『顎関節症とかみ合わせの悩みが解決する本』(木野孔司):目からウロコ!これで顎関節症&かみ合わせの悩みとおさらばできます!
2016/03/03
目次
噛み合わせを治しても顎関節症は治らない
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
この記事を読んでくださっている方は、こんな悩みを持ってるんじゃないでしょうか?
・顎関節症で噛み合わせ治療を受けてるのに一向に良くならない
・顎関節症でマウスピース(スプリント)治療を受けてるのに一向に良くならない
(顎関節症にマウスピースを使ってはいけない!:4つの理由と正しい治療法)
・顎関節症治療で歯を削るといわれ、怖いので治療を保留している
・顎関節症が原因で、自律神経失調症になっていると考えている
(自律神経失調症は「症状」であって「病名」ではない。~真の原因は何か~)
・噛み合わせの悪さが原因で、不定愁訴になっていると考えている
(不定愁訴は「症状」であって「病名」ではない。~「症状」の治療になってませんか?~)
・顎関節症治療は、歯を削る咬合治療かマウスピース(スプリント)治療しかないと思っている
もしこのように考えておられるなら…
2年前の僕と100%同じです。
僕も同じように考えていました。
くわしくは、僕の闘病記(【闘病記】うつ病と顎関節症)に書いていますが、
4年以上、顎関節症の治療をしました。
マウスピース(スプリント)治療です。
(噛み合わせ治療にマウスピースを使うのはもうやめよう)
しかし、治るどころかむしろ悪化していきました。
自分はもう一生元気になれない…
そう絶望していた頃、この本に出合ったのです。
まさに運命の出会いでした。
そしてこの本の著者「木野孔司」先生の下で治療を受け、完治に至ったのです。
本日はそんな運命の本『完全図解 顎関節症とかみ合わせの悩みが解決する本 東京医科歯科大学 顎関節治療部部長が書いた (健康ライブラリー)』をご紹介したいと思います。
なぜ、顎関節症とかみ合わせの悩みが解決するのか?
なぜ、顎関節症とかみ合わせの悩みが解決するのか?
それは、
・顎関節症は怖い病気ではないということ。
・かみ合わせは顎関節症の主な原因ではないということ。
木野先生は、この2点を読者に伝えたかったのだと思います。
少なくとも僕はそう感じました。
本書の一部を抜粋してご紹介します。
『顎関節症とかみ合わせの悩みが解決する本』の一部抜粋
【はじめに】
・顎関節症は2人に1人が一生の間に一度は経験するといわれています。・それほど多い病気の割には、皆さんのまわりに顎関節症に苦しんでいる人は意外といないかもしれません。
・実は顎関節症はそれほど深刻な病気ではないのです。
・顎関節症の症状にはどうしてこのように個人差があるのでしょうか
・私は、その最大の原因が「顎関節症の原因はかみ合わせの悪さにある」という、昔から歯科医が信じ込んできた固定観念にあると考えています。・この考え方が顎関節症の症状改善を妨げるような、科学的根拠の立証されていないマウスピース治療や高額なかぶせ物治療、歯列矯正を「行うべきである」という根拠になっています。
・東京医科歯科大学には、これまで何十万円、いや数百万円というお金をかけてかみ合わせをきれいにしたのに、いまだに症状が取れていないという顎関節症の患者さんが来院されます。
・そのような方たちが、私たちが提唱するトレーニングを実践することで、さほどお金も掛からず、しかも短期間に症状が消えています。
・かみ合わせには一切手を触れません。
【かみ合わせと顎関節症の関係】
・「かみ合わせが悪いと、顎関節症のみならずいろいろな全身の不調が出てくる」という話を聞かれた方も多いと思います。・実際、健康をテーマにしたテレビのバラエティー番組では、この話題が繰り返し取り上げられ、私たちの病院にもテレビを見て不安になって来院する患者さんが少なくありません。
・しかしかみ合わせが悪いと本当に全身がおかしくなるのでしょうか。
・現在、世界中で顎関節症を専門としている歯科医の中で、かみ合わせの悪さが顎関節症の唯一の原因だと考えている専門家はいません。
・かみ合わせが悪いと顎関節症になるなら、昔、歯科医が少なく、虫歯治療が十分にできなかった時代には顎関節症患者であふれていたはずです。
・しかしそのような記録はありません。
・また、現在でも、発展途上国で歯科医の少ない国は多くあります。
・そのような国で顎関節症患者が多かったなら、おそらくは国際機関であるWHOあたりが何らかの対応をとっているはずですが、そのような報告もありません。
・このようなことを考えると、かみ合わせの悪さが顎関節症の唯一の原因であるという説明には無理があることがお分かりいただけると思います。
【「かみ合わせ」ではなく、「歯の接触」が主原因だった】
・実は最近の研究で、さまざまな寄与因子の大きさには個人差がある一方で、ある特定の因子が顎関節症の発症に深く関わっていることが明らかになってきました。・それが「歯の接触」です。
・私が勤務している顎関節治療部の患者さんには、この不必要な上下の歯の接触という癖(Tooth Contacting Habit<TCH>と名付けました)を抱えた患者さんが多かったため、この癖を治す治療を行いました。
・すると、他の治療を何もしていないのに症状が消えた方が多数いらっしゃったのです。
・つまりこのTCHが症状を作り出すうえで無視できない寄与因子になっていることがわかってきたのです。
【木野孔司】
1976年、東京医科歯科大学歯学部卒業。2000年より同大学歯学部附属病院顎関節治療部部長(准教授)。
現在、日本顎関節学会 理事。日本心身医学会 評議員。
(書籍より引用)
分かりやすい解説と豊富なイラストのおかげですっごく読みやすい
「難しいことを難しく説明するのは簡単だ。
しかし、難しいことを分かりやすく説明するのは難しい」
そんな話を聞いたことがあります。
僕が木野顎関節研究所で治療を受けていた時も感じていましたが、
木野孔司先生は、説明が本当に丁寧で分かりやすいのです。
(木野顎関節研究所~顎関節症、噛み合わせの治療はここで決まり!~)
本書で書いている顎関節症(TCH)の治療法については、
イラストを豊富に使って解説されているので、僕の記事では割愛しました。
(間違って伝わるのを恐れたため)
TCH治療については、TCH是正治療~顎関節症の治療方法!これで僕は治りました~をご覧ください。
何度も恐縮ですが、この本を読めば「顎関節症と噛み合わせの悩み」から解放されるでしょう。
また、この本は、多くの人に受け入れられ、顎関節症関連の書籍では異例の売れ行きとなっています。(4刷)
自信をもってオススメできる良書です。
おわりに
僕は、それはそれは長い間、顎関節症に苦しめられました。
・体が重い、目が開きにくい、汗が異常に出る、顔周りの筋肉が緊張する
・やる気が出ない、少し動いただけで疲れる…など。
ほんとに多くのひどい症状に悩まされました。
検査では異常がなく、内科も外科も相手にしてくれませんでした。
そして、これらの症状の原因は「顎関節症と噛み合わせの悪さにある」と思い込んでいたのです。
その結果、治らないマウスピース(スプリント)治療に疲れ、お金も失っていきました。
そんな時にこの本『顎関節症とかみ合わせの悩みが解決する本』と出合い、木野先生と出会い、顎関節症&かみ合わせとおさらばすることができたのです。
だから、読者の方にはこんな苦しい思いをしてほしくないんです。
いや、もしかしたら既に苦しい思いをしているかもしれません。
もし苦しい思いをしているのなら、歯を削るような咬合治療やマウスピース(スプリント)治療はもうやめませんか?
(咬合をいじってはいけない。「アゴのズレ」は原因ではなく、筋緊張の結果)
やめることが第一歩だと思います。
皆さまの健康を願って今回も終了とさせていただきます。
本日もありがとうございました。
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