【うつ病の問診】うつの症状を消したい消したいと思ってはいけない
2017/10/31
目次
(うつ症状を)なくそうと思うと余計意識してしまう
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
本日は、うつ病当時の問診のやり取りを記載した問診ストーリーです。
テーマは「うつ症状との向き合い方と双極性障害について」です。
どうしたらうつ症状を消せるのか、自分はうつなのか双極性障害なのかでお悩みの方の参考になれば幸いです。
本日もよろしくお願い致します。
うつ病の問診
先生
どうですか?
青年A
そうですね、特に症状の変化はなくて「体が重たい」という症状と「股の違和感」「顔の筋肉のこわばり」はいつも通りあるって感じですね。
まあ退職する前に比べれば、当然はるかに症状は良くなっているんですけど、ここ最近あまりその回復が感じられずにいて、大丈夫かなと不安に思っています。
先生
睡眠時間はどうですか?
青年A
それはいつも通りです。
7時間くらい寝れています。
うつの不眠を改善させる4つの方法:安心してください、ねむれます!
先生
日中はどのように過ごされてますか?
青年A
日中はランニングに行ったり図書館でパソコンとか本読んだりとかして、わりと昼間は家にいることが少ないですね。
(うつ病の運動療法~うつの人に運動を強くオススメする4つの理由~)
睡眠に関しては、寝れないというか寝すぎてしまうことのほうが多かったです。
先生
これから先の回復は、時間かけて見ていったほうがいいかもわかりませんね。
以前のストレス要因はかなりなくなってきたんですけど、でもやっぱり体としては警戒するんですよね。
これから先体が良くなったら、次は社会復帰というテーマが来るので。
こういう言い方はあれなんですけど、医学的に言うと「疾病への逃避」。
でも一旦逃げ込まないと抜け出せなかったわけです。
一旦逃げ込んでしまうと次社会復帰する時に厳しい現実を考えないといけなくなります。
なので無意識レベルで「疾病への逃避」を続けたいという思いになっているのかもしれません。
それが身体化症状として出ている可能性があります。
身体症状を気合いで消すなんてことは出来ないので、長い目で見はったほうが良いでしょうね。
青年A
なるほど。
このまま症状を見守っていくというのが良いということでしょうか?
先生
そうですね。
身体化症状に関しては、ある時気がついたらそういえば前気にしてた症状を感じてないな~というふうになっていきます。
青年A
なるほど。
確かに体が重たいっていうのも知らない間に良くなってはいってますね。
先生
そうですね。
でも今は症状を取りたい取りたいって思ってるんですよ。
で、それを思ってるうちは余計執着します。
青年A
そっちに余計意識がいったりとか焦ったりとかしてですね。
先生
そうです。
取ろう取ろうと思って、それであちこち病院行ってみたりしてね。
(ドクターショッピングの日々~歯医者を中心に~)
そうしているうちは、それに対する執着が強くて余計に症状が強く感じられてしまうんです。
青年A
なるほど。
それはありますね、確かに。
先生
だから取ろうと思わないことです。
むしろそれと付き合っていこうぐらいに思うんです。
すると知らない間に消えてますわ。
(うつ症状はいつのまにか改善されている:その理由と改善方法)
青年A
今まではそういったSNRIを使ってて、今はSSRIを使ってますが、これはそのままでOKですか?
先生
医学的に見ると今のSSRIで効果があるわけですから、ノルアドレナリンをあえて刺激する必要はないのかもしれません。
青年A
薬としては効いているという感じですよね?
先生
と思います。
最初に来られた時と比べて全然印象が違います。
青年A
また違う話なんですけど、躁鬱病というのはどんな病気なんですか?
先生
躁鬱病はうつだけじゃなくて躁状態…ベースラインより上の気分エピソードがあるということです。
青年A
それはわりとはっきりと出ることが多いんですか?
先生
一応学問的にはそうなってます。
でも言うたらベースラインを行ったり来たりするタイプの双極性障害もあるんですね。
この場合は「双極スペクトラム障害」という言い方をしたりするんです。
でもその可能性はあります。
青年A
僕の場合でもですか?
先生
そうです。
青年A
なるほど。
僕の中ではかなり上がってるという実感は全くないんですけど、なんかその治療が長引いていると感じた時に違う精神疾患なのかなと思ってしまう時があるので。
先生
うつの症状だけ見たら区別つかないんですよ。
単極型うつ病と双極性障害とを。
ただ特徴は何度も何度も(上がり下がりを)繰り返すということです。
問題は波なんです。
(泰葉が双極性障害(躁うつ病)で死にかけてたとのこと┃完全復活に涙と感謝)
落ち込んでる状態が問題なんじゃないんです。
うつ病の場合は落ち込んでる状態が問題なんです。
なのでそれを改善させたらおしまいなんですけど、双極性障害は波そのものを止めないといけないんです。
治療薬も変わってきます。
今後の経過次第で治療の方針が変わる可能性もあるということです。
青年A
分かりました。
ありがとうございます。
おわりに
うつ症状に苦しんでいる方はいっこくも早く症状を消したいと願っています。
当然の心理です。
しかし悲しいかな、症状を消そう消そうと思えば思うほど、意識してしまって苦しみが増してしまうのです。
うつ症状はある日急に消えるわけではありません。
気づいたら消えています。
大事なのは、今ある症状に人生の時間を奪われないことです。
症状はいつの間にか消えると考え、症状といった内向きの思考ではなく「今」できることは何かといった外向きの思考が大切だと僕は思いました。
読書
(メンズ限定!休養中にモテ男に生まれ変わりませんか?~「美女と野獣」の野獣になる方法~)
運動
(うつ病の運動療法~うつの人に運動を強くオススメする4つの理由~)
家事
(“ツレうつ”から10年 「元気づけようと踊ったことも…」と作者「細川貂々」が振り返る)
自宅のお仕事
(『うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話』(阪口裕樹))
など、うつでも出来ることは必ず見つかります。
今なにをするかで今後の回復、成長が変わってきますよね。
泣くのはもうおしまいです。
できることに目を向けましょう。
僕はそう思って症状と向き合っていきました。
参考になれば幸いです。
本日もありがとうございました。
青年A