死ぬくらいなら会社辞めればができない理由(ワケ):あなたに合った職場はきっと見つかる
目次
会社なんて、山ほどある
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
今回は、話題の過労本『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』をご紹介したいと思います。
サービス残業や長時間労働が問題となっている日本では、年間自殺者が3万人を超えています。
最近だと電通過労事件が大きなニュースとなりました。
(電通過労自殺、「大好きなお母さん、さようなら」)
健康な人からすると、「死ぬくらいなら辞めればいいじゃん」と思うかもしれません。
しかし、これがなかなか出来ないんです。
僕も新社会人として入社した会社を1年で辞めましたが、相当な勇気が要りました。
社会のレールからいきなり外れた感じがして恐怖だったんです。
また、うつ病を再発させたことから「辞めるという判断ができないくらい弱りきっていた」のです。
なぜ、”死ぬくらいなら会社を辞めれば”が出来ないかが本書では丁寧に書かれています。
いつものように本書の一部を紹介しますので、よろしくお願いします。
『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』
忙しすぎると、判断力が鈍る
過労自殺と聞くと「死ぬくらいなら辞めればいいのに」と思う人は多いでしょう。
が、その程度の判断力すら失ってしまうのがブラックの恐ろしいところなのです。
元気で時間にも精神にもゆとりがあると、広い視野で物事が考えられます。
・日本だけでも会社はたくさんあること
・会社を辞める人はたくさんいること
・会社員だけが人生ではないこと
などが一例でしょう。
しかし、長時間労働や過度なノルマを課されると、そんなことを考える余裕がなくなります。
目の前の仕事や上司の顔色、プレッシャーしか考えられなくなるんです。
僕もそうでした。
大手人材紹介会社に就職し、2週間で同期が5人辞めました。
飛び込み訪問させられたり、テレアポ1日100件かけろと言われたり、目標未達だと上司に詰められたり…など、相当激務な会社でした。
しかし、それが「普通」だと思っていました。
新社会人で他の会社を知らないからです。
他の会社に就職した友達の話を聞くと、自分の会社は異常かなと思いましたが転職しようとは思いませんでした。
そんなことを考える余裕がなかったですし、石の上にも三年という言葉があるように、いきなり辞めるのが世間体的にも怖かったんです。
せっかく引越し費用や親戚に上京すると言って飛び出したのに、
・親に心配かけたくない
・転職先なんて見つかるのか不安
・辞めたら飯が食えない
・結果出してる同期に負けたくない
など、色んな不安が渦巻きました。
そして負けじと長時間労働をしているうちに思考力や判断力が鈍っていき、「あの夜」が訪れます。
心臓の異常な動機と汗が止まらない症状です。
死ぬんじゃないかという苦しみが一気に襲いかかってきました。
うつの再発です。
(「そのからだの不調、ホントはうつですよ」~原因不明の身体症状でお悩みの方へ~)
うつ病は、じわじわと心身を蝕んでいき、突如、雪崩のごとく症状が吹き出してきます。
なので、いきなり症状が発生したと思いがちですが、実はその前から体はSOSを発し続けていたわけです。
著者の汐街コナさんも過労自殺しかけた経験から次のように語っています。
周囲も深夜残業しまくっていたので「そーゆーもん」だと思っていましたし、決定的な体調の異変もなかった。
でもムリでした。
世の中には200時間300時間の残業ができる人がいます。
でもヒトには個体差もあるので、全員が全員同じことができるはずはないのです。
僕も同じ意見です。
自分はタフで出来ると思っていましたが、そうではありませんでした。
そして、そうではなくても生きることは十分に可能です。
なぜ、緊張してしまうの?
過度に緊張する必要はありませんよ。
そもそも緊張というのは「自分をよく見せよう」とする場合に起こりやすいと言われています。
確かにそうかもしれません。
上司との話に緊張するのは「自分の成果や成長を見せる必要がある」と無意識に思うからかもしれません。
あとは恐怖でしょうか。
・成績が低いことで怒られたらどうしよう
といった恐怖もあって緊張するのかもしれません。
自分にあった心療内科を選ぶには?
まずは次のようなことに気をつけるといいでしょう。
「ちゃんと質問に答えてくれるか?」
「医師や心理士、スタッフの雰囲気が自分に合っているか?」
「通いやすい立地にあり、通うことが苦ではないか?」
僕はうつ病で頭がぼーっとしていたので、とりあえず通いやすい場所ということで選びました。
当時はその病院の評判とかを調べる心の余裕はなかったのです。
浪人時代から(親に心配をかけたくないので内緒で)通っていたので、予備校と家の間の病院を選びました。
家から近いと知り合いにバレそうなので避けた記憶があります。
結果的にすごく親身になってくれる良い先生に出会いました。
心療内科・精神科の選び方は「うつ病の病院選びにお困りの方へ:うつ経験者が選び方を教えます!」にまとめましたので、良ければご覧ください。
あなたがいなくても会社は回る
会社というのは誰かが欠けても動くようになっています。
なっていないならそれは会社側の問題。
一国の首相や大統領でさえ替えがきく。
「仕事上の立場」なんてそんなもの。
僕も会社を休職して気づきました。
幸か不幸か、僕が休んでも会社は平気です。
休めない人は、
・自分がいないと会社が回らない
とか
・担当は自分だけだから
とか思うかもしれません。
しかしそれは「傲慢」と「思い込み」でしょう。
案外”なんとかなる”んです。
辞めても次のヒーローが現れます。
僕が転職した先の会社では、会社で唯一のプログラマが辞めても、後からそれより優秀な人が入社しました。
その(ややこしい)プログラマが辞めたことで、かえって仕事がしやすくなった経験があります。
大丈夫です、あなたがいなくても会社は回ります。
少しさびしいですけどね。
絶対に替えがきかない「あなたの命」
「仕事上の立場は替えがきく」と言いましたが替えのきかないものも存在します。
あなたが誰かの息子や娘であり、誰かの父親や母親であること。
誰かの夫や妻であり、誰かの兄弟や姉妹であること。
誰かの孫や祖父母であり、誰かの恋人や誰かの友人であること。
これらは絶対に替えがききません。
そして当然あなた自身、あなたの夢、あなたの人生、あなたの命。
誰でも代わりができず、失ったら二度と戻ってこない。
おっしゃる通りです。
そう考えると、多くの人にとって「ワークライフバランス」は重要だと思います。
仕事は生活の一部です。
その仕事に命を奪われてはいけません。
(「うつの自殺は絶対あかん」~してはいけない4つの理由~)
安定して納得のいく仕事ができるように、会社選びは本当に大切ですね。
(仕事探しで人材紹介を使う4つのメリット:元転職エージェントがすべて教えます)
会社辞めてもなんとかなります
もしあなたが命の危険を感じるレベルの職場にいるなら、今よりはマシになると思います。
今の職場で5年後10年後幸せになった自分を想像できますか?
想像できないならその職場に幸せな未来はないのだと思います。
私の周囲に限って言うなら、過労状態の職場から抜け出して前より悪くなった人はいません。
辞めたら辞めたでなんとかなると思います。
会社を辞めるのが不安なのもわかりますが。
僕は会社を辞めるなんて想像も出来なかったし怖かったですが、辞めても案外なんとかなりました。
辞める前よりよっぽど幸せな人生を送っていますし、もっと早く辞めれば良かったとさえ思います。
(入社1年で退社が決定)
もし仕事や職場がつらくて悩んでいる人がいたら、声を大にして言いたい。
「あなたに合った仕事や職場は他にありますよ」と。
会社なんて、日本だけで420万社もあるんですから。
おわりに~過労死のない世界へ~
世界がフラット化、グローバル化して世界と戦わざるをえない状況になりつつあります。
そのため、どの会社も必死で引き残りをかけています。
なので長時間労働や厳しいノルマが必要なんだと経営陣は思うかもしれませんが、それは大きな間違いです。
長時間労働や厳しいノルマがなくても成長し続けている会社はいくらでもあります。
現に僕が所属する会社がそうです。
社員は皆18時に帰ります。
それでも毎年増収増益を達成しています。
自分に合った職種や職場はきっとあります。
過労死のない世界に向けて。
「長時間労働や厳しいノルマが悪」という見方が広まることを願うばかりです。
本日もありがとうございました。
「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)