うつの診察で患者が伝えるべき4つの事:うつは対話で理解が深まる
2017/12/12
目次
うつの診察は特殊で「カラダを診ない」
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
本日は、うつ経験7年以上の青年Aが、うつの診察で医師に伝えるべき4つの事柄をまとめました。
うつの診察は特殊で、カラダを診ずに「対話」で診察が進んでいきます。
例えば、皮膚があれている場合、皮膚科の診察で先生が皮膚を見て症状を判断するでしょう。
骨が折れてる気がする場合、整形外科に行って先生がレントゲンで骨をみて判断するでしょう。
どれも、カラダの状態を見て診断されます。
しかし、うつ病はそうではありません。
それは、そもそもうつ病を客観的に判断する身体検査が確立されていないからです。
光トポグラフィーがうつの身体検査で注目されましたが、まだまだ信用できません。
(光トポグラフィー検査(NIRS)とは?:オススメできない7つの理由と精神疾患の検査法)
なので、医師は対話によって症状や回復具合を判断するしかないのです。
(大うつ病性障害・双極性障害治療ガイドライン~”うつ”のすべてがここにある~)
医師に病状を正確に把握してもらうために、患者側は症状や日々の生活をきちんと診察で伝える必要がありますね。
今回は、うつの診察で伝えるべきことをまとめましたので、本日もよろしくお願い致します。
うつの診察で伝えるべき4つの事
1.今の心と体の状態
まずは、今のココロとカラダの状態を伝えましょう。
前回の診察から今回までの間で変化したこと、変わっていないことを中心にお伝えします。
ココロ
・イライラがなくなったor大きくなったor変わらない
・楽しいという感情が出てきたor減ったor変わらない…など。
カラダ
・体が重い症状が小さくなったor大きくなったor変わらない
・頭がぼーっとする症状が小さくなったor大きくなったor変わらない…など。
うつ症状は人によって違いますが、今回の診察までの心身の状態を具体的に伝えると良いでしょう。
(【まとめ】ぼくの鬱病の症状~こんな症状に苦しんでいました~)
2.睡眠時間
これはよく聞かれる質問だと思います。
精神科医は、睡眠時間を知りたい傾向があります。
僕は過去に3件心療内科・精神科を受診しましたが、どの病院でも睡眠についてよく聞かれました。
(うつ病の病院選びにお困りの方へ:うつ経験者が選び方を教えます!)
・夜11時に寝て朝7時に起きているので、8時間くらい寝ています。
・毎日7時間くらい寝ています。抗うつ薬を飲んでから寝つきが良くなりました。
といった風に、就寝&起床と睡眠時間を伝えると分かりやすいです。
3.日々の過ごし方
次に日々の過ごし方を話しましょう。
こちらから話さずとも、先生から質問してくれたりもします。
・今は休職中なので、日中は図書館で本を読んだりしています。
・少しずつカラダを動かせるようになってきたので、バイトしようと求人誌を見ています。
(うつの復職はアルバイトから始めてみては?おすすめ求人サイトとバイトをすすめる7つの理由)
など、毎日どんな日々を送っているのか伝えましょう。
医師が患者のライフスタイルを知ることで、アドバイスできることがあるからです。
4.今、不安に思っていること。知りたいこと
最後は質問です。
今、不安に思っている事や知りたいことを先生に質問しましょう。
先生は精神科領域のプロで、何十人何百人の患者さんを診てきた経験があります。
あなたが不安に思っていることや知りたいことは、過去の患者さんも同じように思っていたはずです。
そして、先生に質問したはずです。
なので、先生には答えがある可能性が高いんです。
せっかくの診察ですので、気軽に質問して心のモヤモヤを解消させましょう。
僕が先生にした質問を問診記録としてまとめていますので、良ければまたご覧ください。
(【問診】うつ、顎関節症の問診記録)
うつの診察前に、伝えたいことを整理しておこう
診察の時間を有効活用するために、伝えたい事はあらかじめ整理しておきましょう。
僕は紙に書いてまとめていました。
何も整理せずに診察室に入ると、伝えたい事が思い出せなかった経験をしたからです。
特にうつ急性期は頭がぼーっとして回転しない症状があったりしますので、診察前に整理しておくことをオススメします。
(うつ病で「頭がぼーっとする」症状の対処法と付き合い方:その症状には終わりがある)
おわりに
うつの診察は特殊で、対話によって診察が進んでいきます。
ですので、問診前に上記4つを整理した上で問診に臨むと、より有意義な診察となります。
心のモヤモヤをなくして前に進むために、有効に診察を役立てていきましょう。
(アサーショントレーニング④~「私メッセージ」を使って自分の気持ちを分かってもらおう~)
本日もありがとうございました。
青年A