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『シンプルに考える』(森川亮):LINE元社長から成功する考え方を学ぶ

   

「本質」に、立ち戻る

こんにちは、青年A(@seinen1234)です。

本日は元LINE株式会社社長「森川亮」さんの書籍『シンプルに考える』をご紹介します。

ビジネスマンの方にはかなりおすすめしたい本です。

ユーザーの想い、ユーザーにとって大切なことは何かを徹底的に考えさせられるからです。

商売に対する考え方や価値観が180度変わるかもしれません。

・物が売れない

・新サービスが不発に終わる

…など、ビジネスがうまくいかないことは日常茶飯事です。

しかし、その原因は何でしょうか?

・価格が高いから?

・競合が多いから?

原因をきちんと分析できているでしょうか?

売れないからといって、駅でチラシを配ったり無計画な広告を出したりしていないでしょうか?

それは「本質」に合った対策になっているでしょうか?

その事を考えさせられる本です。

常に本質に立ち返って、戦略を練ることの大切さを教えてくれています。

いつものように本書の一部を抜粋してご紹介していきますので、本日もよろしくお願い致します。

考えることの大切さ

大切なのは「考える」こと。

人が悩むのは、「表面的な価値」に惑わされているからです。

だから、「何が本質か?」を考え尽くさなければなりません。

シンプルに考えなければ、人は何も成し遂げることができないのではないでしょうか?

僕は仕事について考えているつもりでしたが、考えが”浅かった”のかもしれません。

森川さんに言わせれば、そんなの考えているうちに入らないよ、とおっしゃるかもしれません。

ソフトバンクの孫正義さんも「脳がちぎれるほど考えよ」と言っておられます。

人生や仕事、物やサービスについて本当に考え”尽くして”いるか、今一度考えさせられます。

ユーザーのニーズに応える

「表面的な価値」を「本質」と取り違える愚を犯してはなりませんし、人材、資金、時間などの限られたリソースを、「あれも大事、これも大事」と分散させてはなりません。

「ユーザーのニーズに応える」という「本質」に全力を集中させる。

それ以外に、ビジネスを成功させる方法はないと思うのです。

森川さんは、ビジネスの本質を「ユーザーのニーズに応える」ことだと定義しています。

この「ユーザーのニーズに応える」というのは簡単ではありません。

森川さんも仰っていますが、「ユーザーは答えを教えてくれない」からです。

市場調査や他社分析、自らの頭を使って考えなければなりません。

・ユーザーが求めているサービスは何か?

・どうすればユーザーに愛されるか?

その事を徹底して考えることの大切さを教えてくれています。

ビジネスとは何か?

ビジネスとは何か?

とてもシンプルなことです。

求める人と与える人のエコシステム(生態系)ーー。

これが、ビジネスの本質です。

お腹が空いた人に、おいしい料理を出す。

冬の寒い日に、あたたかい衣服を差し出す。

手持ちぶさたな人に、手軽なゲームを提供する。

どんなことでもいい。

人々が求めているものを与えることができる人は、どんな時代になっても生きていくことができる。

それが、ビジネスのたったひとつの原則だと思うのです。

ビジネスは、欲しい人に欲しいものを与えることですね。

その欲しいものを提供する会社は無数にあります。

コーヒーが欲しい人にコーヒーを提供する喫茶店は無数にありますし、ラーメンが欲しい人にラーメンを提供するラーメン屋さんも無数にあります。

その中から「どのようにして自社を選んでもらうか」を考えることが大切です。

行きつくところは「ユーザーニーズを考える」ことになりそうです。

仕事はしんどくて当たり前

「仕事を楽しもう!」

そんな言葉を耳にすることがあります。

しかし、僕はあまり共感できません。

もちろん、仕事は面白い。

面白いから打ち込むことができる。

しかし、「仕事を楽しもう!」という言葉がもつニュアンスと、僕の感覚はずいぶんと違います。

なぜなら、仕事は厳しいものだからです。

生半可な姿勢では、ユーザーに喜んでもらうことなどできるはずがありません。

ユーザーのニーズからわずかでもズレないように、神経を研ぎ澄まさなければなりませんし、クオリティの高いプロダクトを生み出すためには、身を削るような努力も必要です。

心理的にも肉体的にも強いストレスにさらされるのが、仕事というものです。

仕事は、しんどくて当たり前なのです。

ここはすごく共感できます。

ユーザーを満足させるのは並大抵のことではありません。

簡単に満足させれるなら、どこの会社も儲かっています。

しかし現実はそうではありません。

明るく元気に仕事をするのは大切ですが、友達と遊ぶようなニュアンスの楽しさではないという事ですね。

結果が出たときの「幸せ」

むしろ、そのしんどさを引き受けて、淡々と日々の仕事に向き合っていく。

そして、その苦しい過程を経て、結果が出たときの「幸せ」の感覚を体感しているのが、本物のプロフェッショナルではないかと思うのです。

森川さんは、伝説的なパソコン向けのオンラインサービス「ハンゲーム」を日本で成功させた人物でもあります。

収益化には程遠い状況を打開すべく、ユーザー集めに奔走しました。

設立間もないベンチャーだから人手が足りず、ゲーム開発からプロモーション、営業までやったそうです。

ツライなと思ったことも山ほどあったそうです。

でも、だからこそ、報われたときの幸せは格別のものだったようです。

ユーザーニーズからほんの1ミリでもズレたら相手にしてもらえない

ユーザーが求めているものから、ほんの「1ミリ」ズレただけでも、つくり上げたプロダクトは相手にしてもらえない。

そんな、マーケットの厳しさが骨身に沁みているのです。

だから、彼らは「ユーザーが求めているものは何か?」を確信がもてるまで考え抜いて、絶対に妥協しようとはしません。

もちろん、いろんな人の意見に耳を傾け、さらに自分のプロダクト・イメージを磨こうとします。

しかし、職場の空気に合わせるような曖昧なことはしない。

職場で批判されることよりも、ユーザーのニーズからズレることを恐れているからです。

リソースはいつも足りない

「予算が少ないから、結果を出すことができない」

このような言い訳をする人で、仕事ができる人はいません。

潤沢な予算を用意しても、彼らに結果を出すことはできない。

僕はそう確信しています。

リソースはいつも足りない。

それが、ビジネスの現実なのです。

大切なのは、そのなかでいかに知恵を絞って結果を出すか。

その試行錯誤のなかでこそ、本物の仕事力は鍛えられます。

むしろ、リソースに恵まれた環境よりも、「何もない」くらいの環境のほうが、自分を成長させることができるのです。

僕自身の戒めにもなるお言葉です。

うまくいかないことを環境のせいにしがちですよね。

もちろん、環境の悪さも一因でしょうが、優秀な人は僕らと同じ環境でも結果を出すということです。

森川さんが日本テレビにいた頃は、プレスリリースを出すだけで多くのメディアに取り上げてもらったそうです。

しかしハンゲームジャパンでは全く相手にされません。

そこで「おっ!」と振り向いてもらえるプレスリリースのつくり方を徹底的に研究したそうです。

「確信」がもてるまで考え抜く

「失敗してもいいから、挑戦しよう」

よく耳にする言葉です。

しかし、僕はこれまで自分の仕事に対して「失敗してもいい」と考えたことはありません。

「失敗してもいい」というのはあまりにも無責任だと思うのです。

ユーザーは貴重なお金と時間を使って、商品やサービスを使ってくださるのです。

にもかかわらず、「失敗したっていい」などというのは失礼ではないでしょうか?

それに、そのプロダクトをつくるために投資をした人もいる。

そのような無責任な姿勢で仕事に向き合うのは、プロフェッショナルとして許されないと僕は思っています。

徹底したプロ意識ですね。

僕にはそこまでの意識はありませんでした。

この本を読んだおかげで、自分の仕事に対する甘さと引き締めないといけない思いが沸き上がりました。

直観だけに頼った商品開発はしない

商品開発は釣りにたとえられます。

どこに魚群(ニーズ)がいるかを考えて糸を垂らす。

魚群にヒットすれば、その商品は成功というわけです。

ところが、直観に頼った商品開発は、いわば、あてずっぽうに糸を垂らすようなもの。

一方、ロジカルな商品開発とは、「この90度のなかに魚群がいるのではないか」と仮説を立てること。

そこでなんらかの手応えがあれば、さらに45度に絞って考えればいい。

こうして角度を絞り込んでいけば、いつか必ず成功することができるのです。

LINE株式会社では、市場調査でのユーザーニーズの把握はもちろん、類似商品のマッピングやなぜその企画が必要なのかを徹底的に考えるようです。

ありとあらゆる角度から企画を叩いて、直観がロジックに裏付けされるようになるまで考え抜くのです。

おわりに

仕事は簡単ではないですね。

簡単ではないから、それを超えた時の喜びがこの上ないのです。

それが「仕事の楽しみ」なのかもしれません。

本書には森川さんの生い立ちや栄光と挫折も惜しみなく書かれています。

すっごく良い本なので、ビジネスマンの方にオススメします。

本日もありがとうございました。

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