電通過労自殺、「大好きなお母さん、さようなら」
2017/10/21
働きすぎ
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
本日は世間を震撼させた自殺事件「電通事件」の記事を取り上げます。
(電通過労自殺、母親が語った社会への願い 「命より大切な仕事はありません」)
よろしくお願い致します。
異常な働き方
長時間労働問題で揺れる国内最大の広告代理店・電通。
昨年12月に過労自殺をした新入社員、高橋まつりさん(当時24)の母親・幸美さんが11月9日、東京都内で開かれた「過労死等防止対策推進シンポジウム」に登壇し、その心中を語った。
「こんにちは。私の最愛の娘は、高橋まつりと言います。
娘は昨年、12月25日、会社の借り上げ社宅から投身し、自らの命を絶ちました。
3月に大学を卒業し、4月に新社会人となったわずか9ヶ月のことでした」
5月、インターネット広告の部署に配属されると、高橋さんの生活は激変したと、幸美さんは言う。
夜中や休日まで仕事をするようになり、終電の時間が過ぎても仕事をするようになった、と。
「10月に正社員になると、土日出勤朝5時帰宅という日もあり、『こんなに辛いと思わなかった、今週10時間しか寝てない。
会社辞めたい。
休職するか、退職するか、自分で決めるからお母さんも口出ししないでね』と言っていました」
明らかに働きすぎです。
終電を過ぎても働くとかおかしくないですか?
しかも土日も出社なんて。
読んでるだけで電通に怒りがこみ上げてきます。
「大好きなお母さん、さようなら」
11月に入ると、高橋さんはうつ病を発症する。
1991年、入社2年目の男性社員が過労自殺した「電通事件」の記事を持ってきて、「こうなりそう」と話すこともあったという。
「私は、『死んじゃだめ、会社を辞めて』と何度も言いました」
「そのころ、先輩に送ったメールには『死ぬのに丁度いい歩道橋を探している自分に気がつきます』とありました」
うつ病を発症して休職はできなかったのか…ほんとに悔やまれます。
うつ病になると自殺が頭をよぎるのです。
(生きぞこない(北嶋一郎)~自殺未遂,双極性障害発症…エリートビジネスマンの「どん底」脱出記~)
症状の1つです。
うつ病になると脳が正常に働かなくなるので、考えがまとまりません。
まして新入社員で電通に入れたくらいですから退職なんて考えられなかったのでしょう。
そして、クリスマスの朝。
高橋さんはこんなメールを幸美さんに送り、自ら命を経った。
年末には「実家に帰るからね、お母さん、一緒に過ごそうね」と言っていたにもかかわらず、だ。
“大好きで大切なお母さんさようなら、ありがとう。
人生も仕事も全てが辛いです。
お母さん、自分を責めないでね。最高のお母さんだから“
「大切な娘は二度と戻ってこない」
この事件を受け、電通では22時消灯や残業時間の上限削減など、長時間労働への対策が進んでいる。
これを意識してか、幸美さんは同社の経営陣に向け、「社員の命を預かっているという責任感を持って本気で改革に取り組んでもらいたい」と訴えた。
日本の会社よ、長時間労働はもう止めにしましょう。
1日8時間で十分です。
時間は有限です。
仕事以外にすることがあるんです。
家事や趣味や恋愛など。
人生が仕事で終わるなんてまっぴら御免です。
8時間以上働きたい人は自分で会社1人で作ったり副業したりすればいいと思うんです。
これ以上過労死を増やしてはいけません。
自死に至った3つの理由
川人弁護士は、「彼女がなぜ死に至ったのかには、3つの理由があります」と、以下の3点を示した。
・深夜までの長時間労働の過労と睡眠障害
・上司による適切な労務管理がおこなわれておらず、パワハラと評価して差し支えないような言動があった
・会社全体として労務管理システムがきちっと機能していなかった
なかでも、3番目の「会社全体としての労務管理」に言及。
「具体的にいえば、36協定で70時間とされていた残業時間を大幅に上回っていた」と批判した。
うつ病に睡眠障害はつきものです。
不眠か過眠です。
うつ治療が進むにつれて睡眠障害は緩和していきます。
うつと診断されたら、まずは心ゆくまで”休養”することが何より大切なのです。
(うつの休養の仕方~休養は治療の1つです~)
ましてや深夜の長時間労働なんて論外です。
さらにパワハラもあったようです。
このブログで何度も書いていますが、過労死は長時間労働だけでは起こりにくいというのが僕の意見です。
高校球児なんかは朝から晩まで何時間も練習しています。
過労死は、長時間労働+過度なノルマ(プレッシャー)が重なって起きてしまうのです。
期待されて入社した高橋さんですが、しだいに抑うつが強まって仕事が出来ず(成績が伸びず)、上司から圧をかけられたんでしょう。
涙が出そうなくらい可哀そうな話です。
おわりに
日本社会の残業削減が進んでほしいです。
本当に心の底から願います。
僕の勤めている今の会社は8時間労働で、多くても残業1時間です。
それでも毎年売上&利益を拡大しています。
残業すれば結果が出るわけではないのです。
お読みいただき、ありがとうございました。
青年A