始まりはイップスから‥
2017/10/04
イップス
高校生の頃、3年間硬式野球に熱中していました。
地元の公立高校で文武両道をスローガンにしており、毎日勉強と野球の日々でした。
僕は、何事もきちんと真面目にしないと気が済まない性格でした。
野球の練習をサボっている人を見ると、 「もっと練習しろよ!」って思う人間でした。
小中と野球をしてきた僕は、当然の如く、高校でも野球部に入部しました。
しかし試練は高校1年生から始まりました。
4月に入学して6月頃、イップスにかかってしまいます。
イップスとは、神経的な原因でスポーツの動作に支障をきたし、自分の思い通りのプレーができなくなる運動障害です。
ゴルフのパターで的外れなところにしか打てなくなる症状が有名でしょうか。
僕の場合は、まっすぐボールが投げられず(というか右手に力が入らない)、おかしなところにボールを投げてしまう症状でした。
「気の持ちようだよ」「落ち着いて」などと周りから言われるのですが、そんなもので治るものではありませんでした。
ましてや入学してすぐです。
スポーツ経験者の方はお分かりいただけるかと思いますが、上級生は神です。
暴投して怒られるのが怖くてますます投げれなくなりました。
小中と比較的順調(レギュラーなど)に野球をしてきただけに、この挫折は非常にショッキングな出来事となりました。
授業が終わる6時間目になると、だんだんグラウンドに行くのが怖くなり、冷や汗が出て辺りがまぶしく感じ、血の気が引いていく感覚でした。
しかし、自然と「いつの間にか」投げることは出来るようになっており、結果として2か月程で気にならなくなりました。
思えば、この経験が精神症状の始まりだったのです。