なぜ歯を失ってしまうのか?なぜ顎関節症になるのか?~「原因」の「原因」に迫る!~
2017/10/06
目次
歯を失う2大原因は「虫歯」と「歯周病」。
しかし、なぜ「虫歯」と「歯周病」になるのかあまり語られていない。
こんにちは。青年Aです。
本日は「虫歯」と「歯周病」、そして「顎関節症」の原因に迫りたいと思います。
よく雑誌なんかで、歯を失う2大原因は「虫歯」と「歯周病」ですといった記事があります。
それを読んで、「虫歯」と「歯周病」にならないように歯を磨かなきゃ!と思います。
しかし、そもそもなぜ「虫歯」や「歯周病」になるのでしょうか?
歯を失う原因の「虫歯」と「歯周病」になる原因はなんでしょうか?
結論から申しますと、それは歯列接触癖(TCH)が原因かもしれません。
順を追って解説したいと思います。
よろしくお願い致します。
「虫歯」と「歯周病」について
【虫歯】
正式名称は齲蝕(うしょく)。
お口の中の細菌が酸をつくり、酸によって歯が溶けた状態。
(原因):「細菌+食べ物の残りかす+唾液」=歯垢(プラーク)
→
(結果):歯を溶かす(虫歯)
という流れが一般的です。
【歯周病】
「歯」の「周」りの「病」気と書くように、歯を支える歯ぐきや骨が壊れる病気。
虫歯と同じく、
(原因):「細菌+食べ物の残りかす+唾液」=歯垢(プラーク)
→
(結果):歯を溶かす(虫歯)
という流れが一般的です。
なので、歯医者さんは「きちんと歯を磨きましょうね!」と言うわけなんですね。
歯を磨いて、原因となる「細菌+食べ物の残りかす+唾液」の中の「食べ物の残りかす」を取り除きましょうということです。
その指摘は正しいと思います。
しかし近年、「虫歯」「歯周病」になる他の原因が見つかりました。
それが今回、最もお伝えしたかった歯列接触癖(TCH)というものなのです。
歯列接触癖(TCH)とはなんぞや?
歯列接触癖(TCH)とは、上下の歯を “持続的に” 接触させる癖のことです。
(TCH:Tooth Contacting Habit)
いわゆる「食いしばり」「歯ぎしり」もTCHに含めることがあります。
本来、上下の歯は接触していません。
くちびるを閉じても上下の歯は触れていないのです。
上下の歯が接触するのは、主に食事の時だけです。
そして1日の上下の歯の接触は、20分以内が正常と言われています。
しかし、日中や夜間に、持続的に歯を接触させる習慣を持った人がいるのです。
そしてその多くが無意識に歯を接触し続けています。
これが顎関節症最大の原因といわれる「歯列接触癖(TCH)」なのです。
(TCH(歯列接触癖)とは?:顎関節症の最大の原因が発見された!)
そして、この「歯列接触癖(TCH)」が顎関節症だけでなく「虫歯」「歯周病」の原因になることも分かってきました。
なぜ、「歯列接触癖(TCH)」が虫歯、歯周病の原因となるのか?
それは歯列接触癖(TCH)で歯や歯肉に持続的な力(負荷)がかかり、見えない傷がつき、そこから細菌が侵入するからです。
結果、「虫歯」「歯周病」になってしまいます。
また歯列接触癖(TCH)で歯に力が加わることで、詰め物や被せ物が取れてしまうこともあります。
では、どのようにして歯列接触癖(TCH)を治すのか?
治療はトレーニングで治していきます。
マウスピース(スプリント)は使用しません。
(噛み合わせ治療にマウスピースを使うのはもうやめよう)
「TCH是正治療~リスクが少なく効果抜群~」の記事にそのトレーニング方法を書いておりますので、ぜひご覧くださいませ。
このトレーニングを繰り返し行うことで、脳が歯を接触させるとすぐに「歯を離す」よう命令するようになります。
その結果、歯を接触させる時間が大幅に少なくさせることが出来るのです。
またこのトレーニングで、「虫歯」「歯周病」の予防にもなります。
「虫歯」「歯周病」のその他の原因
・遺伝
遺伝的に歯や歯肉が弱いこともあります。
これはある意味どうしようもないことですね。
歯磨き不足
やはりきちんとブラッシングはしましょう。
ブラッシングで取れない歯石は歯科医院で取ってもらいます。
(僕は3カ月に1回歯医者に行き、定期健診と歯石除去をしています)
終わりに
「虫歯」「歯周病」が歯を失う原因と語られるけど、じゃあなぜ「虫歯」「歯周病」になるのか?その原因は?と思って記事にしました。
一般的には「歯磨きをきちんとしましょう」で終わってしまうのですが、歯磨きはおそらくきちんとしているのではないでしょうか?
それなのになぜか「虫歯」「歯周病」にかかりやすい人がいるのです。
それはもしかすると「歯列接触癖(TCH)」が原因かもしれません。
「歯列接触癖(TCH)」は「虫歯」「歯周病」以外に、顎関節症、肩こり、首こりなども引き起こすこともあります。
「「TCH是正治療~リスクが少なく効果抜群~」」の記事を参考に、ぜひトレーニングを行ってみてはいかがでしょうか?
本日もご清聴ありがとうございました。
【この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます】
・「【ブラキシズムの改善1】顎の痛み・緊張は、歯ぎしり・食いしばりが原因かもしれない」
・「【ブラキシズムの改善2】歯ぎしり・食いしばりの検査と治療法」
・「うつが原因で身体症状は結果~「結果」の治療にならないように~」
【TCHのオススメ本】(僕は2冊とも読みました)
にほんブログ村
にほんブログ村
うつ病 ブログランキングへ
闘病記 ブログランキングへ
歯・口・喉の病気 ブログランキングへ