【うつ病の問診】スキーマと拒絶過敏について
目次
ネガティブな事も、長い目で見ると自分の成長
こんにちは、青年A (@seinen1234) です。
今回も、精神科の先生との問診ストーリーです。
(【問診】うつ、顎関節症の問診記録)
よろしくお願いします。
うつ病の問診
青年A
生活は特に変わりないです。
利用者さんにすごく気に入ってもらってて、ある方は僕に執着し始めるぐらい好きですって言ってくれてます。
僕がこういう病気(うつ病)になったことで、障害のある人の気持ちが痛いほどよく分かります。
先生
良かったですよね。
評価もされてますし。
青年A
そうですね。
僕の中で引っかかってるのが「拒絶過敏性」についてです。
(「非定型うつ病」ってどんな病気?(貝谷久宣)~非定型うつは”甘え”ではない~)
例えば、自分のところにチャットやメールが届いていたら、悪いことや非難されることが書かれてるんじゃないかとヒヤヒヤします。
そして開封するのが怖くなります。
冷や汗をかいたりもします。
以前、先生から、そういうチャットやメールが来たら、すぐに開きなさいと教えてもらいましたが、開くときの心持ちとか今後、そういった状況のときに、どういうふうな気持ちで臨めばいいかを教えてほしいです。
先生
そうですね…ご自身でも対人恐怖が原因であることは理解されているので、
メールを見ないというのは、コーピングモードでいうと「拒絶」してるわけです。
対人拒絶過敏が刺激されることを拒絶してるわけです。
人間のパターンには3つあって、1つは嫌なことを完全に拒絶するパターン、2つ目は過剰に戦おうとするパターン、3つ目は固まってしまうパターンがあります。
”ご自分のどういう感情が刺激されたかを理解して、とるべき行動をきっちり取る”
これが大切です。
例えば、メールが来たら、ちゃんと開く、とか。
青年A
恐怖や不安という感情が刺激されてメールを開くのが怖くなっています。
先生
刺激されるのが怖くて開かない。
開かないから余計怖くなるわけです。
なので、ちゃんと開いて出てきた感情を受け入れる事が大切です。
開いてみたら大した事じゃないかもしれないし、もしくは開いたこと後悔するかもしれない。
でも、どっちにしろ開かなあかんわけです。
それで落ち込んだり安心したりとか色んな感情が出てくるでしょう。
それは予測出来ないです。
でもそれは全部受け入れる。
そして、ご自身が経験する一つ一つの事はどれも無駄はありません。
ネガティブな事は避けたいと思うからおかしくなるんです。
ネガティブな事も、長い目で見るとご自分の成長に繋がるわけです。
未来のことは分かりません。
例えば10年後こうなってますよ。給料が1.5倍になって子どもがいますよ。マイホーム買ってローンがこれだけありますよ、と全部分かってる人生を生きたいですか?
青年A
生きたくないです。
めちゃくちゃつまらないですよね(笑)
先生
人間が前向きに生きられるのは、明日のことや次の瞬間が分からないからです。
青年A
僕の病気の中核症状は「対人不安」というか「拒絶過敏」だと思っています。
僕が思うに、プライドが高いのに自分に自信がないっていうそのギャップも原因かなと。
だから、いいように思われたいのに自信がないとか、皆の前で怒られるのが怖いといった感情が出るのかなと思ったりしてます。
先生
そうですね。。
これはスキーマといって、スキーマ療法というのもあります。
学ぶものが多くて大変ではありますが。
今回のスキーマでいうと「欠陥スキーマ」です。
青年Aさんは非常に勘がいいのか、ご自分のことをよく分かってはります。
自分のネガティブな部分や見たくない部分を理解してはるので。
それを受け入れてしまう。
そして、感じる事、経験する事には意味があると思ってね。
何を体験したかじゃなくて、どれだけ多くを体験したか、が重要です。
困難なことは、大歓迎です。笑
青年A
そうですね。。笑
先生だから話せるって部分もあります。
ありがとうございました。
おわりに
お読みいただき、ありがとうございました。