『たった一通の手紙が、人生を変える』(水野敬也):あなたの心をグッと引き付ける言葉の使い方
2017/11/07
目次
あなたの心をグッと引きつける手紙の書き方
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
本日は言葉の使い方、伝え方の良書『たった一通の手紙が、人生を変える』をご紹介します。
うつ・顎関節症の症状を先生に伝えるときや家族に現状を話す時に、言葉が必要になります。
その時、どのような言葉を使うと相手の心に響くのか、届くのかを体系化してくれたのがこの本です。
作者の水野敬也さんと言えば、『夢をかなえるゾウ』や『ウケる技術 (新潮文庫)』といった本を手掛ける大ベストセラー作家です。
他にも『メンズ限定!休養中にモテ男に生まれ変わりませんか?~「美女と野獣」の野獣になる方法~』や『『顔ニモマケズ』(水野敬也):顔にコンプレックスがあって一歩踏み出せない人におすすめ』の記事で紹介しているように、ユーモアある恋愛本や容姿との向き合い方の本なども出版されています。
言葉の魔術師で僕が大好きな作家さんです。
今回の『たった一通の手紙が、人生を変える』では、その言葉の使い方を教えてくれています。
言葉の魔術師になれるかもしれませんよ。
早速、本書の一部をご紹介していきたいと思います。
『たった一通の手紙が、人生を変える』
言葉の影響力
本書は、誰もが日常的に扱えるものなのに、そこに秘められた大きな可能性にはほとんどの人が気づいていない、ある分野に関する技術を体系化してまとめたものです。
その分野は、「手紙」です。
最初に宣言されているように、本書は手紙の技術をまとめています。
しかし何も直筆の手紙だけの技術ではありません。
現代のツールのLINEやMAILでも十分応用できるテクニックと考え方です。
というより、言葉を使うコミュニケーションではすべての場面で適応可能です。
(「本当に伝えたい事は言葉で伝えよう。」より)
そういった事から冒頭でこのようにお伝えしたわけです。
うつ・顎関節症の症状を先生に伝えるときや家族に現状を話す時に、言葉が必要になります。
その時、どのような言葉を使うと相手の心に響くのか、届くのかを体系化してくれたのがこの本です。
(青年A)
手紙の性質…それは相手に読んでもらう前に、どれだけ修正しても良いということ
まず、手紙をはじめとした文章上のコミュニケーションには、通常の会話と比べて決定的に違う点があります。
それは、「相手に読ませる前に、どれだけ修正しても良い」ということです。
通常の会話では、一度言ったことを無かったことにすることは出来ません。
(撤回しますと言ったところで全くのゼロにはできません)
しかし手紙をはじめとする文章のコミュニケーションでは、伝える前に何度でもやり直しが出来るのです。
ということは、リリースする前にどれだけ修正点を見つけてより良いものできたかが成功のカギを握るのです。
自分を喜ばせるのではなく、相手を喜ばせる
手紙の本文を書く際、多くの人がしてしまう失敗は、「自分を気持ちよくする文章を書いてしまう」ことであり、その代表的なものが
・自慢
・批判
です。
思っていることをぶちまけて自分を気持ち良くする文章を書いてしまうと相手を説得することはできません。
本当にその通りだと思います。
イライラしたりむかついた時にはついついストレートに攻撃してしまいがちです。
しかしそれでは人は動かないということです。
ここで例を2つ挙げてくれています。
隣の部屋の騒音がうるさいので、手紙を書くことにしました。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
1.私、403号室の足立と申します。
今回お手紙を出したのはお気づきのことだと思いますが、騒音の件です。
特に、深夜0時以降の騒音は、早朝7時に仕事に出る身としては非常につらいです。
ボリュームを下げるかヘッドホンをしてください。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
2.突然のお手紙、申し訳ありません。私、403号室の足立と申します。
今回手紙を書かせていただいたのは、大変申し上げにくいのですが、夜の音楽のボリュームをもう少し落としていただけたら有難いというお願いです。
自分としても耳栓をするなど工夫をしてみたのですが、どうしても振動が響いてきてしまいなかなか寝つくことができません。
土日は、家にいることは少ないので気にせず、お楽しみいただければと思いますが、平日の深夜はできれば少し音を落としていただけると本当に助かります。
突然一方的なリクエストをして不快な気持ちにさせてしまい申し訳ありません。
今後ともよろしくお願い致します。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
どちらが伝わるかは言うまでもありません。
『たった一通の手紙が、人生を変える』を読んだ人の感想
Amazonのレビューより、本書の感想を抜粋します。
夢ゾウ著者の真骨頂 手紙に終わらないコミュニケーションの本質が詰まっている
水野敬也氏による、19冊目の本であり、処女作『ウケる技術』に通ずる、コミュニケーション本である。
『夢をかなえるゾウ』や『人生はワンチャンス!』シリーズなど、本質をストーリーや写真などに包んで読者に届けることに優れた著者だが、本書では久々に、水野氏が直球でノウハウを伝えてくれている。
そのノウハウは、タイトルと体裁こそ“手紙の本”になっているが、手紙の範囲内には終わらない。
直筆の手紙でなくても、メールはもちろん、その他の文章、いや口頭でのやりとりも含む全てのコミュニケーションに通ずるものになっている。
そしてそれは著者の処女作にしてヒット作『ウケる技術』から全ての作品の根底に流れるものでありながら、もちろん、この10年以上の時を経て刷新され、より多くの人に応用しやすいものとなっている。
本当に人生が変わりました!!普段手紙を書かない人にこそオススメです!!
水野さんはこの本の中で、ある人に手紙を出すことを推奨しているのですが、私も思いきってその人に手紙を書いてみたんです。
その人との間には私の中で深い確執があり、そのことが私の人生観にも暗い影響を与えていました。
ですが、本の中で水野さんが提唱されているスタンスをもとに手紙を書いてみると、その確執が自分の思い込みだったことがすんなりと腑に落ち、その人に感謝の気持ちを持てるまでになりました。
さらに、その手紙を受け取ったその人から、「泣きながら読んだ。この手紙は宝物にする」との言葉までいただき、以前の私なら考えられなかったような良い関係を築くことができました。
ベストセラー作家がさらけ出す文章術。
「夢をかなえるゾウ」で水野ファンになりましたが、今回も新たな角度で、期待を超えてくれています。
水野作品の中では珍しくストレートな実用書スタイル。
手紙の技術を切り口にしていますが、コミュニケーション全体を学ぶことができます。
文章(コミュニケーション)というものをこれだけ自由にとらえるだけで、他の人より一つ上にいけるんだ、とワクワクしながら読み進めました。
笑いあり感動ありで、最終章では泣けます。
おわりに
『たった一通の手紙が、人生を変える』では良い例と悪い例の両方を紹介してくれています。
そして、どのように直せばいいかを具体的に教えてくれているので、自分が書くときにも応用できます。
最後に、水野敬也さん直筆の、僕たちへの手紙も贈ってくださっていますので、それは読んだ方だけのお楽しみとさせていただければと思います。
人を想い、上手な言葉を使い、満足いくコミュニケーションが取れたらと思います。
(アサーショントレーニング④~「私メッセージ」を使って自分の気持ちを分かってもらおう~)
本日もありがとうございました。
青年A