『お腹やせの科学』(松井薫)│超効率的に理想の腹筋を手に入れる方法
目次
腹筋を効率良く鍛えてぽっこりお腹とおさらばする
こんにちは。
ぽっこりお腹が気になる青年A(@seinen1234)です。
20代も後半に入り、下腹が出てきたんです。
そこで今回は、お腹やせのオススメ本『お腹やせの科学~脳をだまして効率よく腹筋を鍛える~ (光文社新書)』をご紹介します。
これを読んだ後は、腹筋トレーニングのやり方が180度変わるかもしれませんよ!
(僕は変わりました)
では、よろしくお願い致します。
『お腹やせの科学~脳をだまして効率よく腹筋を鍛える~ (光文社新書)』
普通の腹筋運動では、お腹は変わらない
一般的に行われている腹筋運動は、両足を固定し、両手で首を抱え込むようにして上体を起こすというものです。
このやり方では足や首の筋力トレーニングにはなるものの、鍛えたい腹筋群へのピンポイントの負荷がかかりません。
それこそ毎日かなりの回数をこなさなければ、理想とする腹筋の形成やお腹太りの解消は望めないでしょう。
わりと衝撃です。
スポーツテストや運動の現場では、上記の腹筋運動が当たり前のように行われています。
しかし著者は、この方法ではかなりの回数をしないと理想の腹筋は手に入らないと言っています。
確かに、僕は大学1年生まで野球を続け、毎日腹筋を100回くらいしていましたが、腹筋は割れませんでした。
(腹筋が割れるかどうかは皮下脂肪との兼ね合いがありますが)
毎日腹筋していたのにどうも腹筋が強くならないことに疑問を持っていたので、僕は著者の意見に賛成です。
通常の腹筋の反復運動では効率が悪いということです。
ではどうすればいいのでしょうか?
アイソメトリック運動(スクイーズトレーニング)でお腹をへこます
これに対して、本書で紹介する腹筋その他の筋肉強化法は、「アイソメトリック運動」(等尺性筋収縮運動)を駆使、応用したもので、私が「スクイーズ(絞り込み)トレーニング」と呼んでいるものです。
身近な例で言えば、アームレスリング(腕相撲)で両者の力が拮抗し、動かなくなることがありますが、このとき上腕二頭筋や大胸筋などの筋線維が完全収縮したまま最大限の力を発揮しているのです。
「お腹太りの解消」は、このアイソメトリック運動(スクイーズトレーニング)によって、簡単に達成されます。
結論が出ました。
本書で最も言いたいのは、アイソメトリック運動(スクイーズトレーニング)をしましょう!という事です。
アイソメトリック運動(スクイーズトレーニング)は「動かないものに対して、完全収縮した筋肉が発揮する力」と言えます。
身近な例だと”空気椅子”トレーニングが当てはまりますね。
上体起こしのような上下運動による筋肉の緊張→弛緩を繰り返す運動ではなく、常に最大限のパワーを発揮している状態を保つ運動をすべきと著者は語っています。
イメージは腕相撲です。
なので、腹筋のアイソメトリック運動(スクイーズトレーニング)の一例は以下となります。
慣れてきたら、腰に重りを乗せても良いでしょう。
そうすると負荷が高まります。
この運動…かなり腹筋がピクピクしますよね(笑)
ですが、すっごく効率的に腹筋が鍛えられているという事です。
お腹痩せ、ぽっこりお腹解消を目指すのであれば、通常の腹筋トレーニングは非効率なのです。
忙しい毎日の中でトレーニングするわけですから、出来るだけ効率の良い運動をしたいですよね。
お腹の脂肪を燃やすカギは「基礎代謝」
いかに脂肪を効率よく燃焼させるか。
この脂肪の燃焼を大きく支配しているのが、基礎代謝と呼ばれているものです。
これは呼吸や体温調整、老廃物の排泄などのために、たえず体内の脂肪を燃やしてエネルギーに変える働きをしてくれます。
この基礎代謝で消費されるエネルギー量は、1日の全エネルギー消費量の60~70%にもなります。
基礎代謝によるエネルギー消費量のほうが運動などによるものよりはるかに大きいので、ダイエットのためには、一にも二にもこの基礎代謝を上げることが大きなポイントになるのです。
脂肪燃焼には基礎代謝を上げることが大切なようです。
この基礎代謝を上げるにはどうすればいいか?
それは、筋肉を増やすことです。
なぜなら基礎代謝の40%を筋肉が担っているからです。
つまり筋肉が多ければ基礎代謝が増えて脂肪燃焼を加速させてくれるのです。
歳を取れば取るほど減っていくのが筋肉です。
なにもしないとその減り方は凄まじいでしょう。
お腹やせどうこうより健康で生きていくために筋トレが必要という事です。
(『脳を鍛えるには運動しかない』│今すぐ走りたくなる最高の運動科学本)
体脂肪は、動かしいる筋肉の近くから優先的に燃える
好都合なことに、体脂肪は動かしている筋肉の近くにあるものから優先的に燃えると言われています。
つまり、ターゲットとする部位の筋肉をマックスに収縮させると、それだけその部位及び周辺の脂肪が燃えやすくなり、したがってお腹のでっぱりも効果的かつ迅速に解消することができるのです。
筆者はアイソメトリック運動の反対であるアイソトニック運動(等張性筋収縮)を否定していません。
(言葉が似てますね)
腕立て伏せやスクワットなどのアイソトニック運動(等張性筋収縮)は全身をくまなく鍛えてくれるからです。
しかし本書『お腹やせの科学~脳をだまして効率よく腹筋を鍛える~ (光文社新書)』はお腹に特化しています。
お腹を効率よく鍛えるという観点ではアイソトニック運動(等張性筋収縮)は非効率という事です。
特にお腹まわりの脂肪は頑固ですよね~。
なかなかスッキリしてくれません。
特定部位にほぼ最大の負荷をかけるアイソメトリック運動によって、脂肪燃焼がお腹周りに集中してより高いパフォーマンスを期待できるのです。
少しずつ負荷を上げていく
筋肉を鍛えるには、日常生活における動作以上の負荷が必要になってきます。
今から100年ほど前にドイツのウィルヘルム・ルーという生物学者が提唱した「ルーの法則」というものがあります。
これは、「人の器官や機能は使えば発達し、使わなけば退縮する」というものですが、運動トレーニングの原則と呼ばれているものは、この「ルーの法則」をもとに考え出されたものだと言われています。
そのトレーニング原則の中に、日常生活以上の運動強度でトレーニングを続けると、その負荷に対して体力レベルが向上するというものがあります。
いわゆる「漸進性(ぜんしんせい)の原則」ですね。
少しずつ負荷を高めていく事で体力が向上するということです。
何でも楽して栄光は手に入りません。
いつも同じ強度でトレーニングしていては成長しないということですね。
いきなり負荷を上げると壊れるので、少しずつ高みを目指していきましょう。
ちょっとずつ体が変わっていることに気づいてだんだん楽しくなってきます。
おわりに
『お腹やせの科学~脳をだまして効率よく腹筋を鍛える~ (光文社新書)』は新書にも関わらずイラストが多くて読みやすいです。
ご紹介したもの以外にも食事法や呼吸法、他のトレーニング法も惜しみなく教えてくださっています。
逆腹式呼吸法が興味深いですが、1回読んだだけでは実践できなかったので、読み返して習得しようと思います(笑)
本日もお読みくださり、ありがとうございました。
青年A