました。
ただ、一向に鈍痛などの症状が収まる気配はなかった」
このように医療不信からネット上の「薬は意味ない」という文言を使用しきって断薬。
最初に書いたような悲惨な結果となってしまったようです。
青年Aも(勝手な)断薬を経験したけど、ほんと危険
恥ずかしながら、僕も一度勝手に抗うつ薬(サインバルタ)を中断したことがあります。
いや、家族の勧めもあって中断しました。
親は「あんたは鬱病ではない」と思っていたからでしょう。
(うつ病からの回復は「家族」にかかってる│「うつ」と家族の接し方)
どうなったか?
岩本哲夫さんと同じ症状が出ました。
・筋肉のけいれん
・過呼吸
・汗がとまらない
(なぜ、うつ・自律神経失調症になると汗が止まらなくなるのか(多汗)?│汗の種類と対策)
・頭がぼーっとする
・光がまぶしく感じる
…など。
服用をやめた次の日からすぐに不快な症状が現れたのです。
数日すれば慣れると思いましたが、症状はおさまるどころか進んでいきました。
少し話はそれますが、服用をやめたのは、自分はうつ病ではなく顎関節症だと思っていたからです。
(うつ病と顎関節症はなぜ間違いやすいのか~うつが「原因」で顎関節症は「結果」~)
顎関節症や噛み合わせが悪いと全身の不定愁訴や自律神経失調症が現れると信じ切っていたのです。
(顎ずれを気にしすぎないで!病気になんて、ならないから。)
どれもネット上の記事を鵜呑みにして。
話を元に戻すと、抗うつ薬の勝手な断薬は絶対にやめてください。
本当に離脱作用に苦しむことになるのです。
医者もこう言ってます。
「うつ病の薬を急にやめるのは本当に危険。
副作用の危険を煽る記事を鵜呑みにして勝手に服用をやめるのは絶対にやめてください。
服用中の薬の効果が感じられず、量を減らしたいなら、医師に相談してください」
危険ではなく「本当に危険」です。
悪い医者がいるのは事実
残念ながら、良い医者ばかりではありません。
患者をだまして高額の診療代を請求したり、自分の研究の事ばかりで患者の話をまともに聞かない医者もいます。
(負のスパイラル、力量不足の医院、悪徳医院)
しかし、悪い医者ばかりでもありません。
ただでさえ、うつ病の苦しすぎる症状で辛いのに、まともな診療や話をしてくれなくて医療不信に陥るのも仕方ありません。
しかし、その時は薬をやめるのではなく、その医者をやめましょう。
心療内科・精神科はたくさんあるのですから。
必ず患者と向き合った、人間味のある先生が見つかるはずです。
(うつ病の病院選びにお困りの方へ:うつ経験者が選び方を教えます!)
おわりに~薬をやめたくなる気持ちも分かる~
抗うつ薬の勝手な中断は絶対にNG!と言っておきながら、僕は勝手な中断を経験しています。
なので中断したくなる気持ちが分かります。
・飲んでも治らないじゃないか
・カラダに悪い薬なんじゃないか
・もっと良い薬があるんじゃないか
僕は、そう思っていました。
しかし、抗うつ薬の中断による離脱症状は思っている以上にキツイです。
風邪薬を途中で飲まなくなってもあまり変わらないでしょう。
歯の痛み止めだってそうかもしれません。
しかし抗うつ薬は違います。
先ほどお伝えした苦しい症状に苛まれて、生活の質がグンと下がってしまいます。
(【まとめ】ぼくの鬱病の症状~こんな症状に苦しんでいました~)
なので、脱線しますが、旅行でも抗うつ薬だけは絶対に忘れないでください。
昔、神戸旅行で抗うつ薬を忘れてエライ目に合った事をいまだに思い出します(^^;。
うつ病には終わりがあります。
(やまない雨はない(倉嶋 厚)~うつ病は必ず治る、降りやまない雨はない~)
きちんと治療をして、規則正しい生活をすれば、薬を卒業できる日が来るのです。
(うつ治療のすべて)
その時までの相棒だと思って、適量を服用していきましょう。
お読みいただだき、ありがとうございました。
青年A