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「プロ経営者」の条件(折口 雅博):ジュリアナ東京の最強経営者の考え方

      2017/10/15

「プロ経営者」

こんにちは、青年A(@seinen1234)です。

本日は、仕事に関するおすすめ本『「プロ経営者」の条件』をご紹介します。

プロ経営者と書いていますが、経営者でなくても参考になります。
(僕も経営者ではありません)

仕事のモチベーションを上げたい方や成果を出したい方にはめちゃくちゃおすすめです。

以前「『シンプルに考える』(森川亮):LINE元社長から成功する考え方を学ぶ」をご紹介しましたが、これと同じく「本質を見抜いてそれを徹底的にこなす」ことの大切さが書かれています。

その事を著者の折口さんは「センターピン理論」と名付け、事業成功に欠かせないキーとして大切にされておられます。

今回は、10万部超えのベストセラーとなった『「プロ経営者」の条件』の一部を抜粋してご紹介していきたいと思います。

よろしくお願い致します。

「原因」があるから、「結果」がある

私は「運が良くてこうなった」とは決して言いません。

かつて商社在職中に手掛けて大成功したディスコ「ジュリアナ東京」も、退職後に手がけた「ヴェルファーレ」も、グッドウィルもコムスンも、成功するための「原因」を作ったから「結果」が出ているのです。

こうなるための原因を自分がゼロから作ってきたのだと思っているのです。

必ず成功しようと考えて目標を設定し、戦略、戦術を練り、実行してきたからできたのです。

目標を立てて戦術を練り行動する…いわゆるPDCAサイクルですね。

口で言うのは簡単ですが、これがなかなかできません。

目標を立てて行動する習慣のない人が多いからです。

その習慣を身に着けさせるのが、日本教育で大切な気がします。

小学生の頃から単語や歴史用語の詰め込みをするんじゃなくて、目標達成の方法を教えることのほうが長い目で見ると重要ではと考えさせられます。
「問題解決療法」~認知行動療法の1つ!本当に感動した問題解決の方法!~

目標を達成するには、そのための根本となる土壌が必要であると私は考えています。

悔しさ、コンプレックス、惨めさなどの負の感情は、結果的には私の起業の原点になり、強い精神的なエネルギーを育んでくれた。

当時は苦しい毎日でしたが、今ではそう思っています。

折口さんは裕福な家庭で過ごしていました。

父が人工甘味料のサッカリン、ズルチンを生産する会社を経営し、業界団体の長を20年にわたって務めるほどの実力を持っていました。

200坪の家に住み、お手伝いさんを雇い、高級外車に乗っていたようです。

しかし突然、アメリカで人工甘味料に発がん性の疑いがあると発表され、厚生省が使用禁止を決定。

会社はおろか業界もろとも崩れ去ったようです。

父は無理がたたって倒れ、家族は生活保護を受ける惨めな生活を送ることとなったのです。

「このままで終わってたまるか!」

そういう気持ちが折口さんにあったのかもしれません。

当ブログでテーマにしている「うつ病」の方も同じ気持ちかもしれません。

絶対このままで終わるもんか!という強い気持ちと希望を持つことの大切さを教えてくれている気がします。
「散々泣いたよ」 内田篤人、639日ぶりにピッチへ:うつ患者の励みとなる記事

こういう逆境やコンプレックスといった負の感情が成功の土壌だと折口さんが考えておられるようです。

「センターピン」を理解する

ジュリアナ東京は快走を続け、初期投資の15億円に対して初年度の売上高は20億円強。

2年目の売り上げは、大幅にそれを上回りました。

バブルがはじけ、軒並みレジャー産業も苦戦する中、この成長は奇跡的とまで言われました。

しかし私には、絶対成功するという確信がありました。

ディスコの「センターピン」を、私は理解していたからです。

折口氏は大手商社「日商岩井」(現 双日)の社員でしたが、ジュリアナ東京は成功すると確信して自らスポンサーを募り、1億円を集め、コンセプト作りから人の採用まですべて自分で行いました。

普通、怖くて出来ませんよね。

失敗が怖いです。

しかしそれが出来たのは、センターピンを理解していたからでした。

センターピンとは何でしょうか。

【ディスコのセンターピンは毎日満員であること】

ジュリアナ東京が成功したのは、ディスコの本質を突く戦略・戦術を徹底したからです。

だから、私は成功に絶対の自信を持っていたのです。

ディスコでも、他のビジネスでも同じです。

本質を突かなければ、継続的な成功は絶対に望めません。

これを私は「センターピン理論」と呼んでいます。

ある事業が成功するかどうか、それはボーリングにたとえれば、ストライクを取ることだと私は思っています。

ストライクを取るためには、センターピン、つまり一番真ん中のピンを外してはなりません。

センターピンに当たらない限り、ストライクは取れないのです。

だんだん核心に迫ってきました。

センターピン理論とは、本質を突く理論の事のようです。

確かに、日常業務では売上とは程遠い雑務に時間を割いているケースが往々にしてあります。

そういった仕事は本当に本質を突いているのか…

今一度考えさせられました。

センターピンを外さなければ、かなりの高確率で成功します。

問題は、その見極め方です。

では、ディスコにとってのセンターピンは何か。

有名なデザイナーが手がけたこと、有名シェフの料理がある、音楽のセンスがいい、音響や照明の設備がいい、有名人が頻繁に訪れる…。

これらはいずれもセンターピンではありません。

ところが、それまでのディスコは、こうしたピンにこだわりを見せてきたように思えるのです。

しかし私に言わせれば、ディスコではこれらはあくまで後方のピンに過ぎません。

ジュリアナ東京が成功したのは、仕掛けが成功したからだとか、宣伝戦略が功を奏したからだとか、さまざまに言われていましたが、違います。

もっと単純明快なのです。

”いつも大勢の人がいて、毎日盛り上がっていること”、すなわち「常に満員であること」。

これこそが、ディスコのセンターピンなのです。

お祭り騒ぎにおいては、ディスコに勝る場所はありません。

お祭りは大勢の人があふれていて初めて盛り上がります。

ディスコもそれは成功の絶対条件なのです。

事業が成功するかどうかは、経営者が本質を突く戦略を練れるかどうかにかかっていますね。

センターピン以外のピンももちろん大切ですが、それは本質(センターピン)が倒れてからです。

バックピンを倒すための対策ばかりになっていないか、自分の仕事を見直すきっかけになりました。

大切なのは、「本質」をつかむこと

ディスコは週末しか流行らない、と言われたのはなぜかといえば、月曜日からディスコに行くと疲れてしまうからだと思われていました。

違います。

月曜日はディスコに行っても、ガラガラでつまらないから行かないだけなのです。

ところが、ジュリアナに行けば、「月曜日でも満杯だ。何だ、これは」ということになる。

それが噂となり、人が人を呼んだのでした。

センターピンを押さえたから、ジュリアナは成功できた。

大事なのは、本質をつかむことです。

固定観念に惑わされてはいけないのです。

月曜日でも、ディスコは満員にできるのです。

「ダメに決まっている」とか「そんなものはダメだ」という言葉であきらめてしまうのは簡単ですが、必ず原因があってそうなっているはずなのです。

そこで止まっていては進歩はありません。

物事の本質を突き詰めて、成功するための原因を探ることで、必ず結果は出るのです。

できる理由を考える

昔、上司に言われた言葉です。

できないと言うのは簡単です。

しかし「本質は何か?」を今一度考えた時、手段や方法を変えれば達成できる事もあるということですね。

おわりに

折口雅博さんはジュリアナ東京だけでなく、人材サービス会社「グッドウィル」を設立し、わずか2年で売上40億円、創業4年5か月で当時最短記録で株式公開を果たしました。

さらに介護サービスのコムスンを立ち上げ、業界最大手まで成長させたまさにプロ経営者と呼べる人物だと思います。

本書では、生い立ちや苦労といった生々しい話もたくさんあって、経営のリアルが感じられるはずです。

折口さんに対する評価は賛否両論ですが、考え方・行動力が学べる一冊として大切にしておきたい本です。

皆さまの参考になれば幸いです。

ありがとうございました。

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