うつ、顎関節症を治そう

~患者(私)の体験記と克服法について~

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【うつ病の問診】薬物療法だけだと予後は良くない│心理療法を併用する

   

うつ病の予後について

こんにちは、青年A (@seinen1234) です。

今回は、精神科の先生との問診ストーリーで、うつ病がなかなか寛解しない理由についてお尋ねした内容です。
【問診】うつ、顎関節症の問診記録

よろしくお願いします。

うつ病の問診

先生

最近、どうですか?

青年A

体の症状とか心の症状とかあるんですけど、できるだけそういった事は考えずに、口角を上げてよく笑っていたほうが状態としては良いなという風に感じています。

先生

そうですね。

だいぶ落ち着いてきましたかね。

青年A

ただその一方で、ここまで病気が長引いているのはどうしてなのか?っと不安になります。

調べていると、うつ病は1~2年で良くなる人が多いと書かれたネット記事もあるので。

それに比べて、

  • 「自分の病気がこれだけ長引いているのはなんでだろう?」
  • 「もう治らないんじゃないか?」

と思って苦しくなることがあります。

あと、非定型うつ病であれば、MAO阻害薬が効くとネットで書かれていたりしますが、それは本当でしょうか?

先生

リアルな事実をお話すると、当初うつ病は心の風邪と言われて軽く見られていました。

病院行ったらすぐ治るみたいに宣伝されてましたが、実際そうですか?というと実はそうではないんです。

アメリカでうつ病患者4,000人の2年後の予後を調べたら、抗うつ薬に対する反応が得られた患者は半分以下なわけです。

その内、寛解を維持できた人はさらに1割で、その間に多くの人が再発を繰り返して社会機能がどんどん低下してたわけです。

なので、リアルワールドで見たときに、うつ病の予後はそんなに良くありません。

区別しないといけないのは、一時的なショックで…例えば失恋で落ち込んだとかをうつ病としてカウントするから話がおかしくなるわけです。

本当の意味でうつ病として考えないといけないのは、2回以上再発を繰り返したケースです。

その場合は、そんなに予後が良いわけではないんです。

もう1つ、MAO阻害薬に関しては、日本で抗うつ薬として使用できません。

実は効かないからです。

非定型うつ病は、アメリカのコロンビア大学が提唱した概念で、過眠&過食傾向のうつ病患者には通常の抗うつ薬が効きにくく、MAO阻害薬が効くという事を提唱したんですが、実際には効かず、そのほとんどが実は躁鬱病だったというわけです。

非定型うつ病というのは、躁うつ病に進展する可能性の高いハイリスク群という意味しかないです。

青年A

MAO阻害薬は日本では使われていないわけですね。

先生

日本だけではなく、世界的にも使用を制限されてて普通は使わないですね。

肝機能障害がハンパじゃないからです。

パーキンソン病の薬として一部残ってるだけです。

青年A

そうなんですね。

僕の場合は、今の治療を続けつつ、心のあり方を意識して生活していく事が大切ですか?

先生

そうですね。

薬物療法だけだと予後は良くないですが、心理療法を併用することでかなり改善されるという事も分かってきたので、心理療法もやっていった方がいいでしょうね。

青年A

なるほど。

先生

以前お伝えしていた「アサーション」からやっていきましょう。

青年A

分かりました。

よろしくお願いします。

おわりに

抗うつ薬だけでうつ病が寛解する人は少ないんですね。

しかも、うつ病の治療は時間がかかる。。

薬物療法と心理療法を併用しつつ、症状のことばかり考えないで”今できること”をしていきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

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