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~患者(私)の体験記と克服法について~

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ランニングする前に読む本(田中 宏暁):減量、サブスリー、苦しまない走法を知りたい方に読んでほしい

      2017/12/28

もっと長い距離を楽に走りたい

こんにちは、青年A(@seinen1234)です。

本日は「ランニングしたいけど、始めるきっかけが欲しい!」という方にぴったりの本をご紹介します。

それは『ランニングする前に読む本 最短で結果を出す科学的トレーニング (ブルーバックス)』です。

この本をおすすめする理由は大きく3つあります。

・今すぐ走って体重を落としたくなる理由が書かれているから

・激しいトレーニングではなく、誰でも続けられるランニング法が紹介されているから

・50歳をゆうに超える著者(教授)自身が今もフルマラソンを走っていて説得力があるから

運動が心と体に良いことは分かっていても、なかなかランニングが始められない人は多いでしょう。

新しいことを始めるの自体パワーがいりますし、人間はどうしても楽をしたがる生き物だからです。

しかし、運動がいかに身体に良いかを頭で理解し(理論)、それをする方法(実践)が分かれば、運動が始めやすくなるのではないでしょうか?

その理論と実践の両方を紹介してくださっているのが、この本なんです!

いつものように本書の一部を抜粋してご紹介していきますので、よろしくお願い致します。

ランニングする前に読む本 最短で結果を出す科学的トレーニング (ブルーバックス)

ランニングは歳をとっても続けられる長寿のスポーツ

走ることは苦しいこと、と思っている人は多いかもしれません。

ですがスロージョギングを知れば、そのイメージはガラッと変わるはずです。

私は今年で70歳を迎えますが、スロージョギングのおかげで体重はピーク時から13kg減っていますし、フルマラソンのレースにも毎年出場しています(ちなみに私のフルマラソンのベストタイムは50歳のときで、2時間38分48秒です)。

ぜひ皆さんに、もっと走る楽しさと素晴らしさを知っていただきたいと思っています。

50歳のときに2時間38分48秒でフルマラソンを走り切るなんて!

すごすぎます。

僕(27歳)のが断然若いのにフルマラソンを走ったこともなければ2時間38分48秒で走り切れる自信もありません。

普通のスポーツは年を取れば取るほど若者より不利になりますが、ランニングは少し違いますね。

生涯スポーツとして非常に優秀なんだなと思います。

スロージョギングとは?

スロージョギングとは、歩くくらいの低速で走ることです。

実践するときの大事な2つのポイントを押さえておきましょう。

1.「にこにこペース」でゆっくり走ること

2.歩幅を狭くして、フォアフット(足の指の付け根あたり)で着地すること

にこにこペースを正確に測る方法は本書で紹介されていますが、息切れすることなく楽しめるペースだと考えればよいでしょう。

走ってみると、その感覚が大体分かるかと思います。

初めての走る方の「にこにこペース」はとってもゆっくりで「こんなペースで本当に大丈夫なの?」と不安になるかもですが、全く心配ないと書かれています。

走るのに慣れていけば、少しずつ「にこにこペース」が上がっていくからです。

フォアフットについては次にご紹介します。

かかと着地かフォアフット着地か

ランニングのスピードは、ピッチとストライドで決まります。

ピッチは1秒間の歩数、ストライドは1歩の距離です。

ヒトがその場でジャンプするときは、必ず足指の付け根(フォアフット)で離陸し、フォアフットで着地します。

かかとでジャンプしてみると、高く跳べませんし、着地したときの衝撃がフォアフット着地に比べ大きいことがわかります。

図2-4は、かかと着地とフォアフット着地の床反力の測定結果です。

かかと着地では着地直後に衝撃があるのに比べ、フォアフット着地は衝撃がまったくなく、ソフトランディングであることがよくわかります。

僕が実際にジムのランニングマシーンで走ってみて体感しましたが、かかと着地だと足への衝撃が大きく、進むために足を意識して前に出さないといけませんでした。

しかし歩幅を狭くして足指の付け根(要するに母指球)あたりで着地することを意識するだけで、スイスイと足が前に出るんです。

しかも床の抵抗をあまり感じませんでした。

より具体的なフォアフット走法については本書で詳しく語られていますが、足が前になかなか出ないとお感じの方は一度お試しいただくと良いかもしれません。

走るときの意外なコツ

まったく走ったことのない方のランニングフォームを観察すると、ほとんどの方がかかと着地です。

さらに「あごはどうしますか?」と尋ねると、「あごを引く」と答えます。

じつは、この2点を矯正するだけで、非常に格好よいランニングフォームに生まれ変わります。

すなわち、フォアフットにして、あごを上げぎみにするのです。

意外かもしれませんが、あごを少し上げたほうがラクに走れます。

あごを上げたほうがラクに呼吸できます。

これは試してびっくりでした。

あごです、あご!

僕も走る時はあごを引いていました。

小さいころからあごは引いたほうが良いと教えられたからかもです。

しかし、あごを上げてみると確かに呼吸がしやすくなりました!

皆さまにもこの方法は強くおすすめします(^^♪

フォアフット走法に慣れる

注意してほしいのは、フォアフットは「つま先」ではないということです。

足の指の付け根あたりです。

つま先で着地すると、アキレス腱が負担をかけてしまうので、注意してください。

そして、頭のてっぺんから足の指の付け根までを一本の棒のように意識しましょう。

これが「軸」となります。

軸を保ったまま身体を前方に傾け、倒れないように脚を出す。

この繰り返しです。

基本的にかかとは常に少し浮いた状態ですが、着地がフォアフットからできたのであれば、その後はかかとが地面に着いても構いません。

カラダの使い方をほんの少し変えるだけで、劇的に走るのが楽になります。

ほんのちょっとの意識の差ですね。
『微差力』(斎藤一人):商売で絶対に成功したい人が読む本

減量すれば、速く走れる

減量することは、レースを目指すランナーにとっても大きな意義があります。

筋肉量を落とさず体脂肪を落とすことができれば、同じランニング距離でなされる仕事量がそれだけ減ることになります。

つまり、筋パワーが変わらなければ、必ず速く走れるというわけです。

つい先日も、ある市民ランナーがマラソンレース一週間前から三日間で1.5㎏減量し、目標記録を10分以上短縮でき、大喜びでした。

この章を読んで、僕はがぜん減量に意欲が湧きました(笑)

カラダが軽くなることで、楽に走れるからです。

実際、ランニングを始めて会社内や職場への移動が楽になりました。

何より「もっと走りたい」と思えるようになった事が大きいです。

おわりに~運動嫌いな人にも読んでほしい~

本書の著者「田中 宏暁」先生は運動生理学のプロフェッショナルですが、ご自身は運動が得意なほうではなかったようです。

スロージョギングをする前、自ら実験台となるため、始めてフルマラソンに挑んだ時はタイムが4時間11分1秒で走り抜いた時は疲労困憊。

地獄のような苦しさで、二度とフルマラソンには出場するまいと思ったようです。

しかし、スロージョギングをするようになってから毎年フルマラソンに出場し、70歳になった今でも走っておられます。

それほどランニングが心身にとって良く、続けたくなる魅力が詰まっているのでしょう。

・運動が健康に良いのは分かっているけど始められない

・自分のペースで走りたい

といった方にはぴったりの本かと思います。

本日もお読みくださり、ありがとうございました。

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