「うつ病の人に言っていいこと・いけないこと」(有馬 秀晃)~うつを「言葉」で救う本~
2017/10/12
うつ病の人にかける言葉
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
本日ご紹介する本は、「うつ病の人に言っていいこと・いけないこと」(有馬 秀晃)です。
今回ご紹介するこの本「うつ病の人に言っていいこと・いけないこと」はタイトル通り、うつ病の人への言葉のかけ方を解説した本です。
うつ病に対する「言葉」に絞って解説した本はそう多くないので貴重です。
<家族編>
家族が言っていいこと・いけないこと
<職場編>
職場の人が言っていいこと・いけないこと
<本人編>
本人が言っていいこと・いけないこと
という3つの立場で丁寧に解説してくださっています。
文字が大きくオールカラー、絵も豊富でスムーズに読み進めることができます。
どんな励まし方がうつ病の人の支えになり、どんな言葉が本人を傷つけるのかが具体例を交えて描かれています。
例)×「貯金でまかなえるのは3カ月」「私も働かなきゃ」などと不安を言葉で表現する。
○「必ず治るよ」「ゆっくりやっていこう」と声をかけ、患者さんには楽をしてもらう。
以下、特に印象的だった箇所をご紹介します。
うつ病の人に言っていいこと・いけないこと (健康ライブラリーイラスト版)
・いままで十分、がんばってきたうつ病の患者さんの多くは、家庭生活や仕事を自分なりのやり方でがんばり続けたすえに病気にかかっています。発病したときに必要なのは、しばらくがんばるのをやめることです。抑うつ症状や意欲の減退がおさまるまで、励ますことはひかえましょう。外出してリハビリをはじめるころには、その歩みを支えるような、おだやかな励ましが必要となってきます。・本音は家族相談の窓口に打ち明けるはるか昔から人生相談はあった。人間は昔から、お寺や教会、地域の寄り合いなどで生活の相談をしてきました。家族には言えないことも、相手が他人なら正直に言えます。そこで気持ちを吐き出し、また気をとりなおしてやっていくわけです。うつ病のことは、その道の専門家にたずねましょう。医療機関や相談機関に家族対策の窓口があります。・休職が会社や同僚に負担をかけることは事実でしょう。しかし、それを調整するのは会社の役割です。足を骨折した人が走れないのと同じで、うつ病の状態では、仕事に必要な思考ができないのです。必要以上に自分を責めるのはやめ、治療に集中してください。
おわりに
言葉は人を励ますことも傷つけることもできます。
うつ病患者は思考がネガティブになっていることが多く、言葉の使い方を誤ると、思いがけずに患者を傷つけてしまっている可能性があります。
「無意識に」です。
そうならないために「言葉」の勉強が必要なのです。
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