うつ、顎関節症を治そう

~患者(私)の体験記と克服法について~

*

うつ病の患者数が3億人を超えてしまった│全人口の4%がうつになる時代

      2017/10/04

日本のうつ病患者数は506万人

こんにちは、青年A(@seinen1234)です。

23日、WHOが世界の推計うつ病患者数を発表しました。

それによると、2015年でうつ病患者が推計3億2200万人に突破したようです。

これは全人口の4%が疾患している計算で、WHOは早急な対策が必要だと述べています。

今回はその内容をお伝えしていきますので、本日もよろしくお願い致します。

【WHO】世界のうつ病患者数(毎日新聞より)

増え続けるうつ病患者

世界保健機関(WHO)は23日、世界でうつ病に苦しむ人が2015年に推計3億2200万人に上ったと発表した。

全人口の約4%に当たり、05年から約18%増加した。

世界的に一般的な精神疾患になりつつあり、若年層の自殺増にもつながっているとして、早急な対策が必要だと指摘した。

具体的にどういった対策が必要なのでしょうか?

世界だと広いので、うつ経験者としての日本でしてほしい対策を考えてみたいと思います。

1.うつの真の原因の特定

これが急務でしょう。

真の原因が分かれば、それを克服する治療薬が開発できます。

現在は、モノアミン仮説という仮説をもとに抗うつ薬が使われています。

モノアミン仮説とは、モノアミン(セロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質)が脳内で少なくなるからうつ症状が出てくるんだ、という説です。

これを根拠にモノアミンを増やす薬として抗うつ薬が使われており、一定の成果を上げています。

しかしモノアミン仮説だけでは、うつ病を説明できないのです。

なぜなら、抗うつ薬を服用すれば、すぐに脳内のモノアミンが多くなります。

それなのに、効果が出るのに2週間かかったり、速攻でうつが消えたりしないからです。

うつ経験者の方はお分かりかと思いますが、苦しいうつ症状は徐々に、少しずつ、いつの間にか消えていくということです。
【まとめ】ぼくの鬱病の症状~こんな症状に苦しんでいました~

モノアミンが真の原因ではなく、抗うつ薬でモノアミンが適切な濃度をキープされ続けることで、脳内の何かが徐々に正常に戻っていった結果、うつ症状がなくなっていく、と現在は考えられています。

その脳内の何か(真の原因)が分かれば、それに直接アプローチしてうつ病をもっと早く克服できるかもしれません。
これからの「うつ」の話をしよう:未来のうつ治療と支援のあり方

2.労働時間を減らす

働く時間を減らしましょうよ。

電通の事件は氷山の一角です。
電通新入社員自殺、「死ぬくらいなら辞めればよかった」が絶対に誤りである理由。│「うつ」の自殺

僕も新卒で入社した会社で鬼のような長時間労働を強いられました。

長時間労働のご経験者なら分かると思いますが、途中からマヒしてきて「生きるために働いているのか、働くために生きているのか」分からなくなります。

人生がつまらないように感じてきて、月曜日を迎えるのが嫌で日曜日が憂鬱になり、仕事なんかしたくないとお思いのサラリーマンは多いでしょう。

「本来、仕事は生きがいのはずなのに」です。

その原因の1つが長時間労働です。

今国会で労働時間について話し合いが行われていますが、いっそのこと(サラリーマンは)1日8時間以上の労働を禁止してはいかがでしょうか?

1日8時間まで!と決められたら、人はその時間で効率良く仕事をするようになるものです。

ダラダラ働いて残業代を稼ぐ輩がいなくなって会社にとっても省エネでしょう。

仕事は人生の一部です。

1日のすべてを(他人様がお作りになった会社の)仕事に費やすのは、一度しかない人生の時間を無駄にしてる気がするのです。

また、仕事はマラソンです。

ガムシャラに働いてカラダを壊してしまっては元も子もありません。

ペース配分を守って、毎日生き生き仕事をしたいと強く思います。

3.生きる最低限のお金を配る

医療費の自己負担額を3割から1割にする自立支援医療制度という制度はあります。
自立支援医療制度~医療費負担が1割に~

しかし、生きるために必要なお金を受け取る制度が充実していません。

障害年金の受給はハードルが高すぎますし、傷病手当金は最長1年6か月で、この制度を知らなくて資格喪失してしまった人も少なくないでしょう。
傷病手当金はうつ病でも申請できます~退職後でも受給できました~

減り続ける貯金に怯えながら、働けない自分を責めながら、布団で寝るしかない毎日が絶望で仕方なかったことを昨日の事のように感じています。

「健康で文化的な最低限の生活」が憲法で保障されているはずなので、うつ病患者にせめて生活費だけ支給するシステムを作ってもらいたいです。

それがあれば、生活を苦に自殺する人を防げ、支える家族も経済面では安心してサポートし続けられるでしょう。
『自殺って言えなかった。』(あしなが育英会):遺された遺族の想像を絶する苦しみ

うつの人への経済的援助の充実も必須です。

おわりに~うつは現代病~

うつ病は変わった病気です。

うつ病ですと言いだしくい病気だからです。

普通、病気を伝えると優しくされるでしょう。

しかし、うつ病を伝えると偏見の目で見る人が必ずいるはずです。

「頭がおかしくなったんじゃないか、実際に泣き出したり怒り出したりするし」

「頭が働かないみたいだから、仕事は無理だな」などと、付き合いを避けたりする人が少なくありません。

それゆえ、うつ病を告白できずに苦しみながら仕事をしたりしている人がどれだけいることでしょう。

僕もその1人でした。

うつ病ですと誰にも言わずに治療し続けました。

親にも、です。

詳しくは「【闘病記】うつ病と顎関節症」に書いていますが、会社でうつ病がひどくなってから親に伝えました。

大学の時は隠して通院していたのです。

誰にも言えず、1人苦しみながら生活しているうつ病患者を思うと涙が止まりません。

今回のWHOの調査によって、うつ病患者が安心して暮らせるような社会になってほしいと本当に願います。

僕はこのWEBサイトで情報を発信することしか出来ませんが、うつ患者のタメになれるよう発信を続けていきます。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

サイトアイコン青年A

 - 【ニュース】気になった記事(うつ、顎関節症)