うつ、顎関節症を治そう

~患者(私)の体験記と克服法について~

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【うつ病の問診】なぜ日本の精神医療は10年遅れているのか?│新しい心理療法「act」

      2019/06/23

日本の精神医療

こんにちは、青年A(@seinen1234)です。

今回は、精神科の先生と問診ストーリーです。
【問診】うつ、顎関節症の問診記録

日本の精神医療が遅れている理由と新しい心理療法「act」についての問診ですので、参考になれば幸いです。

本日もよろしくお願いします。

うつ病の問診

先生

体調はいかがですか?

青年A

そうですね…特に問題はないです。

夜10時半くらいに寝て朝6時半に起きています。

仕事もそれなりに楽しくさせてもらっています。

結構この仕事が楽しく感じてきてて、「天職」じゃないかと思うぐらいやりがいがあります。

一社目の時は大変だったんですけど、振り返ってみると「今で良かったな」と。

今の仕事にたどり着けて良かったなとすごく思います。
入社1年で退社が決定

睡眠も異常はなくて、スポーツジムに週2回行ってトレーニングしたりもしているので、わりと健康な生活かなと。
うつ病の過眠と治療法:うつの睡眠障害は不眠だけではない

先生

なるほど。

青年A

ただ、カラダの症状はまだ残っています。

下半身を中心に体が重たく感じる症状と下顎周りの筋肉の緊張の2つです。

それはまだもう少し長く付き合っていく必要があるのかなと覚悟しています。

ただ、ぶっちゃけ体の方に意識が向いていないというか、それよりも(頭の回転も良くなってきているので)仕事をうまくこなしたいという方に意識がいっていますね。

先生

状態としては良いですね。

青年A

そうですね。

あと、待合室のモニターに「新しい心理療法act」が流れているんですけど、あれは注目されてる心理療法なんですか?

先生

そうですね。

ずいぶん練られた(よく考えられた)心理療法だと思います。

すごいですよ。

どうも20年ぐらい前から練られていたみたいです。

基本的な言語理論から入ってきて「人間がなんで悩むのか」を解明しているわけです。

そっから入っているので、すごい説得力があるんです。

疾患横断的で、この病気はこう捉えるといったものではなくて、どの病気でも当てはまる考え方だと思います。

別に病気でない人にも参考になる考え方なんですね。

青年A

確かにそうですね。

シンプルに言うと、思考と自分自身を分けましょうという考え方ですね。

先生

そうですね。

盲点だった事を教えてくれるような印象です。

青年A

なるほど。

これは新しい心理療法なんですね。

心理療法と聞くと”認知行動療法”がパッと思いつきますが。
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先生

actは新しい心理療法です。

認知行動療法はもう古いですね(笑)

青年A

そうなんですね!

先生

認知行動療法ですらもう古いんです。

認知行動療法ができるカウンセラーの人って(日本では)まだ少ないんです。

ただ、世界的な水準で見たら(認知行動療法は)もう古いんです。

青年A

日本の精神医療って遅れてるんですかね?

先生

そうですね…

我々の責任もあるんですけど、心理学会はもっと遅れてるんです。

カウンセラーは患者の話を聞いて終わりですから。

結局、患者さんが非機能的な…あまり合理的ではない考え方や話をしてても、カウンセラーは「そうですね」と同意するばっかりですから。

そりゃあ治らないわけです。

「なんで(非機能的で合理的ではない考え方に)なっているのか」を説明して具体的な改善方法を示さないといけないですよね。

青年A

そうですね。

ただの相談相手になってるカウンセラーさんが多いって事でしょうか?

先生

そうですね。

共感だけだったら誰でも出来ますから。

そうではなくて、人間はなんで悩むのか?

それをきっちり教える。

それが大事ですね。

青年A

それが出来る心理カウンセラーさんが少ないって事ですね。

先生

そうです。

教科書も英語を日本語訳したものですから。

青年A

やっぱり、アメリカが最新なんですね。

先生

そうです。

優秀な人が集まってきますから。

世界中から集まって研究してはるわけですから、太刀打ちできないですよ(笑)

青年A

なるほど(笑)

先生

日本の精神医療のレベルは低いですよ。

青年A

そうなんですね。

よく日本の医療は素晴らしいといった事がメディアに取り上げられていますけど。

先生

名人芸的な先生は少数いてはりますけど、全体で見ると日本の医療はすごくレベルが低いです。

下手したら韓国より低いです。

下手したらじゃないですね。

青年A

今まで医療先進国だと思っていました(笑)

先生

日本語で医学書が書かれているんですよ。

それは素晴らしい事ですよ、僕ら日本語の医学書で勉強できるっていうのは。

でも他の国の人らは英語で勉強するしかないわけですよ。

僕らが日本語でやってる時点でタイムラグがあるわけです。

どうしても10年くらい遅れるわけです。

で、日本語で論文発表したって誰も見ないですよ。

青年A

みんな英語ですもんね(笑)

先生

日本だけガラパゴス化していくわけです。

青年A

日本だけで通用するようになってしまうというわけですね。

先生

そうです。

心理療法がこれだけ遅れている国はほんと少ないですよ。

青年A

そうですか。

先生

すごく後進国です。

青年A

先生そのうちアメリカで治療するようになるんじゃないですか?笑

先生

いやいや、ただ向こう(アメリカ)からしたら、僕のやってる事もまだまだなんで。

最近の研究には目を見張るものはありますから。

ただ、診療科によって違うんですよ。

精神科は遅れてるけど、神経内科や循環器とかは日本が強かったりしますから。

日本人が受けてる医療は世界一と思ってるかもしれませんが、全般的に見たらそんな事はないという事ですね。

日本への医療ツーリズムがブームとか言われてますけど、誰も来ませんやん(笑)

青年A

そうなんですね(笑)

それにしても「act」という心理療法は初めて知りました。

先生

日本の精神科医やカウンセラーに聞いても知らない人が多いと思います。

僕らが英会話を勉強する時、相手がフィリピンやアメリカの看護師さんや心理学会の方でバイトでやってたりするわけです。

みんなactを知ってます。

英会話の先生が知ってるわけです。

パートタイムに看護師さんでも知ってるわけです。

情報量が全然違うわけです。

青年A

なるほど。

すごく勉強になりました。

ありがとうございました。

おわりに

先生のお話を聞いて、英語勉強せなやばいなと思いました^^;

それと同時に、先入観はコワイなとも感じました。

日本の医療は最先端だと思っていたからです。

全然、そんなことはないんですね。

自分の身は自分で守る。

健康に気をつけて生活していけたらと思います(笑)

本日もありがとうございました。

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