確定拠出年金の教科書(山崎元)が1番分かりやすくて商品選びに役立つ本だと思う
確定拠出年金
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
最近は(お金はないのに)投資について考えることが多くなりました。
「大きな元手はないけど投資したい!」
そんな方はまず「個人型確定拠出年金」を始めるべきでしょう!
勤め先企業に確定拠出年金制度があれば、企業型確定拠出年金でも良いでしょう。
なぜ始めるべきかは本書『確定拠出年金の教科書』に詳しく書かれていますが、この制度を使わないのは損です!
会社員でもそのメリットを大きく大きく受けることができますよ。
・ちょっとずつ積み立てて投資したい
・できるだけ低リスクで始めたい
・シンプルなほうがいい
・税金のメリットを受けたい(控除)
といった方にはぴったりだと思います。
確定拠出年金の本はたくさん出ていますが、この本ほど分かりやすくて(損しない)商品選びに役立つ本はありません。
それほどおすすめです!
(すでに有名な本になっていますが)
本日はこの本の一部を抜粋してご紹介していきますので、よろしくお願いします。
(2017年1月の法改正対応)
『確定拠出年金の教科書』
確定拠出年金ってなに?
結論から述べると、確定拠出年金では「節税」が出来る。
つまり、税金が安くなることで得になるというのが「お得」の主な内容だ。
税金を減らすことにより「(ほぼ)確実に!儲かる」と言うことが可能な点が素晴らしい。
嘘やハッタリでなくこう言えるものは、金融の世界にあっては滅多に存在しない。
サラリーマンはもちろん、自営業や経営者の方はなおさら税が重いとお感じではないでしょうか?
所得の低い僕ですらそう感じています^^;
しかし確定拠出年金に加入することで、この税を軽くすることができるんです!
メリットは3つあります。
1.掛け金全額「非課税」で、所得税や住民税が減る
次を見てください。
年収400万円の会社員で所得税が20%とした場合の数字です。
<確定拠出年金に加入していなかった場合>
課税所得:400万円/所得税:38万300円/住民税:40万5000円/合計納税額:78万5300円
えぐいことに、頑張って400万円稼いでも20%ほどは税金でもってかれるんです。
しかし確定拠出年金に加入していた場合はどうでしょうか?
<確定拠出年金に加入していた場合>
(会社員の最高額5万5000円/月を拠出していたとする)
課税所得:334万円/所得税:24万5500円/住民税:33万9000円/合計納税額:58万4500円
どうでしょう。
同じ年収400万円でも納税額が20万円も違うじゃありませんか!
そうです、これが確定拠出年金のパワーです。
掛け金全額非課税のため、400万-66万円(拠出額5万5000円×12ヶ月)が課税所得となるんです。
2.運用中の税金も「非課税」
運用中の税金も非課税です。
NISAみたいですね。
普通なら20%も税金がかかるんです。
60歳までに1000万円貯まったのに、税金だけで200万円も持っていかれるのは嫌ですよね。
確定拠出年金ではこの運用益が非課税となります。
3.年金受け取り時にも税金控除がある
年金を受け取る際にも税金控除があるのが確定拠出年金のメリットでもあります。
具体的には「公的年金等控除」や「退職所得控除」などですね。
こちらは本書に詳しく書かれていますので、興味のある方はご覧ください。
確定拠出年金は政府からのメッセージ。自分自身で蓄えなさい
端的に言って、公的年金は破綻こそしないものの、それだけで老後の生活を賄うには頼りないものになる。
自助努力のための制度は用意したから、あとは個人個人が自分の老後に備えなさいというのが、確定拠出年金拡充に込めた政府のメッセージだ。
日本人の平均寿命が延びた今、どうせなら最期まで気持ちよく生きて生涯を終えたいと思うでしょう。
僕も思います。
それには残念ながらお金が必要です。
公的年金が破綻するとか貰える金額が少なくなるなど言われていますが、公的年金だけで生きていくのは難しいでしょう。
だから備えを「自分で」していかなければなりませんね。
金融機関の「カモ」になってはいけない
率直に言って、知識がないために、金融機関の「カモ」となって、複雑な仕組みの商品に誘導され、不要に高い手数料と過度なリスクを払っていることに気付かず運用しているケースが方々で見られるのが現実だ。
新入社員が定期導入勉強会などで失敗するパターンかもしれません。
知識がないと、どれがいいのか選べないですよね。
情弱が騙されて損する世界です。
金融機関は自社に有利な商品を売りたいんですから。
(いわゆる地雷商品)
では、どのようにして確定拠出年金を選べばいいのでしょうか?
確定拠出年金の運用商品を決める
1.資産の大まかな分類(アセットクラス)毎に1商品、シンプルなものを選ぶ
2.同じアセットクラスならコストの安い商品を選ぶ
3.手数料の安い、国内外株式のインデックス・ファンドを選ぶ
4.特に、外国株式のインデックス・ファンドの手数料の低いものを選ぶ
5.自社株や手数料の高い商品は避ける
1.資産の大まかな分類(アセットクラス)毎に1商品、シンプルなものを選ぶ
国内株式:外国株式=4:6や5:5で良いと本書では語られています。
簡便法ですが、これを確実に改善するのはプロでも簡単ではないとの事。
2.3.同じアセットクラスなら手数料の安い商品を選ぶ
運用商品の評価は、「(実質的な)手数料のみで行う」ことが重要です。
同じカテゴリ内で手数料の高いものがあれば、それだけで切ってしまってOKとの事。
理由は『確定拠出年金の教科書』をお読みくださいませ。
4.外国株式インデックス・ファンドから考える
確定拠出年金のラインナップに、確定拠出年金向けに設計された手数料の安い外国株式のインデックス・ファンドが含まれている場合は、これを確定拠出年金で集中的に運用しましょう。
確定拠出年金では外国株式のインデックス・ファンドが最適な選択肢になり易いとの事。
さらにMSCI-KOKUSAIなど、主に先進国に幅広く分散投資する株価指数を選ぶと良いらしいです。
僕もそれに従って、楽天証券で確定拠出年金をしております(笑)
おわりに~十分な知識をつけよう~
金融商品って、むずかしいですよね。
だから「差」がつくんでしょう。
きちんと調べて自分で考えて対策する人とそうでない人との差が。
知らないことが損になる時代です。
確定拠出年金は、よほどじゃない限り加入したほうがお得な制度です。
お得に活用できるように、きちんと理解して加入したいですね。
その理解には『確定拠出年金の教科書』がぴったりです。
今回ご紹介したのはほんとに一部で、本書では商品例や解約の仕方、受け取り方まで細かく書かれています。
確定拠出年金の本探しの参考になれば幸いです。
お読みくださり、ありがとうございました。
青年A