【うつ病の問診】統合失調症の新規患者数は減っている│今後増えるのは発達障害とトラウマ、PTSD
目次
文明の成熟度に応じて、発症する精神疾患も変わっていく
こんにちは、青年A (@seinen1234) です。
今回も、精神科の先生との問診ストーリーです。
(【問診】うつ、顎関節症の問診記録)
よろしくお願いします。
うつ病の問診
青年A
苦手な上司から離れて別部署へ異動となり、以前より働きやすくなったと思います。
業務は就労支援の仕事で、精神や身体に疾患のある方の仕事をサポートしています。
初めての仕事ですけど、人とコミュニケーションを取りながら進める仕事でやりがいがありますし、直接、利用者さんから「ありがとう」と感謝の言葉をいただけたりもするので、新しい経験としては良いのかなと感じています。
先生
良かったですよね。
青年A
そうですね。
利用者さんの障害を把握しておく必要があるんですけど、統合失調症の人がすごく多いですね。
こちらの診療所に来られる方は、うつ病や双極性障害の人が多いですか?
先生
そうですね…。
私のクリニックに来られる方は、統合失調症は少ないですね。
全体的に、統合失調症の新規の患者数は減ってるんです。
青年A
新たに発症する患者さんが減ってるって事ですか?
先生
そうです。
圧倒的にうつ病や双極性障害の発症率の方が高いです。
ただ、統合失調症の方は(就労支援のような)公的サービスを利用する方が多いので、そういう場所で勤めていらっしゃる人からすると、統合失調症の方が多いと感じるかもしれません。
うつ病や双極性障害の方々は、統合失調症の方に比べて公的支援を受ける人が少ないので。
青年A
なるほど。
あと、統合失調症の方は年齢が58歳とか60歳とか、お年を召した方が多い印象です。
先生
20代や30代の人は珍しいと思います。
統合失調症は文明化すると減っていく病気です。
日本が戦後まもない発展途上の頃は、統合失調症がものすごく多かったです。
私が医者になった頃は、統合失調症の患者さんばっかりでした。
(左診療所~親切親身になってくださった心療内科・精神科~)
青年A
そうなんですね。
文明が発達すると、うつ病や統合失調症が増えるイメージですか?
先生
そうですね。
現代でも、カンボジアなど発展途上国に行くと、統合失調症が多いみたいです。
日本だとうつ病や双極性障害もそうですが、発達障害も多いです。
青年A
そうなんですね。
うつ病と発達障害はまた違うんですか?
先生
生まれつきかどうかの違いがあります。
精神医学の世界は、アメリカの10年後が今の日本で、アメリカで10年前に流行った病気が今の日本で流行っているイメージです。
今、日本では発達障害が深刻なテーマとなっています。
出産年齢が高齢化していることも関係していると言われています。
青年A
精神医療では、アメリカの動向を追えば、日本の未来が見えるような感じですね。
先生
その通りです。
ほんと、そのままなんで。
これからの10年はトラウマの時代が来るんです。
PTSDや児童虐待によるトラウマ、愛着障害などです。
青年A
そうですか。。
先生
おおよそ、次に増える病気は何か、読めるんです。
なので、クリニックも時代に合わせて変えていくというか、対応していってます。
統合失調症は過去の病気になりつつあります。
かといって、統合失調症の人は能力が低いというわけではなく、ものすごい能力を発揮する人もいます。
ノーベル賞取った人もいますから。
それぞれの特性を理解して支援していけばいいですよね。
青年A
そうですね。
人生に無駄はないと思ってがんばります。
先生
本当にその通りです。
そうやっていきましょう。
青年A
本日もありがとうございました。
おわりに
お読みいただき、ありがとうございました。