うつの誤診に要注意!│誤診の苦しみを闘病記にした千葉の主婦の話
2017/12/10
誤診
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
今回は、中日新聞の記事をご紹介致します。(http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2015082102000004.html)
「誤診の苦しみ、闘病記に 千葉の主婦「薬で悪化、気をつけて」」より
千葉の主婦「樋口直美さん(53)」は、レビー小体型認知症なのにうつ病と誤診され、誤った薬物治療に6年間苦しんだ後、正しい治療で回復した経験を闘病記にまとめられました。
「私の脳で起こったこと レビー小体型認知症からの復活」(ブックマン社)
「うつで投薬を受けて悪化した場合は気をつけて」と呼び掛けておられます。
以下、中日新聞より記事の要約&抜粋です。
・樋口さんは2000年ごろから頭痛や不眠、だるさなどに悩まされ、41歳のときに総合病院の精神科でうつ病と診断された。
・だが、処方された抗うつ薬と抗不安薬を飲むと手が震え、頭がもうろうとするなど症状が悪化。
・何もやる気が起きず、上の血圧が70まで下がって失神することも。
・他人の言葉や視線が怖くて対人恐怖症になり、パートの仕事も辞めた。
・薬が効いている実感がなく「薬をやめたい」と主治医に伝えると、主治医は「やめるともっと悪くなる」と逆に薬を増量。
・同じ病院で何人も主治医が代わる一方、うつ病の診断は変わらず、抗うつ薬治療は六年間続いた。
・八人目の若い男性主治医がようやく処方を中断し、樋口さんが服用をやめると「すぐにもとの状態に戻った」。
・認知症を疑ったきっかけは、テーブルのごみが芋虫に見えたり、寝室で見ず知らずの人が寝ているように見えたりする「幻視」を見るようになったこと。
・悪夢を見て叫んでしまうことも、本で読んだレビー小体型認知症の症状にそっくり。
専門医を受診し、認知症と診断された。
・初診から九年。
少量の抗認知症薬から治療を始めると、幻視を見なくなり、徐々に体調が回復。
・漢方薬や灸(きゅう)、ジョギングなど体に良いと思えることはすべて試した。
・最も効果を感じたのが、人と会って笑うこと。
・「この病気はストレスで悪化する。安心して人と笑って過ごせば、症状は治まる」
・誤診や処方薬による悪化に苦しんでいる人が少なくないことも知った。
・幻視が見え始めたころから、症状や思いを非公開のブログに書き続けており、今回、その一部を編集して出版した。
何が正しくて何が間違っているのか
誤診は恐ろしいです。
僕たちは医者のような医学知識を持っていないので、お医者さんに言われることは、当然のごとく信用してしまう傾向にあります。
僕も、誤診のようなものに悩まされました。
顎、顔周りの筋肉の緊張があり、「うつ」のせいなのに、当時は「うつ」だと思いませんでした。
(【闘病記】うつ病と顎関節症)
ネットで検索したところ、「顎関節症」がうつ病と似た症状があることから、歯科に通い続けたのです。
(当然良くなることはありませんでした)。
症状として表面化しているものではなく、真の原因を探る必要があるのかもしれません。
(うつの原因はストレス?~ストレスは「原因」ではなく「誘因」です~)
おわりに~原因不明の不調は「うつ」の可能性あり~
「うつ」の身体症状が大きく出ている人はうつ病と気づかず、マッサージや内科、外科を受診する方が相当数いらっしゃると言われています。
僕の「うつ」もいきなり現れたのではなく、少しずつ忍び寄り、少しずつ体調が悪くなったため、うつ病と気づくまでに1年半かかりました。
内科や外科を受診しても異常なしと言われるけど精神、身体面で不調のある方は、気軽に精神科・心療内科を受診されることをオススメ致します。
「新生活の始まりと心療内科受診」で記載しましたが、精神科・心療内科は、肩の力を抜いて気軽に受診できる場所ですので。
(うつ病の病院選びにお困りの方へ:うつ経験者が選び方を教えます!)